イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

上方向のストレスと下方向のストレス!(異文化と愛 ② 10/10)

2014-10-28 | 第九章「愛」

 昔よくポジティブ思考という言葉を聴いた。そして、その言説を聴いて、しばらく試してみるがうまくいかないので元に戻る。そんなことを若いころ繰り返したように思う。

 そのことを良く考えてみると、自分の理想と現実のギャップがありで暗い感情・ストレス曲線が起こるわけだが、それを、あれやこれやとこねくり廻しても自分ではなかなかうまく行かない。また、現実にある暗い感情・ストレス曲線の重みに深く沈み込んで、理想や現実のギャップを思考する気力も失せてしまうのが本当で。ポジティブ思考の何か前提が欠落していたようだ。

 さて、今朝の「マッサン」。経営の問題でウィスキー造りへ踏み出せない住吉酒造の経営者に対し、マッサンとエリーさんの反応に考えさせられた。ウィスキー造りに踏み出せない住吉酒造という現実に対して、マッサンはヤケ酒を飲んだりするが、同じストレスの中でもエリーさんはしっかりとささえ、大株主に乗り込んでいく。

 信じる力はストレスを上向きに捉え、バネとして働く。同じストレスでも、信じる力が弱いと現状を変える力にならず、単にストレス曲線を下り詰めて行くのだと思う(悪くすると、病的になる)。ポジティブ思考というが、せんじ詰めれば、この信じる力が必要なのだと思う。

 今朝のマッサンでは、ウィスキー造りを生き甲斐にするマッサン、キリスト教文化圏で信仰をもっているエリーさん、社長や優子さん、それぞれの信じる力で直訴に及んだわけだが、これからもひと波乱ふた波乱がありそうである。

 さらに、信じる力が試させられるのだと思う。U先生の「生き甲斐の心理学」では、生き甲斐とか、アイデンティティなどの信じる力の源泉を大事にしている。ストレスが多いのはこの世の常であるが、それを上昇方向に使えるか否かは、かなり信じる力によると思われる。

 自分の能力だけで解決できそうなストレスもあり、信じる力は余り問題にならないこともあるが、そうでない時はどうか。ただ、ストレスの重みで破たんしてしまうだけか?私はカトリック信徒であるが、やはり伝統的な宗教(仏教、キリスト教)に触れるのは大切だと思う。実際私の経験でも、そういった時に、日本の思想家や宗教家の本も含めむさぼり読んだ。後から振り返れば、信頼できる宗教家のところに行くほうが速かったかもしれない。まあ・・・

 さて、縄文時代も、前期から中期ごろまでは住みやすかったようだが、後期、晩期は冷涼化の中で人口が激減し祖先は厳しい生活を送ったようだ。そんな中で、縄文のビーナスをはじめ精神文化が深まっていく。まだよく判らないが、四位一体の神のような概念ができたかもしれない。残念ながら、渡来文明の影響もあっただろううが、その本質は後世にうまく残されていない。再度厳しい時代になりそうなこれからであるが、私たちの原点探しの中で縄文文化は価値があると思う。

 縄文晩期には、噴煙をあげていたのだろう。

 かなたの稜線で右は富士山、左は多摩で信仰を集めた丹沢の蛭ケ岳。

異文化と愛 ② 10/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています! o(^▽^)o