北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】豊川駐屯地創設73周年記念行事【4】高射特科と施設の観閲行進(2023-11-03)

2024-02-11 20:04:04 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■74式戦車観閲行進
 観閲行進もいよいよ佳境となってきました。

 豊川駐屯地祭観閲行進、第10高射特科大隊本部情報小隊のP-9レーダ装置観閲行進、79式対空レーダ装置としても親しまれ、徐々にP-18レーダ装置へ置き換えが進んでおりP-9は残りわずか。低空警戒を担当しP-14対空レーダ装置とともに師団対空戦闘を担います。

 P-9は情報小隊に複数配備されている事を示す。自衛隊の師団は小さくとも戦車大隊と特科大隊を有し一応の師団としての体裁を、と説明できたのが過去の話となりつつありますが、高射特科部隊については、少なくとも中部方面隊の師団旅団は一定の規模を維持するよう。

 93式近距離地対空誘導弾、近SAM、東芝が開発した野戦防空システムで113セットを調達し全国に配備したもの、L-90高射機関砲の後継として配備され、複合光学装置と師団対空情報処理システムとの連接により、航空攻撃を行う側に大きな不確定要素をあたえる。

 81式近距離地対空誘導弾、短SAM,東芝が1960年代から苦難の末に実用化した日本初の国産野戦防空ミサイルシステムで、発射装置2基とレーダー搭載の射撃統制装置でシステムを構成し師団高射特科大隊には4セットが配備、レーダー誘導型と赤外線追尾型が有る。

 11式短距離地対空誘導弾システムが後継装備として開発されていて、一方81式についても能力向上が行われC型が開発、第10高射特科大隊配備されているのはC型、限定的な巡航ミサイル対処能力があるが11式のような設計時からの対処能力は盛り込まれていない。

 短距離地対空誘導弾は赤外線追尾方式のものが原型となっていて射程は8km程度というものの、レーダー誘導型が後に開発され射程は16km程度と延伸、ただレーダー照準が間に合わない場合に備え光学照準器が標準装備、航空自衛隊にも基地防空隊が装備しています。

 第6施設群の観閲行進、大久保の第4施設団隷下部隊であり、豊川には群本部と第371施設中隊が駐屯、群隷下には岐阜の第402施設中隊と鯖江の第372施設中隊が置かれています。第370施設中隊と第369施設中隊がありましたが2019年の改編で廃止されました。

 75式装甲ドーザ、第371施設中隊の装備ですが元々は第一線で銃弾砲弾が飛び交う中の障害処理を担う装備で師団施設大隊等に配備されていました、が2000年代初めに方面隊で包括運用されるようなり、後継装備を揃えられない装備の方面隊集約はこの頃始まっていた。

 第104施設直接支援中隊、方面後方支援隊の隷下部隊で豊川駐屯地に分ちゅうしています。有事の際には師団へ配属させるという運用ですが、要するに師団規模や装備定数よりは師団の司令部機能を有事の際に大型の師団を指揮させるということを注視しているのか、と。

 74式戦車、いよいよ年度末用途廃止、74式戦車は10式戦車に交代すると思われていたのは遠い昔であり、戦車大隊に代えて戦闘大隊として16式機動戦闘車が大量配備されると思われたのは最近の昔、改編により偵察戦闘大隊が誕生し、1個中隊だけ配備されるという。

 第2世代戦車である74式戦車は、これで相手が中国の99式戦車やロシアのT-14戦車であった場合、後者ならばまともに動かないかもしれないので勝ち目はありますが正当な主力戦車である99式戦車であれば苦戦すると危惧しました。が、後継戦車が無いのは厳しい。

 観閲行進が完了し、訓練展示へ。オートバイは第10特科連隊本部管理中隊情報小隊、第49普通科連隊本部管理中隊情報小隊、第6施設群本部情報小隊の集成部隊、オートバイと云えば偵察隊のイメージがありますが、情報小隊オートバイも数が揃うと迫力が凄いですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-滋賀県長浜市,ワルサーPPKといえばマルゼン焼き肉と云えばまルぜん

2024-02-11 18:21:44 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 昔から欲しかったものを入手し昂ぶる気分をさらに盛り上げるにはもうグルメは此処しかないでしょう。それは紅蓮の炎で肉を目の前で料理に変える、焼き肉だ。

 焼き肉も部位は様々で、一つ一つ丁寧に焼きながら次は何処を頂こうか考えつつ、満腹になると次が大変だし追加はどうしようかなあ、と思いめぐらせる、焼肉には自由があって楽しいのですね。あんまり絵面と文章が一致しませんが、まルぜんさんの話題です。

 マルゼンといえば、ワルサーPPKその一丁を示す言葉でしょう、遂に発売されたPPK。007ジェイムズボンド氏が愛用し続けるドイツ製ワルサーPPK,日本でも皇宮警察はじめ今でこそSIG-P230に置き換えられつつも、中型自動拳銃の代名詞的存在です。

 PPK発売記念という訳ではありませんは、本日は焼肉マルゼン、呉基地の隣にも焼肉マルゼンさんが暖簾を出しているそうですが、こちらは滋賀県長浜市、新栄町というところにありまして、焼肉のまルぜん、と“ル”だけがカタカナの美味しい焼肉屋さん。

 まルぜんさん、ランチが旨い、安い、是非お勧めしたい。ビワイチで自転車琵琶湖一周の方には、まあ急に焼き肉を入れると胃が受け付けないという話がありますが、観光で長浜を堪能された方は、長浜駅から徒歩で45分はかかるので自動車が必要なのですが。

 ワルサーPPK,7.65mmで自動車の合わせガラスも充分撃ち抜き、サイレンサーを装着した場合でも威力は衰えない、アメリカのCIAでも採用している。007ドクターノオにおいてブースロイド少佐がボンド氏のそれまでの愛銃ベレッタに代えて提示したもの。

 ベレッタM-1934を手にしていて、あとで図書館で調べるとベレッタM-1934は9mm口径でしたから、これで威力が弱いとはどういうことだろう、と子供の頃に疑問に思い、原作を読んで小道具さんのミスで25口径の代わりに38口径のベレッタを出したと知る。

 P-230やUSPコンパクトなど、中型拳銃には既に素晴らしいものがある。特に後者はその大きさとすべて必要な性能を盛り込んだ形状に驚かされたものですが、ジェイムズボンド氏の愛用というだけでワルサーPPKにはひとしおの深い思い入れというものが。

 ドクターノオの原作では、ブースロイド少佐が一番良い拳銃は南部十四年式だけれどもこれは弾薬が入手しにくい、と性能以外の面で選外にした理由を示します。そして南部十四年式はネバーセイネバーアゲインにてカジノの警備員がなぜか持つという配慮も。

 ブローニングM-1910の方が引っかかる部分が少なくてそして小型だ、とも思ったものの、これはドクターノオでまた小道具係さんが失敗してボンドさんが敵を待ち伏せする際にサイレンサーを装着する様子のアップ映像で何故かM-1910を手にしていたりする。

 ジェイムズボンド氏のPPKですが、日本のエアソフトガンでは不遇の存在でした、こういうのも、マルシンという埼玉のメーカーが安物ガスガンを出している以外はなぜか大型のPPK/sしか発売してくれない、グリップが大きすぎてこれは別物の銃だとおもった。

 PPK/Sについては実はダイヤモンドは永遠に、でアメリカでの撮影の関係か、ボンド氏が手にしていたりする。PPKは暗殺用に使われるというか使われた関係でアメリカでの小型銃器規制の対象となり、急遽製造されたのがワルサーPPの部品を使ったSモデルで。

 エアガンのワルサーPPKは、そういう意味で、漸く出してくれたのか、ありがとうマルゼンさん、という気持ちでいっぱいになりました。だから、まルぜん、長浜市の焼肉屋さんの話題、ということにしたのですけれども。勿論エアガンのマルゼンとは無関係で。

 まルぜんさん、話を戻しますと、ちょっと中心部からは離れていますが駐車場も大きく一軒家的な焼肉屋さんでびっくりするほどお手頃なランチでじうじうお肉を目の前で焼けて満足感がすごいところです、店内は広く、そうなにもかも自由に焼肉を楽しめる。

 焼き肉とは、ちょっと嬉しい事が在ったときとか、自分で少しだけ気分転換したいときとか、なにかこうふっとした時に探訪してみますと、自分で焼き上げる順番を考えて焼きながら美味しさと作る楽しみを同時に満喫できるというのが、日常を豊かなものとするのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】阪急電鉄9300系,快適かそうでないか分けるクロスシート車は見分けが難しい1300系電車

2024-02-11 07:01:41 | コラム
■遠景に京都本線特急電車
 北大路機関がWeblogを運営開始しましたのは十三駅で8300系が来たために6300系電車を待っている待ち時間からなのですが。

 阪急特急と云えば9300系、というものが最早定着しまして、6300系の特急時代は最早懐古の時代のものとなりました、辛うじて京とれいん時代を知る方は多数いますが、いまの子は最早特急と云えば6300系か9300系の二択時代を知らない世代となっています。

 9300系、良い列車なのですが問題は6300系ほど他の車両とは区別がつかないところではないでしょうか、いや8300系とでしたら区別はつきます、7300系とも余裕だ、けれども1300系となりますと、遠景に見ますと9300系とみま違えてしまう事はないだろうか。

 1300系と9300系の違いは、クロスシートかロングシートなのか、なのです。クロスシートですと、疲れている状況で窓側の座席が空いていましたならば、油断なくマスクを装着してそのまま口をあけてぐうぐう寝る事も可能ですが、ロングシート車では寝られない。

 ロングシート車でも寝られるようにその昔、帽子と吸盤をセットにしたような安眠グッズが売られていて、トイレで使うスッポンポンプのような吸盤を窓に張り付け、帽子とひもでつなぎ、寝てしまっても隣の人にもたれかからないようなものが売られていたという。

 クロスシートの車両については、ヘッドマーク装着するとか遠景で判別できるようなもので見られるようになっていると嬉しいのですが、なにより、6300系の場合は2扉車で目立ちましたし、ライト部分がしっかりステンレス板で差異を際立たせていて直ぐわかった。

 クロスシート車が有料特急以外に在るだけましでしょう、と首都圏の一部の方に言われるかもしれないのですが、なにしろ阪急のクロスシートに長年親しんできましたからへんと云われようとちょっとしたこだわりのような愛着感を持ってしまうのかもしれませんね。

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