■臨時情報-ミサイル防衛
台風2号が沖縄に接近する中で北朝鮮からの飛翔体の脅威もまた再度接近しつつあるようです。
北朝鮮動向を分析するアメリカの研究グループ38ノースによれば1日、北朝鮮が5月31日にロケット発射を行い失敗した北西部東倉里の西海発射場について、前回使用した発射台とは別の発射台において多数の車両が動いている変化などを確認、中にロケット燃料を搭載している可能性のある大型トレーラーが識別、これらを発射準備兆候と分析しました。
軍事偵察衛星一号の打ち上げ失敗ののち、北朝鮮は近く第二回の発射を行う方針を発表していますが、ロケットの問題などを分析した後に行うのか立て続けに行うのかは未知数でした。しかしこの北西部東倉里の西海発射場での動向を見ますと、立て続けに行う、つまり次の発射実験は近いのかもしれません。北朝鮮は6月11日までを発射期間としています。
■国連安保理決議違反
北朝鮮のミサイル実験とロケット打ち上げは何故非難されているかについての説明です。
北朝鮮のロケット打ち上げは、国連安保理決議違反行為である点は第一に認識しなければなりませんが、それよりも前回の実験に際して落下し残骸が回収されているだけで、あれだけの大質量物質が落ちてくるというだけでも充分な脅威です。日本では米軍機からボルトが落下しただけで問題視される、ロケットなどは比較にならない危険度があるのです。
国連が国連加盟国である北朝鮮に要求した点は明確に三点、弾道弾技術を応用した発射と核実験の停止、弾道ミサイル及び核関連活動停止、全ての核兵器及び核計画の完全かつ検証可能で不可逆的な方法で廃棄、これが安保理決議1695号、1718号、1874号、2087号、2094号、2270号、2321号、2356号、2371号、2375号、2397号で求められています。
■九州に防空空白
ミサイル防衛の課題です。沖縄県知事のミサイル防衛部隊展開慎重論を見るといっそ沖縄県独自に公共事業で県民を収容できる公共シェルターを整備してはと思う。
自衛隊のミサイル防衛部隊は北朝鮮が予告したロケット軌道下に含まれる沖縄県離島に九州の地対空ミサイル部隊を展開させており、沖縄本島に元々展開している地対空ミサイル部隊と連携、また海上自衛隊のイージス艦も近海に配置されているとされている。これは九州の防空にある程度穴が開く事を妥協しての施策で、防空能力の不足をしめすものです。
自衛隊の予算不足、その要因は20年以上に渡るミサイル防衛への装備整備や技術開発が背景にあるものですが、結果的に防衛力は無理を数年ではなく数十年続けた事で破たん状態となり、昨年防衛費の大幅増額による再建を強いられました。更なる迎撃ミサイルの増強か、若しくは住宅シェルター義務化など代替案か遠くない将来に議論の必要性を感じます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
台風2号が沖縄に接近する中で北朝鮮からの飛翔体の脅威もまた再度接近しつつあるようです。
北朝鮮動向を分析するアメリカの研究グループ38ノースによれば1日、北朝鮮が5月31日にロケット発射を行い失敗した北西部東倉里の西海発射場について、前回使用した発射台とは別の発射台において多数の車両が動いている変化などを確認、中にロケット燃料を搭載している可能性のある大型トレーラーが識別、これらを発射準備兆候と分析しました。
軍事偵察衛星一号の打ち上げ失敗ののち、北朝鮮は近く第二回の発射を行う方針を発表していますが、ロケットの問題などを分析した後に行うのか立て続けに行うのかは未知数でした。しかしこの北西部東倉里の西海発射場での動向を見ますと、立て続けに行う、つまり次の発射実験は近いのかもしれません。北朝鮮は6月11日までを発射期間としています。
■国連安保理決議違反
北朝鮮のミサイル実験とロケット打ち上げは何故非難されているかについての説明です。
北朝鮮のロケット打ち上げは、国連安保理決議違反行為である点は第一に認識しなければなりませんが、それよりも前回の実験に際して落下し残骸が回収されているだけで、あれだけの大質量物質が落ちてくるというだけでも充分な脅威です。日本では米軍機からボルトが落下しただけで問題視される、ロケットなどは比較にならない危険度があるのです。
国連が国連加盟国である北朝鮮に要求した点は明確に三点、弾道弾技術を応用した発射と核実験の停止、弾道ミサイル及び核関連活動停止、全ての核兵器及び核計画の完全かつ検証可能で不可逆的な方法で廃棄、これが安保理決議1695号、1718号、1874号、2087号、2094号、2270号、2321号、2356号、2371号、2375号、2397号で求められています。
■九州に防空空白
ミサイル防衛の課題です。沖縄県知事のミサイル防衛部隊展開慎重論を見るといっそ沖縄県独自に公共事業で県民を収容できる公共シェルターを整備してはと思う。
自衛隊のミサイル防衛部隊は北朝鮮が予告したロケット軌道下に含まれる沖縄県離島に九州の地対空ミサイル部隊を展開させており、沖縄本島に元々展開している地対空ミサイル部隊と連携、また海上自衛隊のイージス艦も近海に配置されているとされている。これは九州の防空にある程度穴が開く事を妥協しての施策で、防空能力の不足をしめすものです。
自衛隊の予算不足、その要因は20年以上に渡るミサイル防衛への装備整備や技術開発が背景にあるものですが、結果的に防衛力は無理を数年ではなく数十年続けた事で破たん状態となり、昨年防衛費の大幅増額による再建を強いられました。更なる迎撃ミサイルの増強か、若しくは住宅シェルター義務化など代替案か遠くない将来に議論の必要性を感じます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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