八巻俊憲さんと金山浩司さん、それに岡本拓司さんの武谷三男論を最近読んだことになる。それぞれ独特の見解をもっておられるのだが、八巻さんと金山さんとはちょっと似ているかもしれいない。
岡本さんがどうだったかは初読のときの印象が残っていないので、再度読む必要がある。私にもそれなりの感覚とか思想とかがあると思うのだが、自分ではなかなかわからない。
武谷の思想は意外と単純だというのが八巻氏とか金山さんのお考えようである。そうかもしれない。
それに忘れてならない人に西谷正さんがいる。西谷さんはなんといっても坂田昌一先生の伝記を書いた人である。そういう人が武谷を次の研究対象として狙いを定めているのである。
そういう意味ではこれから10年くらいの間に武谷三男の研究は大いに盛んになるだろう。楽しみである。