一日自宅で新聞を読んだり、本を読んだりして過ごした。
いま読んでいるのは金森修編著『昭和後期の科学思想史』(勁草書房)である。もちろん、全体を読んでいるわけではなく、武谷三男とか広重徹とかに関した第1章と第4章を中心にして読んでいる。
多くの人がこの書に寄稿しているのだが、当該の章を担当している金山浩司と岡本拓司の箇所はなかなかの力作である。私のような頭の巡りの悪い者には大いに学ぶところがある。
特に岡本拓司の広重徹の項はページ数も多く読み応えがある。ただ、批判的な観点はあまりなく要領のいいサマリーというかといった感じがする。しかし、力作であることは事実である。