物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

武谷の「素粒子論の発展」

2008-04-01 10:50:49 | 物理学

科学朝日1960年11月号の標題の記事はなかなかいいと思って武谷三男「現代論集」に収録されているのではないかと思ってあたってみたが、どうも収録されていないようだ。

他の科学朝日の記事は出ているので、収録しなかったのには、なにか理由があるのだろうか。この次の号をもっていないのでわからないが次の号にもつづきがあるはずだ。

武谷が強調しているのは概念分析であり、そういうことは誰でも研究にあたってはするのだろうが,そこのところが興味深い。

物理学での彼の業績として宇宙線のカスケードシャワーの現象で中性中間子の重要性を指摘したとある。パイ^{0}  は2つの光子に崩壊する。これがカスケードシャワーの重要なプロセスだという。

多分この分析は戦争中の話で中間子討論会のレポートとなっているはずだ。それを後でプログレスの論文として出されている。