「戦前の武谷三男」ー中間子論を中心にーという題の論文を知人のT.N.さんから送って頂いた。
彼は「坂田昌一の生涯」の著者であり、丹念に資料や文献を調べ、かつ坂田先生の家族とか門下生とかにも話を聞かれて優れた伝記を書かれた人である。
その彼が今回は武谷三男についての上記の題の論文を書かれた。武谷家を訪れて資料、文献をも見せてもらって今回の論文を書かれた。彼らしい立派な論文で感心させられた。
送ってもらったその夜に全文を読んで、メモをつくったので、そのメモを彼に送ろうと思いながら、この数日の当面の用事で忙しくて送ってはいない。
主に武谷三段階論と中間子論との関係とを論じられているが、そのほかの情報もあり、まさに名古屋大学にある、坂田昌一記念資料室に所蔵されている、手紙やはがきとかの資料をふんだんに引用した論文であり、私などにはできない良い仕事である。
これは研究雑誌「東海の科学史」に投稿される予定だと言われているが、原稿が集まらないのでこの雑誌が発行になるのかわからないのだと彼は言っている。ぜひこの論文が発行されることを祈っている。