最近、ドイツ語もフランス語も遠く感じられる。いつもと同じ生活を送っているつもりだが、どうもそれらの学習には身が入っていないということらしい。
どうも数学エッセイを書く方に自分の関心の中心が移っているということであろう。これはそれで仕方がないことである。人はそのときどきに仕事とか自分の関心事が移動する。私などはどうも何かに注意があると他のことがおざなりになったり、ひどいときには忘れたりする。
先、先週のことだったが、歯の治療に行かなければならなかったのにすっかりと忘れてしまった。そしてその夜だったか寝ようとして床についたときにああ今日は歯科に行かなければならなかったのだと思いだした。
もっとも次の日に予約を取り直したのだが、別に嫌味も病院には言われなかったから助かった。
私は手帳を使わないので、手帳になにか予定を記してそれを見るという習慣はまったくない。それでも大抵は会議とかでもその直前には思い出してあまり失敗をしたことはない。
いや、大学に勤めて間がないころに昼から会議があるのを忘れていて、お昼の時間にテニスコートにいて、事務員さんが呼びに来られたことがあり、会議に20分ほど遅れたことがあった。そのとき以来自分がいないと開かれない会議には遅れたことがない。
大学院生のころは会議に行ってもなかなか30分くらいしないと始まらないことがあった。そういうものだと思っていたが、大学ではきちんと時刻通りに会議ははじまる。これは他のメンバーの時間をとることになるのだから、当然であろう。だが、そのことをわかるのには少し時間がかかった。