田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

1年の締めくくり 何気ない日のつながりだった

2007年12月31日 | 日記
12月31日(月)雪 猛烈な吹雪 太陽がボンヤリと見える 寒い一日

普段とは違う重たい風の音で目が覚める。
まだ4時20分愛息Salaは時ならぬ風の音に不安げにベッドから起きだして走り回る。
ストーブに薪を入れてもう一休みした。
相変わらずの風の巻く音とで断続的に強い風が吹く・・・・・
起きて外を見ると雪が降っているが真横に走っているかと思えば、渦を巻いて通り過ぎる。
雪と風が少しだけ治まると向かいの山がボンヤリ見えその上に太陽まで薄く見えている。
不思議な光景だがここ山裾では日本海気候と太平洋気候の中間点のためか好くある現象だ。

午前中は公民館へ出向き今日の獅子舞の納会に振る舞う豚汁を仕込む。
獅子保存会は男の世界故、料理も片付けも全て男が仕切る物と考えるが、これは全くの俺的な発想なのだ。
根っからの男女協同推進委員のような発言だが・・・・
そう言わざるを得ない立場も微妙な物なのだ!!
豚汁は至極簡単で料理とも云えない代物だが、根菜類を乱切りして豚コマと炒める。
この炒めるのが俺風と云うのだろうか?
煮込んだあとは出汁を入れ味噌を入れて更に一煮立ちさせ、ここでいったん冷めるまで置くのもミソなのだ。

後はコンニャクをスプーンでちぎり、湯に入れ一煮立ちさせてから、豚汁へ入れる。
豆腐は水気を絞っておき振る舞う直前に、これも手で崩すように大きな塊で鍋に入れる。
沸騰した熱々をどんぶりに盛り、小口斬りにしたネギを薬味のように上に振りかける。
この葱の扱いもオレ流の使い方で男の料理の真髄だろう。

夕方6時半に公民館に集まり、太鼓、梵天、獅子頭と子ども3人が昔の子どもを引き連れて集落の一軒ずつを廻るのだ。
梵天を振りかざし福を舞い込ませる役は小学2年生の女の子、上手にできるようになった。

口上は4才の音の子で立派に大役を務めた。
獅子の頭は小学生4年生の男の子、既に立派な獅子舞い風情を見せている。

一巡りして公民館へ戻り、道具を納めてから外の冷たい中を歩いて身体は冷え切ってしまっただろう。
子どもたちはよく頑張ったものだ。
ご褒美はリクエストのジャンボガムと飛びっきり上等のシャープペンシルだ。
豚汁も旨い美味いとどんぶり2杯も平らげた輩もおり、売れに売れ鍋は底を見せた。
片付けをして家路に就くと止んでいた雪がちらちらと舞っている。

家にはいるとTVではN響の第9シンフォニーが写っている。
この合唱を受け持っている大学が俺の勤めていた処で、毎年暮れになると12月中頃から最終の公演の29日までは、何かと慌ただしい日々を過ごした。
華やかなステージの裏で思わぬ出来事に出くわしたり・・・・・懐かしい・・・


こうして山裾の生活も2007年が終わり、新しい年がなにもせずにやってくるのだ!!
お世話になりました 


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬将軍と太陽の戦い 獅子舞は順調に練習に入っている

2007年12月31日 | 日記
12月30日(日)晴れ 一瞬で吹雪き やがて青空が覗く寒い一日

洗顔を済ませて北の空を覗くと黒い雲がたれ込めている・・・・
予報通りの寒波の襲来だろうか!!
少し時間が経つと眩いばかりに朝陽が昇ってきた。
てっきり雪が降ると思っていたが太平洋側の高気圧が強いのだろうか!!

陽が射すと共にアプローチのコンクリートの湿り気が霜となって浮き出してきた。
朝日が昇る前までは黒く湿り気持っていただけだが、光で空気までも動いたのかも知れない。

朝食を摂っている間に日の光は途絶え東の風が強くなったと見るや、猛烈に雪が横に飛んでいる。
見る見るうちに先ほどまでの黄色い枯葉色は失せ、辺り一面雪景色と化した。
雪が降っている最中、雲の一カ所がボンヤリと丸く太陽の姿らしき物を見せるが、やがて厚い雲に隠され、それを何度も繰り返している。
太陽と冬将軍が勝負をしているようにみえる。


遅めの午後は明日の獅子舞の後の宴会に出す、豚汁の材料を買いに行った。
また、町内のお世話になった方々への挨拶に廻るとすっかり暗くなってしまった。
6時半からは獅子舞の練習で、今日は子供の獅子の舞いのおさらいが予定されている。
ここの集落も小学生4年生と2年生の兄妹で獅子の前後が出来るので本来の子供獅子舞が可能となった。

数十年前に獅子を躍った経験を持つ、昔の子供はサポート役で梵天作りに励むのだ。
小さい子が先達として『あけましておめでとうございます 獅子のお年賀です』と云い、お札とミカン(日の出を表す)年賀(粗品)を伺ったお宅の主人に差し出した後に、獅子頭役の子が大きな白い梵天を振り『風の神たたき出せ、福の神舞い込め』を3回繰り返し梵天を勢いよく左右に振る。
風の神をたたき出すときは内から外に、福の神を舞い込む時には外から内に振る。
小さな梵天で色々な色が着いているのは獅子が舞うときに両手で持ち振りながら躍る。


俺はこの集落へ移り住んで直ぐに梵天を作る作業に誘われた。
60才になって初めての経験で一枚の半紙からあのようなギザギザの紙を作る方法も知らなかった。
田舎に住み集落に溶け込むことでいろいろ勉強になることが多い。
因みに今年の役は大深山公民館長としてさまざまな役が廻ってくる。
明日は今年最後のイベントであり、男の集団が取り仕切る獅子舞故、打上に出す豚汁は男の料理として俺がコックとなるのだ。
滅多に食することが出来ない美味な豚汁を味わって貰いたい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする