■防衛情報-ウクライナ戦争
ロシア軍の犠牲を厭わない攻撃が続く中ですが我が国は今年本州に残る全ての師団と旅団から戦車部隊を廃止する方針で、大丈夫なのか少々不安になります。
ウクライナ地上戦における全般的な概況について、イギリス国防省ウクライナ戦況報告1月5日付発表によれば、年末年始の期間において地上戦の様相は前線がおおむね停滞しており、若しくは例外的に重要地域においてロシア軍が緩慢な前進を行ったと分析しています。ロシア軍攻撃はロシア軍西部軍集団が総力を挙げクピャンスクを包囲する状況という。
バフムト周辺では、逆にウクライナ軍は断続的な攻撃には曝されているものの概して前線は安定しており、この点でクピャンスク地区での西部軍集団は集結して包囲しているものの、攻勢作戦への積極性が不十分となっている。一方でもう一つの激戦区アウディイフカでは、昨年末に制圧したマリンカを起点に10年目となる攻略を緩慢に進めているとのこと。
■アウディイフカ周辺
やはり航空打撃力の重要性を痛感するところなのですが間もなく開始されるF-16配備はこの概況にある程度楽観的要素を与えるのでしょうか。
ロシア軍はアウディイフカとドネツク市周辺において距離は短いものの前進している、ISWアメリカ戦争研究所2024年1月3日報告によれば、ウクライナ陸軍司令官シルスキー大将の発言として、ロシア軍は再編成と共に滑空爆弾をライマン方面において効果的に使用し、ウクライナ軍前線防空の圏外から航空支援をおこなっているとのこと。
アウディイフカ近郊では、南西のペルヴォマイスケ近郊の池泉地帯において前進が確認されたという。一方、ロシア軍はバフムト近郊でも前進が確認されていて、バフムトとフロモフを結ぶ道路付近で、第98空挺師団所属と思われる部隊の前進を確認したという。ただヘルソン州などの前線ではウクライナ軍とロシア軍が対峙したまま前進していない。
■クレミンナ周辺
両翼包囲されている状況でも粘るというのはウクライナ軍の士気の高さ故なのでしょうが危険な状況も。
クレミンナ周辺とアウディイフカ周辺でのロシア軍攻撃概況によれば、ISWアメリカ戦争研究所1月4日付発表として、クレミンナ北西にあるテルニー東部とアウディイフカ北東の廃棄物山地区においてロシア軍が前進しているという。ウクライナ軍タヴリスク地区司令官タルナフスキー准将によれば、ロシア軍はこの数日間で攻撃を倍増させた。
アウディイフカ近郊でのロシア軍攻撃は、統率の取れた攻撃よりも散発的な攻撃が繰り返されているものの、アウディイフカの後方連絡線に当たるステポヴェを攻撃目標としているとのこと。アウディイフカは両翼包囲されている状況ではあるものの、市街地を中心にウクライナ軍は防御を維持しており、しかしステポヴェ攻撃は危険な前兆ともいえます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシア軍の犠牲を厭わない攻撃が続く中ですが我が国は今年本州に残る全ての師団と旅団から戦車部隊を廃止する方針で、大丈夫なのか少々不安になります。
ウクライナ地上戦における全般的な概況について、イギリス国防省ウクライナ戦況報告1月5日付発表によれば、年末年始の期間において地上戦の様相は前線がおおむね停滞しており、若しくは例外的に重要地域においてロシア軍が緩慢な前進を行ったと分析しています。ロシア軍攻撃はロシア軍西部軍集団が総力を挙げクピャンスクを包囲する状況という。
バフムト周辺では、逆にウクライナ軍は断続的な攻撃には曝されているものの概して前線は安定しており、この点でクピャンスク地区での西部軍集団は集結して包囲しているものの、攻勢作戦への積極性が不十分となっている。一方でもう一つの激戦区アウディイフカでは、昨年末に制圧したマリンカを起点に10年目となる攻略を緩慢に進めているとのこと。
■アウディイフカ周辺
やはり航空打撃力の重要性を痛感するところなのですが間もなく開始されるF-16配備はこの概況にある程度楽観的要素を与えるのでしょうか。
ロシア軍はアウディイフカとドネツク市周辺において距離は短いものの前進している、ISWアメリカ戦争研究所2024年1月3日報告によれば、ウクライナ陸軍司令官シルスキー大将の発言として、ロシア軍は再編成と共に滑空爆弾をライマン方面において効果的に使用し、ウクライナ軍前線防空の圏外から航空支援をおこなっているとのこと。
アウディイフカ近郊では、南西のペルヴォマイスケ近郊の池泉地帯において前進が確認されたという。一方、ロシア軍はバフムト近郊でも前進が確認されていて、バフムトとフロモフを結ぶ道路付近で、第98空挺師団所属と思われる部隊の前進を確認したという。ただヘルソン州などの前線ではウクライナ軍とロシア軍が対峙したまま前進していない。
■クレミンナ周辺
両翼包囲されている状況でも粘るというのはウクライナ軍の士気の高さ故なのでしょうが危険な状況も。
クレミンナ周辺とアウディイフカ周辺でのロシア軍攻撃概況によれば、ISWアメリカ戦争研究所1月4日付発表として、クレミンナ北西にあるテルニー東部とアウディイフカ北東の廃棄物山地区においてロシア軍が前進しているという。ウクライナ軍タヴリスク地区司令官タルナフスキー准将によれば、ロシア軍はこの数日間で攻撃を倍増させた。
アウディイフカ近郊でのロシア軍攻撃は、統率の取れた攻撃よりも散発的な攻撃が繰り返されているものの、アウディイフカの後方連絡線に当たるステポヴェを攻撃目標としているとのこと。アウディイフカは両翼包囲されている状況ではあるものの、市街地を中心にウクライナ軍は防御を維持しており、しかしステポヴェ攻撃は危険な前兆ともいえます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)