イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

軽やかなビジョン!(ビジョン 2/10)

2016-04-03 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 薦められたこともあり、今日は山田洋二監督の映画「家族はつらいよ」を見に行った。映画館の中はなぜか熟年のカップルが多く、観ているうちにどこか同志!という親しさをもってくるのも不思議であった。なかなか楽しく考えさせられる映画であり、また生き甲斐の心理学の理論で考えるといろいろ勉強になった。

 一人暮らしではなく、他者と生活をともにするというのは、当然ながらストレスを伴う。ストレスとは生き甲斐の心理学では、その人のもつ理想と現実のギャップでもある。生育史も個性も・・・いろいろ違う人間が一緒に暮らせば、当然ながらますますストレスが生じるのは当たり前である。その中で、いかに和解と平和の方向にビジョンという舵をきるか。もちろん、その反対に湧き立つ防衛機制に従って居直ったり、別れたり・・・いろいろなビジョン・舵の切り方もあるのだが・・・

 感情というのは実に深い意味を、内包している。私は生き甲斐の心理学を勉強して、その知恵に目を見張ったことが多々あるが、その最大の一つは、明るい感情(例えば、友好的感情)は暗い感情(憎しみ)と表裏一体の関係にあるということだ。憎しみは、ちょっとした条件の変化で友好的感情に切り替わってしまう。その反対もしかり。辛い時に、怒りも覚えない淡白な感情の関係に心を動かされることもあるが、淡白な感情の関係は、実はどうでもよい関係であることが多い。

 近しい関係であるからこそ、抱く怒りやウツ、錯乱。それは、友好的感情や幸福感、統御感と表裏一体だ。自分の感情生活を少しクールに見直してみると、感情の不思議な性質に気づく。そして、暗い感情を抱くときに、それは明るい感情を抱くためのチャンスと私は最近考えることにしている。そして、客観的に思考していくと自分の最適なビジョンがふってくることも。

 ビジョンは決して重厚長大で動かしがたいものでもなく、軽やかにダンスする相手なのかもしれない。

 ビジョン 2/10

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