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【G3X撮影速報】第10師団創設62周年記念行事(1)新しい時代の名古屋の師団祭(2024-10-13)

2024-12-07 20:24:32 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団祭
 師団管内では吹雪が来るころとなりましたので季節が変わるのは本当にはやいものです。

 第10師団創設記念行事、守山駐屯地は名古屋市守山区に司令部を置いて師団司令部は名鉄瀬戸線という都市近郊路線の守山自衛隊前駅と交差点を挟んだ先、近くにはJR中央線の勝川駅もあったりするのですけれども、街の風景が大都会していないのだ。

 第14普通科連隊と第33普通科連隊と第35普通科連隊に第10後方支援連隊、連隊旗がしっかりと並んでいます。こう連隊旗が揃っている様子こそ、師団祭ならではの風景といえるのかもしれないが、去年までここに第10特科連隊旗が並んでいました、廃止前ね。

 報道陣がその様子を撮影する、髪型は仕方ないにしてもせめてネクタイをしてほしいなあ、短パンは無いだろう、と思ったりする。報道陣は行事の必要な構成要素なのだから、正装とまではいかないまでもネクタイくらいはしてほしいなあと思うもの。

 職種色のマフラーとともに。戦車大隊は廃止されて寂しくなってしまったけれども、燈色の機甲科という職種色は偵察戦闘大隊のもの。ただ、師団に占める機甲科の方が減ると、機動戦というものを行えない組織になってしまうのではないかと危惧する。

 G3Xの高倍率ズームをつかうとここまで迫力ある望遠が、といいたいのだけれどもそれはどうじに、超望遠で圧縮効果を狙わないと迫力ある構図にならないわけで、昔は普通科も第49普通科連隊とか多かったわけで、行事の規模縮小が、さびしいよね。

 県旗入場、これが第3師団になると府県旗入場となる、京都府と大阪府が管区内にあるからね。第10師団の管区は、愛知県、岐阜県、三重県、福井県、石川県、富山県、実に6県もを警備管区として受け持っている、もちろん災害派遣も。

 能登半島地震はまさに第10師団の警備管区内において起きたゆえ、金沢駐屯地の第14普通科連隊が即応するとともに第10師団も全力で対応、そして政府の対応とともに伊丹市の中部方面総監部に堀井総監を指揮官とする統合任務部隊を設置したのはご承知の通り。

 警備管区の広さとともに、昔ほどヘリコプターも無く定員充足も問題が生じている、というよりも観測ヘリコプターが廃止され陸上自衛隊全体で航空科が縮小しているため、安易に大型機を導入して輸送能力を強化出来ない、という問題もあったりする。

 普通科連隊は維持されているのだけれども、伝統的な地形防御に頼った運用、つまり相手に迂回されるとどうにもならない運用は限界があり、機械科と、改めて空中機動を重視する必要があるとおもう、それは同時に防災の面でも大きな能力を発揮するから。

 師団長酒井陸将に対し敬礼、そして名古屋の市街地、東京風に謂えば中央線沿線の一等地にあるのだけれど、背景が一般住宅のノンビリした日曜日の風景が広がっている。もうちょっと高層ビル群とか、せめてタワマン群とか広がっていてほしいなあ。

 昔の師団祭は観閲行進の規模の大きく、当然観閲部隊の規模ももう少し大きかった、だから、これが日本の防衛力かあ、と感心してみることが出来たのだけれども、まあ、現実は、働き方改革もあるのか、昨年あたりから規模がこんな感じになってしまった。

 酒井師団長の巡閲、三つ星の中将が師団長だ。日本は旧陸軍の時代から中将が師団長に補職される、そして戦前は勅任官で親補職だったのだけれども、さすがに自衛隊では天皇から勅任されるほどではない、このあたりは旧軍の文化の流れといえどもね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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