ものごとを分かりにくくしている原因のひとつには、自分自身のゆがみの問題があると思う。それは所謂こころの傷であったり、周りの近しい人たちとの関係からくるものであったりする。
私は眼も耳も、年をとり、その物理的ゆがみは増えていると思うが、幸いなことに、生き甲斐の心理学を学ぶことにより、こころのゆがみは以前と比べ減少しているように思う。それは本当に幸せである。
自分のゆがみを正すのは、至難なことではあると思うが、あることを意識すると良いように思う。その一つは「自分と他者は別の存在、自他混同があるか?」。もちろん自他混同を私を含めて皆さん楽しんでいると思うが、重要な判断をしたり、時には健康的に暮らすために(へんな悩みなく)、この自問自答は大事なように思う。
今朝は、たまたま持統天皇が天武天皇が崩御したときの挽歌を読んでいた。有名な長歌とちょっと意味不明な短歌、そして次の歌だ。
北山に たなびく雲の 青雲の 星離れいき 月を離れて
北は北極星を暗示させ、北山にたなびく雲は、亡くなった天武天皇の魂のように想像してしまう。そこから星と月が離れていく。何となく持統天皇の孤独感を想ってしまうが、一方に、持統天皇のこの世での決意、もう私は天武天皇に囚われない。そんな意気込みが感じてならない。まあ、これは私の勝手な解釈であり、専門家からおしかりを受けそうであるが、自他分離は健康に生きる上でしばしば大事な働きをするようだ。
因みに、この歌を歌った持統天皇は、その後政治家として、敵対する勢力を制圧し、律令国家を藤原一族とともに築いていく。いろいろな解釈があるが、天武天皇とは全く違うタイプの政治家だったように思う。
分かりやすいって何? 5/10
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森 裕行 | |
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