物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

国会図書館のディジタル・ソース

2023-11-03 12:47:23 | 本と雑誌
国会図書館の図書がディジタル資料として館外の一般の私たちにもアクセスしやすくなったということは一般に知られるようになってきた。

今日の朝日新聞にもそのことが記事として出ていた。何の登録もしなくても簡単に読めるようになった書籍もあれば、登録すれば、読めるようになった書籍も多いらしい。

これは昔のことで遠山啓博士の著作目録を作成していたころでもう十年くらいも前のことだが、館内の端末で彼の書いた受験参考書をディジタル資料として参照したことがある。ページ数とか発行年月日とかを知るためである。

大学受験の参考書としても面白いことが書いてあるのではないかとも思うが、中身を詳しく読んだわけではない。そういった受験参考書のあるものは古本として購入したものもあるけれども。

受験参考書もある段階ではよく読まれるのであろうが、その段階を過ぎると誰でも関心を寄せないのが通常であろう。だからいけないということはない。

ただ私はそういう中でもひょっとしたら、数学として役立つことがありはしないかと思っている一人である。

『線型代数入門』

2023-11-03 12:19:35 | 数学
松坂和夫『線型代数入門』(岩波書店)はちょっと難しそうなので、ずっと以前に購入していたのだが、読んだことはなかった。

線形代数のベクトル空間のところを学んでいるのだが、なかなかどの線形代数の本を読んでももう一つわからないので、この本を取り出して少し読んでみた。

私にも読めるということを発見して驚きだった。第2章の1節と3節をほぼ読んだ。2節は当面飛ばして読んでいる。ここは行列のことが書いてあるのでまあ後で読んだのでいいだろう。

この後ろの部分が私にも理解可能かどうかはまだ読んでいないのでわからない。しかし、たぶん読めるのではなかろうか。どこが他の本とちがうのか私にはよくはわからない。

この本は1980年の初版発行である。私の購入した版は1992年の第10刷である。

線形代数の本も山のように出版されている。私のもっている本でも10冊を越えるであろう。その中にも世間的にも定評があり、標準的と言われている佐武一郎『線形代数学』(裳華房)とか斎藤正彦『線型代数入門』(東京大学出版会)とかもある。

もっともこれらの本をあまり詳しく読んだことがないので、私にも理解可能なのかもしれないが、ちょっと見た印象ではあまりわかるとは思われない。これはこれらの本がわるいのでなく、私の能力の問題であろう。