物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

一般の物理を何で学んだら

2016-12-02 12:33:27 | 日記

いいか? これの解答がなかなかできない。私の大学でのテククストは寺沢寛一編『物理学』上、下(裳華房)であったが、これは数学の説明が十分でないところがあるし、今ではもう出版されていないだろう。ただ話題が豊富なのがよかった。もっとも今では古すぎるであろう。だからもし出版されていても推薦できない。

数学的にもうちょっとしっかりしたものには吉田卯三郎(竹脇又一郎修訂)『物理学』上、下(三省堂)があるが、これも古いものだから、現在は出版されていないだろう。

それで力学とか電磁気学とかの専門の科目としての物理を学ぶ前の一般物理学としてあまり難しくはないものとして現在どれがいいのかわからない。たくさんの本が今では出ているはずだが、これがいいと思うような適当なものを思いつかない。これは単に私の不勉強のせいで、世の中の著者が悪いわけではない。

それでも無理矢理に現在持っている書を数冊あげてみよう。

1.加藤潔『理工系 物理学講義』(培風館)

2.原康夫『物理学基礎』(学術図書)

3.長岡洋介『物理の基礎』(東京教学社)

がある。3は力学と電磁気学だけしか扱っていないが、それだけをまず学びたいなら説明もしっかりしているのでこれがいいが、一般には2がいいかもしれない。カラー印刷もきれいだし、扱っているテーマも豊富だ。1は著者の加藤さんが自分で大学で教えている経験を生かしたテクストだと思われる。それぞれの個人の肌にあった本を選ぶのがよかろう。


数学・物理通信の発行

2016-12-02 11:54:46 | 日記

6巻8,9,10号を続けざまに発行した。これで今年の「数学・物理通信」のすべての発行は終わる。つぎは2017年の3月まで数学・物理通信の発行の活動はお休みになる。6巻5号が通巻で50号だったから、これで55号まで発刊したことになる。

なかなかの努力を要することのようだが、これは投稿する人たちが偉いと思う。編集発行人の努力など大したことではない。

しかし、そのような土壌がこの日本の社会になるということである。それにしてもメールで発行するサーキュラーをどうして思いついたのか自分でもわからない。自分の自由になる発表媒体がほしいと思っていたことだけははっきりしているのだが。