北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.12.21-2024.12.22)

2024-12-20 20:02:18 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今年の自衛隊行事もいよいよ。

 国分駐屯地創設69周年記念行事、今週末の自衛隊関連行事は鹿児島県国分市の第12普通科連隊創設73周年記念行事が執り行われます。ところで、この12連隊のポスター、非常に気になるものが映っています、73式装甲車です。ほかには82式指揮通信車、これは普通の装備、FH-70榴弾砲、これも普通の装備、16式機動戦闘車、これは第8師団にある。

 73式装甲車、ポスターにはこれら装備とあとはUH-60JA多用途ヘリコプターも映っていますが、第12普通科連隊、普通科連隊で73式装甲車を装備しているのは、現在のところ東千歳の第11普通科連隊だけですので、これは今週末全国で唯一の特別な行事ということで第11普通科連隊から訓練中に転地している装甲車でも参加するのでしょうか。

 73周年記念行事ということで73式装甲車でも参加するのかもしれません。国分駐屯地は鹿児島県霧島市、高千穂の霧島山を背景に雄大な景色が見られるという話です。式典内容は、記念式典と訓練展示模擬戦闘、装備品展示と体験試乗です。駐屯地内に駐車場はありませんが、霧島市立天降川小学校と国分大同青果に指定駐車場が用意されている。

 今週末は自衛隊関連行事が比較的すくないのですが、こういうときこそ、例えば艦艇基地などを巡ってみるのも良いかもしれません。もちろん一般公開というようなものではなく、基地近くには例えばよこすかではヴェルニー公園がありますが、このウッドデッキを散策してみるだけでも、日米様々な艦艇が停泊している様子が見えるのですね。

 かが、ヘリコプター搭載護衛艦かが、がアメリカサンディエゴ沖でのF-35B運用試験を完了し、呉基地へ帰ってきました。途中に真珠湾へ寄ったようですが、季節柄、かが真珠湾寄港、という話題に触れますと、なにしろ十二月と言えばトラトラトラの季節なものですし、世の中平和になったものだなあ、日米関係の良さを実感するところなのですけれども。

 アレイからすこじま、という呉基地前の公園では係船堀桟橋に停泊する護衛艦などがみえまして、ひときわ大きな護衛艦がヘリコプター搭載護衛艦かが、となっています。防衛施設で有り、観光施設ではないと言うことを留意しなければなりませんが、しかし防衛に無関心と言うよりは、見られるものは見ておくというのも、防衛への参加といえる。

 防衛関係、というわけではありませんが、最近密かな愉しみとしていますのがとう方の場合、駐屯地の駐屯部隊が大幅に削減されてしまった駐屯地の街にいきまして、ご飯食べたり浜辺を散策したり喫茶店で休憩したり、珈琲飲んだり、特急電車の通過を撮影したり、と目的のない散歩のような観光をしてみると言うことでしょうか。

 駐屯地が縮小してしまいまして、とんでもないような過疎化が加速してしまっている街がありまして、こういう街並みで観光して写真を紹介したりして、もう少し賑わいを取り戻す一助になれば、と巡ってみるのです。知らない街ですが歩いてみるといろいろと発見もありまして、万人にウケるとはおもいませんが、ちょっと愉しいひとときです。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・12月22日:国分駐屯地創設69周年記念行事

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-MiG-29戦闘機・Su-27戦闘機を北朝鮮空軍,ウクライナ戦争派兵見返りにロシアから取得の可能性

2024-12-20 07:00:31 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 北東アジア情勢に影響が及ぶ可能性が出てきました。

 北朝鮮はウクライナ派兵の見返りにMiG-29戦闘機とSu-27戦闘機を受領する、ISWアメリカ戦争研究所12月10日付ウクライナ戦況報告によれば、アメリカインド太平洋軍のパパロ司令官が10日に発言した内容として、ロシアが北朝鮮へ行うウクライナ派兵への見返りとして、戦闘機を供与する方針であり、此処にMiG-29戦闘機などが含まれるという。

 MiG-29戦闘機は北朝鮮空軍に配備されている装備ですが、その数は限られると共に、もともとMiG-29戦闘機はソ連空軍向け戦闘機として開発され、ソ連空軍の戦闘機はソ連防空軍の機体と比較した場合、前線運用を想定し多少壊れていても飛行できるという最低稼働率の高さの一方、充分整備した場合でも最高稼働率の低さが特色となっていました。

 MiG-29戦闘機は一方面に200機から350機程度を配備した場合、最低稼働率の高さから長期間、空軍作戦能力を維持できるという設計思想のもと開発されているともいい、北朝鮮空軍が保有するMiG-29戦闘機は40機から45機程度、最低稼働率を維持した場合でも一方面の作戦を維持する事は難しく、保有機数の増強を求められていました。


 北朝鮮がウクライナ派兵の見返りにロシアから受け取るとされるSu-27戦闘機について。Su-27戦闘機は制空戦闘機であり、戦闘爆撃機であるSu-30戦闘機よりも防空性能に特化した設計です。北朝鮮は、韓国空軍がF-16戦闘機を導入する時代にMiG-29戦闘機を取得したとされていますが、韓国が続いてF-15K戦闘爆撃機を導入した際、対応出来ていない。

 韓国空軍はつづいてF-35戦闘機を導入し第五世代戦闘機の時代に入ると共に、韓国独自のKF-21ボラメ戦闘機という、一定程度のステルス性を有する第4.9世代戦闘機を開発している現状で、もっとも新しい戦闘機が少数のみ稼働するMiG-29戦闘機、と劣勢を強いられています。Su-27戦闘機も新しい戦闘機ではありませんが、多少は能力向上するでしょう。

 Su-27戦闘機もMiG-29戦闘機もともに第四世代戦闘機ではありますが、北朝鮮空軍にはMiG-23戦闘機やMiG-21戦闘機など第三世代戦闘機が数多く残り、特に中距離空対空ミサイル運用能力のない戦闘機も多数残っている事から、どの程度の数が供給されるかは未知数ですが、一定数以上配備されるならば防空体制を建て直す可能性があるかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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