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ウクライナ情勢-ロシア軍はドネツク西方で機械化大隊による攻撃,東部主要都市へ滑空爆弾900発の襲来

2024-09-30 07:00:20 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 機械化部隊へ対応するには機甲部隊を強化して前線を固定しない機動防御を行わなければなりません。

 ロシア軍はドネツク西方で機械化大隊による攻撃を行ったが失敗したもよう。これは9月21日付のISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、ウクライナ軍陣地に対して24回にわたり攻撃を加えているという。ただ、大隊規模の一斉攻撃ではなく、24回にわたり合計52両の装甲車両が参加するなど、一回あたりの攻撃は小規模となる。

 機械化大隊は、この地域を防衛するウクライナ軍旅団により阻止され、戦車8両、装甲戦闘車4両、装甲車5両、オートバイ1台を破壊ないし損害を与えたとのこと。破壊されず損傷だけで離脱したものは装甲戦闘車4両とのことです。この規模の攻撃は珍しく、装甲車両が払底したチャシブヤールではロシア軍はバギーなど市販車を多用しているとのこと。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 従来型の前線防御を行うとその近傍地域は滑空爆弾で文字通り更地にされ財産など住民の生活の寄る辺はすべて消えます、その為には機械化部隊を増やさねば。

 ロシア軍は過去一週間で900発以上の滑空爆弾を使用した。ISWアメリカ戦争研究所は9月22日付ウクライナ戦況報告においてウクライナのゼレンスキー大統領の発言を紹介しました。これによれば、9月15日から21日の一週間だけでもロシア軍が多数の爆弾や無人航空機による攻撃を加えてきたとしており滑空爆弾だけで900発にのぼるとしています。

 滑空爆弾900発、自爆用無人機400機、ミサイル30発が用いられたとしています。自爆用無人機はシャヘド無人機としていますが、イランが製造した純正のシャヘド無人機か、ロシアがライセンス生産している機種なのかについては不明、ゼレンスキー大統領は地対空ミサイル筆頭に防空システム強化などへ装備供与を繰り返し各国へ要請しています。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 東部戦線は。

 ハリコフ戦線ではオスキル川の突出部が新しい焦点となりつつある、9月23日に発表されたイギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍は最近占領したピシュチャネ村を起点に3.5km先のオスキル川突出部まで前進したとされています。オスキル川はクルスク州を経てウクライナのハリコフ州にいたる川でドネツク川の支流の一つ。

 オスキル川突出部は長い期間の激しい流れにより崖をふくむ要害となり得る地形となっていて、ロシア軍はこの突出部を占領することでハリコフ州での次の構成の準備に用いている可能性があるとのこと。ハリコフ州への再侵攻は緩衝地帯確保が目的と当初考えられていましたが、作戦の長期化によりハリコフ州占領地拡大に切り替えた可能性がある。

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