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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

五感とビジョン!(ビジョン 8/10)

2016-04-12 | 第二章「五感と体感」

 良い旅は、五感と体感を楽しませるところがある。今回の旅でも定番の唐崎神社の前の老舗の団子屋さんによった。最高の御手洗団子で、焼き立ての香ばしいお団子は絶品であった。においと味で癒された。

 そして、今回は三井寺で有名な晩鐘を撞く機会もあった。独特の日本ならでは響きは、遠い昔の記憶を呼び覚ますようであった。

    

 三井の晩鐘に関わる民話も強烈なイメージだった。竜神が女人に変身し良人と結婚し、子供を育んでいたところ夫が妻が蛇であることに気が付いたため、子供を残して帰ってしまうが子供のために乳の替わりに目玉を残し、子供はそれを食べて育っていく。そして、その目玉が取り上げられて無くなってしまい困っていたところ、竜神が再び現れ残りの片目を差し出す。そして、眼が見えなくなったので、三井の晩鐘で子供の無事を知らせてくださいと告げて去る。そんな民話・伝説である。

 縄文時代のことをいつも考えている私にとって、実に縄文的な話で感動してしまった。さらに、三井寺には重要文化財の閼伽井屋があり、その霊水を天智天皇、天武天皇、持統天皇のご誕生の時に産湯に使ったという言い伝えもあり、その母である斉明天皇を思い浮かべてしまう。行ってみると、泉がごぼごぼと音を立てていて迫力があった。

 最近の学説によると、斉明天皇が大津京をイメージしたともいわれ、また、天智天皇、天武天皇の母、また女帝ではあるが斉明天皇の直系である持統天皇ともつながる。斉明天皇の越智御陵には、不遇だった娘・間人皇女、孫の持統天皇の姉の大田皇女、弟で障がいをもっていたといわれる健皇子も合葬されたり、近くに埋葬されたとされている。

  

 母の、豊かな愛を感じる鐘の音は、心にのこる音であった。

 当日は、桜の真っ盛りであり、風もやや強く花吹雪が強烈であった。視覚だけでなく肌に触れる花びらから触覚まで楽しませていただいた。

   

 人それぞれ、好ましい五感と体感は違うかもしれないが、私にとっては最高の癒しであり、その中でこれからの人生へのビジョンも奥深く湧き出てくるのだろうと思う。

 唐崎のメリノール会のお御堂

ビジョン 8/10

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