イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

怒りの対処法!

2009-11-01 | 第一章「意識と知覚」

 昨日、不思議なことに、いくつも偶然が重なったこともあり、Aと久し振りに感情的に喧嘩をしてしまった。怒りは、自分の理想(期待など)と現実のギャップから発生し、知覚され、意識に登る。

 そして、怒りの発露は、理想と現実を理屈で(冷静を装い)表現(抗議)しがちだが、その時の自分の悔しさ、思いなどの微妙な感情を一息ついて表現すると、少し冷静になったり、お互いの理解が深まったりするようである。

 しかし、理屈と理屈の理論闘争や現実の認識理解・闘争といった、不毛な闘争を始めると、今度はお互いの認識が違うというという寂しさ(さらに、これまでの関係が親密であるほど益々先鋭化する)などから、さらに怒りが深まるものである。

 最後には激怒!ここで、こころの防衛機制(置き換え)がそれでも働くのか、人は鉢を割ったり、時計を投げたりする。人に危害を与えないだけ良いかもしれないが・・・。

 さて、気になった啄木の怒りに関係する短歌を3つ挙げてみよう。

怒(いか)る時

かならずひとつ鉢(はち)を割(わ)り

九百九十九(くひやくくじふく)割りて死なまし 

 

よく怒る人にてありしわが父の

日ごろ怒らず

怒れと思ふ

 

庭石に

はたと時計をなげうてる

昔のわれの怒りいとしも

  (石川啄木「一握の砂」より)

 怒りとは、激怒とは何か。啄木の昇華された何かが胸を打つ。今日は、自分の怒りに対する認識を深める良き日かもしれない。

(一握の砂 2/16)

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