ブルーバックス『数の世界』(講談社)の四元数の箇所を読み返している。もっとも4章はすでに読み返して、5章の途中で息が切れての、一休みである。
アマゾンの書評でも四元数の箇所は秀逸との書評がされていた。四元数を用いた回転の前で息が切れたのである。
すこし休んでからでないとなかな読む気が起きない。私は集中力があまり長く続かない。実はここからが私にとっても大切なところなのだが。
4次元空間での3次元の球をイメージするところが4章の末尾にあった。私たちの知っている球面は3次元世界での2次元の球である。そこがまちがえていたのは私だけではあるまいと思う。
私たちは3次元世界に住んでおり、私たちの知っている球面は2次元である。2次元世界での1次元の球とは円のことである。
(2024.6.4付記)
昨日4元数の関係の章は読み終えた。私にしてはこれらの章を読み終えられるとは思っていなかった。が、なんとか読み終えた。初めて読んだときよりははるかに理解が進んだ。
私も学ぶところが多かった。もちろん書き方に疑問が出るところもあるが。いや、だれでも著者には著者としてのバイアスがかかるのはしかたがない。これは私自身についても言えることである。
学ぶところが特に大きかったのは四元数の計算でqxq^{-1}の計算のところである。ここは学ぶべきところだと思っている。ただ、その計算の細部ではそれ以前に鏡映変換のことをすでに述べているのだから、それについて言及をして、計算を省略してもいいような気がした。
もっとも著者はわざと前の方法を読者に思い出させるようにわざと使っているのかもしれない。そうだとすれば著者の深謀遠慮ということになる。