北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】航空学校創設71周年明野航空祭【4】明野レインボー飛行展示(2022-09-05)

2024-02-25 20:00:29 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■空往く明野レインボー
 観閲飛行が完了しました明野駐屯地上空へ新たなヘリコプターの編隊が接近して参りましていよいよ次の展示が始まる。

 明野レインボーの飛行展示が開始されました。明野レインボーとは航空学校の教官らで臨時編成されたヘリコプター展示飛行部隊であり、航空自衛隊のブルーインパルスとはちょっと違うのですが、ヘリコプターの各種機動性を展示するここ明野だけの飛行展示です。

 TH-480練習ヘリコプター4機とUH-2多用途ヘリコプターにAH-1対戦車ヘリコプターおよびOH-1観測ヘリコプターという編成です。自衛隊は観測ヘリコプターと対戦車ヘリコプターについては全廃する方針で、どんな機種かは不明ですが無人機を代替機とする考え。

 UH-2多用途ヘリコプターの機動性展示、ベル412EPをもとに軍用使用としたものでベル社もスバルUH-2として海外市場に提供している、一見2020年代の航空機の割には安直な設計のようには見えるのですが意外と新規採用する国が増えていまして、手堅く好評だ。

 スバル、いや富士重工の名の方が親しんでいるので旧称を用いてしまうのですがUH-2,価格管理には成功していると思う。川崎重工は防衛省の養成に応えCH-47JAをCH-47D型仕様からCH-47G型仕様とした結果、値段が各国のCH-47G輸送ヘリコプターと同水準に。

 AH-1S対戦車ヘリコプター、1970年代後半に自衛隊はHU-1Bへハイドラ70ロケット弾を搭載し武装ヘリコプター化を研究していました、ロケット弾発射機は10機分が取得されたものの芳しい成果をあげる事が出来ず、結果AH-1Sを検討、試験機が中々買えなかった。

 試験機を2か年の予算に分けて調達したのですが、評価試験では当時の第2戦車大隊が参加、普通科1個中隊の防御陣地にAH-1Sが2機支援に加わり戦車大隊の攻撃を受けるという想定での試験で戦車大隊が損耗八割の大打撃を受け、AH-1Sの費用対効果が示されます。

 富士重工がUH-1を、HU-1BからHU-1Hへとベル社とのライセンス生産契約を結び続けていましたので一旦AH-1Sの採用が決定するとAH-1Sライセンス生産契約はスムーズに流れ、結果自衛隊は96機、五個対戦車ヘリコプター隊と教育所要のAH-1Sを揃えました。

 OH-1観測ヘリコプターの機動飛行、この機体は増大する戦闘ヘリコプターの脅威下でどのように観測ヘリコプターが任務遂行するかというオペレーションリサーチの先に開発され、機動性の高い専用機に高度な観測器材と空対空ミサイルを搭載する、とまとまったもの。

 250機というまとまった数が調達されOH-6D観測ヘリコプター180機を置き換える構想でしたが、予算不足により試作機を含め33機のみが生産、OH-6Dの後継機が調達される事は無く、そのまま観測ヘリコプター全廃という。能登半島地震で、この機体が充分あれば。

 TH-480練習ヘリコプター、OH-6D練習ヘリコプターの後継に、本命はMD-500だったのですが総合入札方式でTH-480に決定、その直後メーカーであるエンストロム社が中国企業に買収され、更に倒産しアメリカで、とちょっと後継機が気になる練習ヘリコプターだ。

 UH-60JA多用途ヘリコプターの飛び入り参加へ。2000年から調達が開始され当初は多用途ヘリコプターを全てUH-1JからUH-60に置換える計画でしたが、そんな予算もあるはずなく、と。ライセンス生産を担う三菱重工は武装型をAH-1S後継機に提示していました。

 宮古島沖墜落事故が発生するまでは事故の無い機体として絶大な信頼を集めていましたUH-60JAですが、救難ヘリコプターと同水準の航法装置や全天候飛行装備を備えていた為に取得費用が高騰し、UH-1多用途ヘリコプターの四倍程度という高額なものとなりました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-四条,熱いアラビアータは午後二時からのランチタイムで

2024-02-25 18:22:01 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 イタリア。暖冬が凄いと言われた割には急な寒の戻りの中で空腹感を覚えているところ、すると見えるイタリアの国旗は旨くて量のあるイタリアンのお店を示し空腹の際に幾万の友軍に匹敵する頼もしさ。

 京都散歩、時間を忘れて散策していますとランチタイムを逃してしまう、という事も良くある話で。じゃあ帰れよ、と思われるかもしれませんが散策しているのだからその余韻を食事と共に愉しみたい、ランチせず帰ってしまっては散策ではなく単なる撮影になるゆえ。

 カンティーナアルコ、十年ほど前に暖簾を挙げましたこちらは有名な錦市場をちょっと上ったところの中京区油屋町、洋燈館というビルの一階にありますイタリアンなお店でして、しかしこの中心部の赤レンガ調のお店がちょっと遅めにランチへ漸くお店が開くのです。

 ランチタイム、1400時を過ぎてしまうと急に多くのお店はラストオーダーで切り上げるところが多いのですが、カンティーナアルコさんのランチタイムは1400時から開店なのだ。アラビアータのパスタをいただきます。パスタの量を選べるのでちょっと多目にいただく。

 アラビアータのパスタ、ねっとりとトマトソースが多めでして、多目というのはスパイスもその範疇に加わりまして、これはもう暖かいものというよりも熱いものが胃の腑に落ちてゆき、なにが暖冬だよ東京とか雪降りそうじゃあないか、という最中には熱さが嬉しい。

 パスタは色々選べるものとなっていまして、もちろんここでは昼呑みでワイングラスを傾ける事も出来るのですが、もうちょっと散策して買い物してもアルコール抜けるまで時間がかかりそうなので、アラビアータとコーヒーだけを嗜もう、なにしろ遅いランチなのだ。

 珈琲はエスプレッソで。イタリアンなのだから濃い目の。エスプレッソ単体だと胃の腑が反応してしまいそうですが、アラビアータの辛さと美味しいのだけれどもくどいよね、という豊潤なトマトの余韻を、濃い目のエスプレッソがなにかこう美味しく感じるのです。

 エスプレッソに多めのザラメをドバドバ入れてくいっと飲み干した先にグラッパを注ぐ、という呑み方が有るように聞きましたので、ここでグラッパを一つ頼んでしまいたいところですが、まあそれは今度にしようかな。遅めのランチは1630時までやっているのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】京成電鉄3700系,東京上野と成田山成田空港結ぶ個性ある通勤電車

2024-02-25 07:01:03 | コラム
■京成電鉄通勤電車
 鉄道、行先がどの方面なのかを一見して理解するためにも電車というのは見た目がそれ程無視できないように思うのだ。

 京成電鉄3700系、東京上野と成田山を結ぶ、だけではなく様々な視線を持つ京成電鉄が1991年より導入したVVVFインバータ制御方式の通勤車両です。この車輛、個性が有って好きなのですが、特に貫通扉の部分に種別表示を示して特急とか快速とか掲示できる点が。

 3700系はステンレスの省エネ車輛、という一種の没個性のような定義ながら、貫通扉に方向幕を備えた方式の車両というのは、中でも貫通扉を正面中央部ではなく側面にずらしました配置、個性というのは、乗っている路線を代替把握させる事が出来て重要だとおもう。

 京成電鉄3000系、対してこの2003年から運用が開始された通称新3000系は、どこかこう小田急3000系と貫通扉の有無を除いて共通点が多く没個性的となっていまして、京成電車沿線に行く、というような動機付けをちょっと飛ばしてしまっている様にもおもえて。

 新京成電鉄N800系電車と北総鉄道7500系電車、しかし京成電鉄3000系は系列会社の二つの会社に姉妹車両を提供していますので、コスト面ではこちらが正解なのかもしれないのですが、前部同じ様に見えているというものは人間が乗る際の利便性を忘れていないか。

 特に相互乗り入れが多い時代です、鉄道車両なんて全部同じでいい、という声が効率化の観点からあるようですが鉄道省10系という戦時急造型車両の失敗が過去にある故賛同できませんし、この車輛に乗れば何処其処に向かう、という視覚的な理解度は重要とおもう。

 京成カラーではあるので、視覚的理解というものは例えば京急線乗り入れの際には、ああこれ京急電車じゃないなというのはすぐにわかるのですけれども。もっとも将来、ウェアラブル端末のARグラスが普及すると、電車に乗り間違えない未来は来るのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする