今週の日曜のNHKのEテレのサイエンス・ゼロを見ていたら、女性の研究者が出て来られて話をされていた。その方の夫も同じ分野ではないが、研究者ということであった。
夫の方はいつも研究対象について考えていないと新しいことを思いつかないと言われていた。ところが女性研究者は遊び心をもっていたり、だれかと話したり、なにか作業をしていたり、学生との会話とかでいろいろな新しいアイディアが湧くのだと言われていた。
要するに気分転換型の学者もあれば、熱中型の学者もいるということであろうと推察された。こんなに夫婦でも違う型の研究者がおられるということはおもしろく感じたところであったが、ここで類別したようにはこんな簡単な型だけではなく、いろいろの型が研究者にもあるのであろう。
私などはある種の熱中型かと自分では思っているが、そんなに単純でもなさそうである。
話は別だが、最近、私のところへ大学講師になるためのKnow-howを教えますといったメールが来るようになった。その勧誘文句がいい。週に2,3回どこかの大学で講義をしたら、年間600万円ほどの収入を得られようになりますという。
人によっては、そういう話も皆無ではなかろうが、私の知る限りそういう、うまい話はあり得ない。いかに詐欺まがいの勧誘行為が行われているかという証であろう。だって年間600万円の収入なら、生活に困るということは全くなくなるが、世の多くの人々は年収300万円くらいかそれ以下の収入で1年の生活をしているのである。
大学の非常勤講師の多くは2~300万円くらいで生活して、それも5年も同じ大学の非常勤講師をしたら、もう雇止めになって多くの若い有為の方々が、困っているのである。まちがってもこんなうまい話にうかうかとのってはいけない。