イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

他者を信じて見える希望ある世界(希望力 3/10)

2018-04-03 | 第一章「意識と知覚」

 エリクソンは希望と関係深いものとして、基本的信頼感と不信感をあげている。とても抽象的なので、「ふーん」で理解したつもりになる方も多いと思うが(私もそうだった)、生き甲斐の心理学での鉄則、自分の事例でじっくり思索してみると知識が身についてくる。特に、エリクソンは、生涯を調べると学究だけでなく、若い頃は学歴が決して立派でない中、心理療法家としてたたき上げてきた方のようであり、理論も現場で役立つもののようだ。

 昨晩の私の事例で申し訳ないが、寝る前に突然Xさんのことで不安になり、不信感が募り混沌とした絶望的な心境になってしまった。かなり身体が疲れていたので、すぐに就寝し熟睡した。そして、今朝眼が覚めると、清々しい気分に早変わり。Xさんのことについても、基本的信頼感を持とうと決めると、希望が泉のように湧き出した。この変化は驚くべきことである。人間は、身体と心(生育史)、魂(宗教の領域)からできていると考えると、昨晩は身体の問題が、不信感を助長したのかもしれない。

 世の中は利害得失を中心にして、人をおとしめるような方も居るので、特に利害得失の問題がある場合は他者をすぐに信じることは危険だが、他者を信頼するということはとても重要なことだと思う。そして、信頼すること信じることを意識することで希望が芽吹き始める。それにより、ストレス曲線は激減し、幸福曲線が増加するようだ。自分の中に不信感や疑惑が頭をもたげてくるとき、それにまず気づくことが重要であり、その深い意味(不信感と希望の関係など)を考えることは大事だ。また、人間観も、単なる物体としての人ではなく、仏性や愛そのもの、つまり尊厳の備わっているのが人間だと思い出すことも時に重要だと思う。

 ところで、信じることについて、持統天皇の母、オチ姫のことが気になっている。この方は、父(蘇我石川麻呂)への愛が深いため、アクシデントで窮地に陥った父を助けて、姉の身代わりに中大兄皇子と結婚する。そして、中大兄皇子ともオシドリのように仲がよかったようだが、その後の政争で、夫の中大兄皇子が父を謀殺する悲劇が起こる。その結果、一説によると不幸な死に方をされたようである。そうした母の死を知っていた太田皇女、鵜野皇女(持統天皇)はその後どうなったのだろう。

 太田皇女の長女の大伯皇女は伊勢神宮の斎宮を務めたりし万葉集にも秀逸な和歌を残している。また、持統天皇は理性的な方であると同時に神仏も大切にされたようである。人間は100%信じるに値はせぬかもしれないが、神仏という100%信頼できる他者に思いを寄せたのかもしれない。

希望力 3/10

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3Vの法則と希望力 (希望力 2/10)

2018-04-02 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

  絶望的な状況から這い上がってくる人たちのことを思索すると、若い頃の一時期におとなしく受験勉強などをせず、無謀といわれるような旅をしたりする行動派が多いように感じる。そして、若い頃から希望力を鍛えていたのかな・・・などと想像したりする。

蘇我入鹿の首塚

 私は希望力を誇るわけではないが、それなりの芽のようなものがあったように思う。今日は、この数日日本の古代に関する本を読んでいるせいか、歴史にかかわる高校生のころの出来事を思い出し、それが膨らむ姿に感動していた。

 私の高校時代は、激しい高校紛争、受験勉強などで、15年くらい前まで余り思い出したくもなかったが、その中にあっても、楽しかったことがあることに気づいた。高校は自主的な勉強を重視していたこともあり、生徒が発表する授業が結構あった。高校3年で学ぶ日本史にもそれがあり、同級生の何人かで集まって、時には徹夜をして645年の乙巳の変(大化の改新とも言われ中大兄皇子が蘇我本宗家をクーデターで滅ぼす)の放送劇を作った。その時の語らいのたのしかったこと。私は理科系志望であり、その後しばらく歴史は出てこなかったが、社会人になるころか赴任先が関西ということもあり、梅原猛氏の著作を読み飛鳥や奈良を訪れることが何回かあった。

 そして、この15年くらいは、「生き甲斐の心理学」の仲間が奈良・京都大好きということもあり、古代日本の探索は今では私の大きな生き甲斐の一つになってしまった。写真は6年前に飛鳥大仏に行ったときの写真(写真は撮って良いとのことだった)。この飛鳥大仏もその後の研究の進展で白鳳時代のころの制作物が部分的ということが、かなりの部分が創設当時からのものという科学的研究もでて、再び脚光を浴びているようだ。

 中大兄皇子(後の天智天皇、持統天皇の父)は日本書紀では斉明天皇と舒明天皇の子ということになっているが、ある本の中で、出自が、父が舒明天皇ではなく高向王(百済王族)で、漢人皇子という説があることを知り胸が高鳴った。そして、もしこの説が正しいとすると、中大兄皇子の夢や行動力に、素晴らしい希望力を見てしまう。藤原鎌足のバックアップがあるにせよ、①夢(この場合は大王になるなど)を持つ ②夢に向かっての実行計画を立てる ③行動する といった3Vの法則で希望力を鍛えていたのかもしれない。中大兄皇子にも、もちろん白村江の戦いでの大敗北などがあるが、それでも立ち直る姿に希望力のすごさを感じてしまう。

  3Vの法則は、Visualize, Verebalize, Vitalize、4月という新しい年度に入った今、今年も生き甲斐の探索の旅を続けたい。

希望力 2/10

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