「イチバン強い人(小沢一郎氏)に憎まれたら、お金の面でいじめられるんじゃないか。いろいろあってね、国民の声を堂々と言えない状態」だが、「連休中に若い諸君が選挙区で話を聞いてきて、やっぱり、俺は国民の代表だと言って、そんな目先の(小沢氏は)恐ろしいだの、(一新会に)いじめられたら困るだの、一切考えないでね、思ったことを言ってくれて、民主党が明るく活力ある政党になることを願っています」
民主党前最高顧問の渡部恒三さんが9日朝、TBS時事放談に出演しました。普天間基地の「県外移設」をめぐる政府・民主党の混乱について、司会の東大教授、御厨貴さんが「鳩山首相の釈明の仕方が下手ではないか?」とたずねました。
恒三さんは、「国民のみなさんに知っていただきたい」と切り出し、民主党のマニフェストには、「県外移設」とはヒトコトも書いていないことを強調しました。
そのうえで、「鳩山君が演説で言っちゃったことは、間違いないんですね」と認め、善後策として、「別の者が、小沢君なり私なりが、『あれは鳩山君が沖縄で演説したけれども、民主党の公約にはなっておりません』と言えば、国民のみなさん、沖縄のみなさんにも理解していただけたのに」と述べ、総選挙中ないしは政権交代直後に、自らが軌道修正すべきだったと反省しました。
共演した元自民党衆院議員(官房長官)の塩川正十郎さんは、「それはねえ、民主党の代表でしょう。自民党で言えば総裁、社会党で言えば委員長ですよ。これが言って、党と関係ないという無責任なことはないですよ」と恒三さんと首相を批判しました。
5月4日、沖縄で、鳩山さんが「抑止力と知らなかった」と発言したことについて、恒三さんは、「国会議員でイチバン勉強していないのは私なんですが、私でも、沖縄の米軍基地がアジア太平洋の抑止力なのは知っていましたからね」と述べ、鳩山首相をたしなめました。
小沢一郎幹事長について、「小沢さんに辞めてもらうのはお前の務めだ、と地元だけでなく全国でも言われている」として、小沢辞任待望論が恒三さんの下に寄せられていることを吐露しましたが、
「申し訳ありませんが、私、小沢さんを辞めさせるだけの力はありません」と語りました。
そのうえで、「鳩山君が代表で、小沢さんを幹事長に指名したんだから、鳩山君が小沢さんを呼んで、『あなた辞めてください』と言ったら辞めるしかない」と促しました。