縄文小説を書き終わって半年以上経過したところで、いくつかの不備を修正し増刷することにした。そして、この夏に印刷に回そうとしたところで、ある方より、修正を急ぐと後で後悔する、と言われた。さらに、この半年に知人・友人から沢山コメントをいただいたが、その中で漠然と気になることがあった。
もちろん、後ろ向きに自分の作品に手をいれるよりも、前向きに新しいことに挑んだほうが気持ちが良いかもしれないが、アドバイスに従って丁寧に自分の小説を一ヶ月近く読み込んでいくと、ある時、それまで自分の意識に上らなかった二つのことに気づいた。
それで、小説を破り捨てるという悲劇になるかと思えば(かっこいいが)、今回は119000文字の小説の一部を書き換え、あるいは、加筆して修正完了という、幸運に恵まれた。ただ、自分としては、まったく新しい作品になったように感じている(大部分は修正前と同じ)。
初めから、このように書けばよかったのに、なぜか書けない自分が存在したかを考えることは、結構面白い。
さて、この小説の修正作業と並行して、私にとって大きな変化が、この夏に二つほどあった。おそらくそれは、この小説の修正作業と深いところで繋がっているようにo思う。まあ、隠すわけでないが、年相応の身体的・心理的変化・統合ということかもしれない。
カウンセリングや心理療法の世界では、個人の理想と現実の把握の仕方の理解が鍵であるが、小説・文章を書くこともまさしく自分の理想と現実の把握の仕方に、深く立ち入るものだと思う。従って、私の場合ある意味セルフ・カウンセリングのようなことが、小説・文章を書く中で行われたようだ。
自分のどろどろしていて、意識に昇りにくいこと。そんな、死角というか盲点が、文章・小説を書くことで、意識化され、文章化される。さらに、そうした自分の理想と現実の多様体である小説を、今回は自分の書けなかった死角を見つけることで、修正されて別のものに変わる。面白い。
分かりやすいって何? 10/10
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森 裕行 | |
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