イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

脳科学と自己実現!(森羅万象 4/10)

2012-04-02 | 第十章「今ここでの恩寵」

 昨日までの「日本人のアイデンティティ」を中心にした「生き甲斐の心理学」の合宿勉強会。実に楽しかった。心の世界の勉強は、さまざまな領域の知識を持つことで深められる。勉強会では参加者の海外の経験談から日本の歴史や能・太極拳の話題、芸術はてはDNAや物理学の話題にまで及んだ。私もアントニオ・R・ダマシオの「感じる脳」(ダイアモンド社)の脳科学の話題が頭を離れず、勉強会の合間に読書しつつ、時に披露したりした。

 さて、何故私が脳科学の本にワクワクしているのか?それは、「生き甲斐の心理学」で大事にされている、こころの「病理論」と密接に関係していることがある。生き甲斐の問題、心理療法やカウンセリングや傾聴などで「病理論」はとても大事なのだ。

 生き甲斐の心理学ではこころの病理は、その人の持つ理想と現実のギャップから生まれるというシンプルな式を学ぶが、そのほかに、内部的要因の自律神経、免疫、内分泌の影響、外部要因の遺伝、老化、環境の影響も病理に関係すると教えられる。初めて、そのことを学んだ時、世の中に蔓延している精神関係の病名の知識が、一つもでないことに驚いた。

 しかし、理解を深めていくと、専門家はいざ知らず、こころの病が自律神経、免疫、内分泌、環境、老化、遺伝と関係があると知っているほうが、こころの病の病名や現象を知っているより、どれだけ役に立つかが分ってくる。

 ダマシオさんの「感じる脳」に戻ろう。内部要因の自律神経、免疫、内分泌が、どのように情動や感情と関係しているのか、そして、それが臨床心理学等の知見とどう結びつくか。何か、トンネルで左から掘り進むルートと右から掘り進むルートが最後に貫通するような興味を覚える。脳科学からの感情等の知識は、イキイキと創造的に生きるための自己実現とか生き甲斐といった認知科学の分野にもつながる。

 森羅万象 4/10

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