「水に源あり、木に根あり」とは月替わりカレンダーに書かれた文章である。これには英語もついていたが、そちらのほうは思い出せない。
こういう気の利いたカレンダーをつくるのはアメリカのベンジャミン・フランクリンからはじまったと、もう半世紀以上前の私の高校時代に英語のN先生から聞いた。
almanacとかこういうカレンダーのことを言ったはずだと英和辞典を引いてみたら、確かにこの語almanacがあった。calendarも使われるが、ちょっと意味がちがうようだ。
そういえば、英語でも私たちの知った語とあまりなじんだ語ではないが、英語の常用語として使われる語が違うものがある。
まずは弁護士だが、一般にはlawyerかと思うが、普通にはattorneyのほうがよくつかわれるのではないか。私などは、大学の教養課程で学んだ法学の先生が口癖のように言っていた、
A good lawyer is a bad neighbor. (よき法律家は悪しき隣人である)
などからlawyerという語に親しんできたが、その後attorneyという語を知った。こういう同義語とか類義語は日本語でもたくさんあるのだが、現時点ではなかなか思い出せない。
そういえば、地図などもmapもあるが、world atlasなどもある。いま辞書を引いてみるとatlasには地図帳という訳がついていた。だからちょっと意味がちがうのだろう。
以上少しだけ知っている英語の類義語を述べてみた。最所フミさんの『英語類義語活用辞典』(ちくま学芸文庫)にはcalendarとかmapは載っていない。ほかには私は英語の類義語辞典はもっていない。