をほぼつくり上げたつもりになっていたが、どうも完成にはまだまだだとわかった。
私がリストアップした著作の数は244であるが、もちろんそれよりも実際には多い。私の目録においても244よりも実際は多いのである。これは目録の整理の仕方によっている。ところがそれ以外に最近国会図書館の目録にないものがかなりあることがわかった。
いつころからかはっきりとは知らないが、1947,8年ころから以降は出版社の出版した本は国会図書館に納入することが法律か何かで義務付けられているはずだ。ところがどうしたものか、それに違反したのかどうかわからないが、国会図書館にもないものが他の公共図書館に存在しているらしいことがわかった。
これは私の知っているものでは学校の教科書である。ほかにもあるだろう。個人が発行した本の中には国会図書館に納めるということをしてないものがかなりあるので、日本で実際に出版されていても国会図書館に納められない本は意外と多い。
だが、学校の教科書だときちんとした出版社が発行したものであるだけにそれが国会図書館の目録から外れるということはちょっと信じがたいことであるが、実際にはそういうことが起こっている。