コロンビア共和国ではもう50年以上も内戦が続いていた。それが最近終わった。要するに政治的な和解で決着がついたのである。
この決着をつけるのに努力をした人に広告業界の人がいた。この人が昨夜のNHKのEテレのTEDの放送で話をしていた。クリスマスは南米でも北米でもはたまたヨーロッパでも家族が集まる時期である。これは日本での新年とか年末によく似ている。
このクリスマスの時期にゲリラが潜んでいる森林にクリスマスツリーの照明をつけて、そのゲリラからの離脱を示唆するという方法等を初めは使ったという。百人のゲリラがいれば、その時期には数人の離脱者が出る。
また、テレビの放送とかなんでも君たちが私たちの社会に帰って来たら、その席を開けて待っているよというようなキャンペーンを行うとか。これを見ていて、いやこれはカルトからの離脱を促す方法と同じではないかと気がついた。
社会に受け入れられる余地のあることを悟った人はいつまでもカルトにはいたりはしない。そういうモノである。ところがうちに帰っても居心地が悪く居場所がなければ、またカルトに帰っていく。
内戦でゲリラになった人たちだって自分が帰ることのできる社会があれば、いつまでも内戦はしてはいない。すべて世の中にはヒントが隠れている。
(2017.12.28付記) ゲリラのグループに入っていた人が辞めた例のはじめにあげられた例は男女の恋愛であった。ある若い男性が後からゲリラのグループに加わったきれいな少女に恋をした。
ところがほどなくしてこの少女がゲリラをやめて姿を消したので、その彼女を追ってゲリラを辞めた。そして一生懸命に少女を探して出会うことができたという。しかし、スピーカーの人は現在も二人が一緒にいるかどうかまでは知らないとつけ加えていた。