■19WHSP-特教4に配備
19式装輪自走榴弾砲は19WHSPと略称されます陸上自衛隊最新の特科火砲です。
19式装輪自走榴弾砲、特科教導隊第4中隊に配備となりまして富士学校祭において初展示となりました、2019年富士総合火力演習には試作車が操砲展示を初公開しましたが、今回は量産型です。52口径155mm榴弾砲を車載した新世代の自走榴弾砲、射程も長いが砲身も長い52口径砲を効率よく運ぶべく、牽引砲から砲そのものをトラックに搭載したもの。
ユーロサトリ2022がフランスのパリにて開催された際、コロナ禍下では開催出来なかったとともに、ロシア軍ウクライナ侵攻の緊張下で執り行われた兵器展でしたが、ここでは装輪自走砲が大きく展示されたものでして、この19式装輪自走榴弾砲というものも、ユーロサトリには出展こそしていませんが、世界の潮流に正に乗っている装備といえるでしょう。
203mm自走榴弾砲、特科教導隊第4中隊は2022年3月まで自衛隊最大の火砲である203mm自走榴弾砲を装備していました、90両は配備され一発90kgの砲弾を叩きつける頼もしい装備でしたが、MLRS等に置換えが進み、ついに特科教導隊においても19式装輪自走榴弾砲へ置き換えられた、203mm砲時代の退役が進む最中の象徴的な出来事といえる。
富士学校祭ではこの19式自走榴弾砲が一つの目玉装備となっていまして、ポスターにも大書されていました、考えればCOVID-19感染拡大により富士学校祭も三年ぶりの一般公開、その間に自衛隊装備もおおきく転換したということになります。このほかに20式小銃も初公開となりましたので、三年ぶりといいますと、装備も変わるものはあると実感しました。
JSWの明記になっている、これは同行の友人が即座に気付いたもので視力が羨ましかったのですが、前は試作車の段階でMAN、つまりMAN-HXトラックシリーズを製造しているMAN社のロゴが記されていましたが、量産車では全体製造はJSW,日本製鋼が主契約企業であるためにJSWとなったようです、もっとも若干疑問符をつけたいところはあります。
MAN-HXトラックシリーズは装甲キャビンキットが開発されている、アフガニスタンにおいて多数が待ち伏せ攻撃を受けた反省なのですが、19式装輪自走榴弾砲の運用を考えると、装甲キャビンキットを調達して良かったのではないかとも思いました。他方、装甲キャビンキット装着の際にキャビン部分の天井が高くなり、榴弾砲搭載に影響は考えられますが。
155mm榴弾砲は駐鋤を平面型駐鋤としています、こうすることで駐鋤のように地面にめり込ませる必要はありません、駐鋤は空包射撃や近距離の装薬を少なめとする射撃に際してはあまり影響はありませんが、長射程で射撃する際には地面というものが重要となり、特科部隊指揮官は常に射撃陣地の適地を考える必要があったが、19式は舗装路でも使える。
カエサル自走榴弾砲、装輪自走砲というものを大きく普及させたものですが、カエサルには従来型駐鋤を採用しています、カエサルには無かった舗装道路上での射撃能力、この点についてですがカエサルと同じフランス設計の120mmRT重迫撃砲も砲床台の設計が舗装道路上の運用を制限しており、フランスにはこうした発想は余り無いのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
19式装輪自走榴弾砲は19WHSPと略称されます陸上自衛隊最新の特科火砲です。
19式装輪自走榴弾砲、特科教導隊第4中隊に配備となりまして富士学校祭において初展示となりました、2019年富士総合火力演習には試作車が操砲展示を初公開しましたが、今回は量産型です。52口径155mm榴弾砲を車載した新世代の自走榴弾砲、射程も長いが砲身も長い52口径砲を効率よく運ぶべく、牽引砲から砲そのものをトラックに搭載したもの。
ユーロサトリ2022がフランスのパリにて開催された際、コロナ禍下では開催出来なかったとともに、ロシア軍ウクライナ侵攻の緊張下で執り行われた兵器展でしたが、ここでは装輪自走砲が大きく展示されたものでして、この19式装輪自走榴弾砲というものも、ユーロサトリには出展こそしていませんが、世界の潮流に正に乗っている装備といえるでしょう。
203mm自走榴弾砲、特科教導隊第4中隊は2022年3月まで自衛隊最大の火砲である203mm自走榴弾砲を装備していました、90両は配備され一発90kgの砲弾を叩きつける頼もしい装備でしたが、MLRS等に置換えが進み、ついに特科教導隊においても19式装輪自走榴弾砲へ置き換えられた、203mm砲時代の退役が進む最中の象徴的な出来事といえる。
富士学校祭ではこの19式自走榴弾砲が一つの目玉装備となっていまして、ポスターにも大書されていました、考えればCOVID-19感染拡大により富士学校祭も三年ぶりの一般公開、その間に自衛隊装備もおおきく転換したということになります。このほかに20式小銃も初公開となりましたので、三年ぶりといいますと、装備も変わるものはあると実感しました。
JSWの明記になっている、これは同行の友人が即座に気付いたもので視力が羨ましかったのですが、前は試作車の段階でMAN、つまりMAN-HXトラックシリーズを製造しているMAN社のロゴが記されていましたが、量産車では全体製造はJSW,日本製鋼が主契約企業であるためにJSWとなったようです、もっとも若干疑問符をつけたいところはあります。
MAN-HXトラックシリーズは装甲キャビンキットが開発されている、アフガニスタンにおいて多数が待ち伏せ攻撃を受けた反省なのですが、19式装輪自走榴弾砲の運用を考えると、装甲キャビンキットを調達して良かったのではないかとも思いました。他方、装甲キャビンキット装着の際にキャビン部分の天井が高くなり、榴弾砲搭載に影響は考えられますが。
155mm榴弾砲は駐鋤を平面型駐鋤としています、こうすることで駐鋤のように地面にめり込ませる必要はありません、駐鋤は空包射撃や近距離の装薬を少なめとする射撃に際してはあまり影響はありませんが、長射程で射撃する際には地面というものが重要となり、特科部隊指揮官は常に射撃陣地の適地を考える必要があったが、19式は舗装路でも使える。
カエサル自走榴弾砲、装輪自走砲というものを大きく普及させたものですが、カエサルには従来型駐鋤を採用しています、カエサルには無かった舗装道路上での射撃能力、この点についてですがカエサルと同じフランス設計の120mmRT重迫撃砲も砲床台の設計が舗装道路上の運用を制限しており、フランスにはこうした発想は余り無いのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)