物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Iot

2017-12-09 12:08:50 | 科学・技術

IoT(Internet of Things)がいつのまにかだれかにのっとられるということが起るということが最近報道された。

だからIoTが有用であることは言をまたないが、それでも危険であるということもわかってきた。そういう事態に私たちはどう生きていばいいのだろうか。疑問がないとはいえない。

先刻、このブログを書こうとしたのだが、なかなかカナ漢字変換ができないし、入力もできないという状態が起こって困った。それで何回も再起動をしたり、スイッチを切ったりいろいろして、ようやく入力とかカナ漢字変換ができるようになった。

なかなか問題が多いことである。

できるだけインターネットにつながいないようにしているが、いつでもそうするという訳にもいかない。すくなくとも何かを検索したり、こういうブログを書いたりするときは、インターンっととつながないわけにはいかない。

インターネットにつながった機器を乗っ取って何かをするという人まで現れて、プライバシーが侵害されるという事件まで起こったというのが、最近の報道であった。


Betriebssystem

2017-12-08 11:57:45 | 科学・技術

Betriebssystemはベトリープジステームと発音する。奇妙なドイツ語だが、これは英語で言えば、コンピュータのOS(Operating System)のことである。だからOSは一般の人にも聞きなれた用語である。言葉と言葉の接合のためにこの語ではBetrieb-s-systemと途中にsが入っているが、多分この s は発音しないと思う(注)。

コンピュータでのOSにどんなものがあるかと昨夜にクラスで聞かれたが、WindowsとかMacぐらいしか知らなかった。どんなものがあるかというと

windows, mac, unix, android

とかがある。その他にもいくつかあるだろう。ITの世界ではOSを制するものが、世界を制するみたいなところがあり、中国ではwindowsが世界で一番多く使われているので、他のOSの可能性を探しているということを聞いたことがある。

そうだろう。マイクロソフトの軍門に巨大国家が下るというのはあまりイメージがよくない。

(注)ドイツ語は語と語が結合することが多くて、長い綴りの単語ができる。それではじめてドイツ語を学んだごろには一語の長さに肝をつぶしたものだが、最近ではようやく慣れてきている。要するに要素、要素に分けて考えれば、それほど難しくはない。

Betrieb(ベトリープ)は企業とかの意味を持つ語である。「企業」とか企業やお店を「経営する」とか「運営する」とか「営業する」とかの意味をもつ。企業といえば、それに対応したドイツ語にはUnternehmen(ウンターネーメン)とかFirma(フィルマー)という語もある。Firmaは普通には「会社」という語にあたる。

発音について一言。Betriebの最後のbはプと発音する。ブではない。またSystemの頭のSyはジと濁る。シではない。ここらあたりがちょっとドイツ語がイカサナイ言語だと思われる理由の一つかもしれない。


complementary

2017-12-07 10:47:20 | 物理学

complementaryという語を今朝はつぶやいている。相補原理という原理をデンマークの物理学者ボーアが思いついた。これは多分量子力学での粒子性と波動性の理解が難しくて、たとえば、電子は一方で古典的な粒子ともみなされるのにやはりある種の波動性ももっている。

古典的な描像では粒子とはある小さな箇所に質量とか電荷がかたまっているというイメージだが、一方の波動は空間に広がっている。見て感じることができる波は水面の波である。海の波などがその典型である。

この波は電磁波の波などだと空間に3次元的に分布しているのだが、海の波だとある平均的、近似的な平面のまわりで運動している。すくなくとも一カ所にかたまって存在してはいない。

シュレディンガーなどはこの波で電子のような粒子をつくろうと考えたらしいが、波は時間が経つと壊れていく。これは海の波などだと大きな波が崩れて白い泡が生じるのでわかる。

ソリトンで有名だった広田良吾先生の講義を聞いたときに彼は波の上部の方が下部よりも速度が速いと図を描いて示していた。それで波の上部が早いから一度塊としてできた波群は上部の方が速度が速いから、砕けるのである。よく映画とか写真で上から波が覆いかぶさっているようなところをサーフィンしているサーファーを見る。これなどは波の上部の速度が下部の部分よりも速いために起こる現象である。

有名な葛飾北斎の波間の富士などもこういう知識を持ってみると理解できる。北斎がこのことを理解していたかどうかはわからないけれども。私にしても広田先生の講義を聞くまではそんなことも知らなかった。

complementaryに返ると、実はあるえらい先生からあるときにSさんと君とはcomplementaryだろうと言われたのを思い出したのである。この S さんも、私が偉い先生だと思っていた、K 先生ももう亡くなって久しい。


circa

2017-12-06 12:25:23 | 日記

を何と発音するか。私はティルカと発音するものだとばかり思っていた。

ところが、武藤先生と三浦さん編著の『数える・はかる・単位の辞典』(東京堂出版)p. 274ではサーカとかキルカとカナがついていた。それでフランス語の辞書を引いたが、これには載っていなかった。あれと思ってドイツ語の辞書を引いてみたら、ティルカとあった。私はドイツ語としてのcircaを知っていたらしい。

これは年代とか日付の前につけて「およそ」とか「約」という意味を指すと英語の辞書にあった。意味は知っていたのだが、私の知っていたcircaの発音がドイツ語風だと思ってもいなかった。


小川さんの講義録

2017-12-06 11:21:20 | 物理学

の編集をまた再開した。現在、水素原子のところであるが、この部分にちょっと直観的にわからないところがあったので、そのことを考える時間がとれなくて、中断していた。それが「数学・物理通信」を12月1日に発行したので、時間がとれるようになった。

それで再開したというわけである。小川修三さんの門下生などたくさんいるのだが、講義録を編集するなどという元の学生はあまりいない。私が関心をもっているということから、敏子夫人から講義録のコピーを送ってもらったのはもう何年も前になる。

その講義録を3つの部分に分けてその第1部だけ、「素粒子論研究」電子版に載せたのだが、その後が続かなかった。9月に敏子夫人に広島でお会いしたときにどうも仕事が進んでいなかったので、会うのがちょっとつらかった。それで仕事を進めなければならないと思っていた。

いまは第2部であるが、離散固有値の章が終われば、連続固有値の章と行列力学の章が来る。これらの4,5,6章はもっとも量子力学らしいところである。


対数と指数とはおなじ

2017-12-06 10:38:48 | 日記

何てこと書いたら、すぐに数学ファンのみなさんから「おい、おい」「君は対数関数と指数関数が互いに逆関数だってことを知らないのか」と言われそうだ。

ここでの対数と指数は、「対数関数と指数関数」のことではない。まずはじめに断っておく。英語で言えば、logarithmic functionとexponential functionのことではない。

対数logarithmと指数exponentのことである。実はこの二つは同じものである。もっともまったく同じかといえば、ちょっと観点の違いもある。だから、数学を学ぶ初歩の方にはこれが同じとか言って迷わせたくないと思うのだろうか。

最近出版された武藤徹・三浦基弘編著『数える・はかる・単位の辞典』(東京堂出版)には対数の説明は詳しくあるのに指数の項目がなかった。多分、もし指数の項目を入れれば、対数と指数とが同じとかいうことを言わなくなければならなくなって、困るのではないかと思われたのではなかろうか。

一昨日、上記の書を武藤先生から送っていただいた。それで、一昨日の夜むさぼり読んだのだが、ちょっとこのことが気になった。それで、このことを軽く触れたメールを本を頂いたお礼に送ったら、すぐに返事を頂いた。指数と対数とが同じものだということは先刻よくご承知だのにこれが対数関数と指数関数との理解の障害になってはいけないとの考慮からであろうか。

なかなか専門家というのは配慮が深いものである。私にしてもその点は理解できる。もっとも指数と対数とが同じだと言っても対数の方の記号が難しい感じがするので、指数のほうがわからないという学生はほとんどいないのに、log xなどと出てくるとわからないという学生が大学生でもいるのだ。

立体角でも平面角の弧度法での測り方の拡張であるのに、そのことを一言断れば、理解できる人が増えると思うのにそのことに言及しないのはやはり不親切だと私は思っている。

サーキュラー「数学・物理通信」でこういう用語の説明をすべきだと思いはじめた。


新しいカレンダー

2017-12-05 11:24:34 | 日記

がそろそろ届いている。一つは町内の自治会がつくったカレンダーである。これは大きくて月ごとであるので毎年のことだが、便利をしている。

もう一つは長年勤めていたE大学の校友会がつくった子規の俳句を毎月引用してある小さなカレンダーである。こちらは机の上においている。

もっともあまりこちらを見ることがない。毎月の医療生協の支部会報を書いている妻は子規の俳句をその会報の上段に載せている。子規は30歳過ぎに亡くなったというが、生涯に2万句とも3万句ともいう俳句を残している。何とすさまじい。

そして、このカレンダーの写真を模写した絵を描いたりしているのは妻である。


新しい道の行きつく先は?

2017-12-04 13:19:34 | 日記

昨日はとても天気が良かったので、昼食後にドライブしようかと妻に提案したら、そのことがすぐに受け入れられて、昼食後にすぐに出かけた。

これは愛媛県主催の国体が10月にあったのだが、それで高速道路が本の少しだが、松山空港に目指して延伸した。それでそのどうろをよく使う妻は途中でいつも降りて絵を描きに行くので、どこまで高速道路が延伸したか知りたいという。

それで二人で出かけたのだが、松山市の運動公園までは高速道路は延伸していたが、その先はあまり続いていないかったが、ようやく道をたどりたどり、松山空港まで行くことができた。

もっとも途中で高速道路は途切れていて、果たして私たちの生きている間に高速道路が松山空港まで届くかどうかはわからない。

それはともかくも2時間足らずのドライブを久しぶりに楽しんだ、いい日曜日であった。


リフレ派の人は答えを用意して

2017-12-04 12:57:14 | 日記

ください。昨日の朝日新聞の書評に野口悠紀雄さんの「異次元緩和の終焉」(日本経済新聞社)の書評が出ていた。

要するに現在の「量的緩和政策」の出口をどうするかという点である。この政策からの脱却の際に、日銀は巨額の損失が生じる。緩和の終了は金利上昇を生じる。日銀が金融機関から国債を購入する際には代金が、日銀内に銀行がもつ口座に振り込まれる。日銀はその残高に利子をつけねばならない。金利上昇でこの支払利子が、日銀の保有する国債の金利収入を上回るため「逆ザヤ」が発生する。加えて日銀は、市場で巨額の国債購入を続けるため、額面よりも高い価格で購入している。国債の償還時には額面通りの金額しか戻らないため、ここでも損失が発生する。

野口さんの試算ではこれらの損失の合計が約45兆円となり、日銀は債務超過に転落する可能性が高いという。

その上に財政破綻がある。金利上昇のために、いまは抑えられている国債の利払い費が急増する。シミュレーションによれば、2023年度にも「利払い費+元本償還費」で予算の半分に達し、事実上の財政破綻となる。

この推測は一つの推測だが、これよりもひどいことも起こり得ると考えるのが穏当なところだろう。だから、いまの政策は政策として、これからどうやって抜けるかを真剣に考えないとすれば、無責任すぎるだろう。

野口さんは深手を負わないうちに、早期の退却をすすめているらしいが、日銀は議論を避けていると評者の諸富 徹さんは書いているが、本当のところはどうなんだろうか。

どうも経済でも経済学者の予想通りにはいっていない。


どれくらいブログを書いたか

2017-12-04 12:44:46 | 日記

ちょっと調べてみた。およその計算であるから確かとは言えないが、3744回のブログを書いたらしい。もうすぐ4000回に迫る。なんでもないことなのだが、それにしても自分でも驚いた。もっとも数が多ければ、それでいいというモノでもないが。

2700回というのをいつ書いたのかもう覚えていないが、大分前だろう。それからでも1000回以上を越えた。1000回は一日1回でブログを書いたとしても2年を優に超えている。

先日、テレビで2020年のオリンピックまで千日を切ったと言っていたから、それくらいの日にちを過ぎているということだ。

一時、アクセスが200件/日を越えていたこともあったが、また落ち着いて来ていて、平均して150件くらいのアクセスだろうか。これには友人・知人のアクセスもあるから、新しい人はそんなにはいないのだろう。

それにしても誰が読んでも興味深いブログを書くのは難しい。


同じような感覚がある

2017-12-02 12:02:38 | 日記

らしい。昨日、クレディットカードの支払いの件で疑問があったので、M銀行にしばらくぶりに行った。ちょっと用を申し出て、しばらく待ち時間があったので、椅子に座ったのだが、その近くに松山市及びその近郊の句碑の写真と説明をした本がおいてあった。それをとりあげて子規の句碑のところを見たら、その最初が実は私が松山の句碑で一番好きだと、先日述べた毘沙門坂の句碑であった。

これにはびっくりした。その句碑巡りの作者のお名前はよく覚えていないが、松山在住の医師の方であり、かなりたくさんの句碑の紹介があった。その冒頭が私が一番好きだとこのブログで書いた「牛行くや、毘沙門坂の秋の暮れ」の句碑だった。この句碑はちいさなものであり、観光客のだれでもが見るものでもない(注)。

そういえば、松山に住むようになる前に一度松山を訪れたことがあったが、そのときにJR松山駅前にある、句碑「春や昔、十五万国の城下かな」という句碑がとても印象的だった。この句碑はかなり大きなものであり、誰でも松山を訪れる人が一度は目にするものである。

句碑巡りの著者は医師であるので、物理学の研究者であった、私とある意味で理系の者は、同じような感覚をもっているのかもしれない。しかし、この人の著書の最初にとりあげられているとは思いもしなかった。

もう一つ、句碑にまつわる思い出を述べておこう。これは大学に勤めていたころで、通勤で松山市駅を利用していた。あるとき、市内電車に乗り換えるために電車の停留所のところへやってきたとき、句碑に幕がかけられていた。そして数人の方がそのまわりに立っておられた。中学生か高校生かとも思われる若い少女も立っていた。その除幕まではそこに留まってはいなかったので除幕の様子は知らないが、後で見たら、「城山の浮かみ上がるや青嵐」という句碑だった。

あの少女は子規の遠縁の縁者の少女だったのかもしれない。市駅前には演劇の井上正雄の胸像があり、この句碑に近いところにある。句碑の思い出は他にもあるが、これは一つの大きな思い出である。

 (注)この毘沙門坂のところに「五味鳥」という名の居酒屋があり、そこに40歳代のころよく行ったという個人的な経験が私に大きく影響を与えているかもしれない。この五味鳥の将棋のすきな、マスターは病気で亡くなり、その後女主人が数年頑張って営業していたが、私が大学を定年になった2005年にお店を閉めた。その後、お店を他の人に貸したりされているが、その後どうされたかは知らない。

確か、息子さんが東京で喫茶店かなにかをされているということを聞いていた。


先刻発行した

2017-12-01 16:52:09 | 日記

数学・物理通信7巻8号と9号を先刻発行した。やれやれ。これ今年の残りは7巻10号の発行を残すばかりとなった。

7巻10号は今月12月の中旬以降の発行となる。これは東京から帰った後に発行となる。12月20日ころまでに発行できれば上出来であろう。かなり準備は整っているのだが、S さんがタイから帰って来るのが12月13日と連絡が入っているので、それ以降となろう。

ちょっと7巻8号、9号と比べて質が落ちてくるのはしかたがない。数字の上のつじつま合わせという感じもなくはないが、それでもこの12月はb頑張ってみたい。

それにしてもいつも論文の投稿をして下さる方々には感謝をしている。それも質の高い投稿論文である。


12月になってみれば

2017-12-01 12:19:34 | 日記

数学・物理通信の発行のために、あれほど早く12月になってほしいと思っていたのに、なんだかどうでもいいような気がしている。

これは私の旅行計画が変わったからだが、おかしなものである。12月初めから1週間ほど松山を離れる予定であったが、それが変わったからである。

むしろ、12月中旬に松山にいない予定にいまではなっている。そうすると、数学・物理通信の7巻10号の発行が遅れることになろうか。これははじめの予定では15日ころの発行を予定していたからである。

いや、まだ7巻8号も9号も発行していないときに10号のことを考えるのは気が早すぎるのだが、大体私はいつもそんなものである。それはともかくも12月の初旬には十分な時間をとることができるようになったので、別に今日の12月1日に数学・物理通信をあわてて発行する必要がなくなった。

来週早々に発行できればいいと考えているが、およそせっかちな性格だから、明日の発行になるかもしれない。いずれにせよ、近日中の発行はまちがいがない。