ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

維新幹事長「岸田・馬場党首合意に期日はないが旧文通費改革を今国会でやるのは政治家の問題だ」党内外から異論に反応、あさって10時に全法律成立のはこび

2024年06月17日 18時12分54秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]藤田文武・日本維新の会幹事長、おととし2022年6月、大阪府内で、宮崎信行撮影。

 参議院に残っている4法案(政治資金、地方自治、漁業、消費生活)はあさって午前10時の参議院本会議で可決・成立させるてはずを与野党が整えました。その日の午後3時から両院の党首討論が政局は最大の緊迫を迎えます。

 私、公共料金の支払いのうち、生活費の見直しのきっかけにするためにNTT固定電話だけはコンビニ払いにしているのですが、これからの2か月は忙しくなりそう。さっそくコンビニで払い終えました。

 未来が決まるこれからの2か月。後で振り返って、1993年、2009年に次いで最高の夏にしたいです。

【参議院政治改革特別委員会 きょう令和6年2024年6月17日(月)】
 「政治資金規正法改正案」(213衆法13号衆議院修正)、「政党助成法廃止など共産2案」(213参法1・2号)、「国民民主党対案」(213参法11号)の提案者や政府に対する質疑がありました。

 最後の詰めとしては、温存が確実となった政策活動費で「現金」とあるところを、「現金等」にすべきだとの立憲の熊谷裕人さんや宮口治子さんの指摘。鈴木馨祐・自民衆院議員は、過去に自民党が現金以外で政策活動費を個人に交付したことはないとしました。あす総理入り質疑後に、衆議院から送られてきた案の通りに採決される公算。

【衆議院決算行政監視委員会】
 小川淳也委員長のもと、「令和2・3・4年度決算承認案」のテレビ・総理入り締めくくり総括質疑がありました。

 現在の内閣には、岸田さんの思惑は分かりませんが、「魔のn回生」は一人も入閣しておらず、村井英樹官房副長官しか中枢にいませんが、「事務局長族議員」で未入閣の「コバヒストリー」こと小林史明さんもトップバッターとして質疑し「人口減少社会」を問いました。今回の区割り改定では、岸田さんの広島県、二階さんの和歌山県、安倍さんの山口県などが人口減で1区減少しますが、旧広島7区は同じ区割りのまま新・広島6区に改称します。この選挙区は、小林さんしか名乗りを上げておらず、立憲、維新、共産、れいわ、参政などの選対が注目されます。

 維新の藤田幹事長は、木原誠二幹事長代理と調整した、5月31日の「岸田・馬場合意」で党内外の不満が高まっていることの火消しに追われました。

 藤田さんは次のように語りました。
 「あのね、私はすごくシンプルなことを言ってます。やると言ったらやってくださいと、やれないんだったら言わないでください。今すごく気になったのは、文書で合意をしたと、それから文書の中身に基づいてやる、と。つまり期日書いてないんだからいつかわからなくてもいいという言い訳を含んでいるように聞こえました」「日程の話でいうと、さきほど総理は、今国会で結論が出るように各党と議論を行ってまいりますと。確かに語尾を濁しているんですが、各党の動きで言うと立憲民主党は、法案一緒に出してます、賛成です。自主公開はしてませんが賛成なんですよ。国民民主党も自主公開をしているし、賛成。公明党も前向き。共産党さんも賛成ですね。我々はもちろん賛成だし、10年にわたって公開をしているわけであります。誰が止めてるんですか。自民党以外に止める人いないわけですよ。日程が間に合わないの、誰のせいなんですか。誰が止めているんですか。自民党はやると言ったらできるわけじゃないんですか、総理」。

 岸田・馬場合意については、党内外から不満が上がっており、しあさってと見込まれる内閣不信任決議案の採決をひかえ、馬場・藤田執行部にとってはいばらの一週間となりそうです。

 主流派も、当選2回の藤田さんを嵌めて喜んでいるようでは、企業経営で成功した人が国会に初当選して脂がのった時期に首相になるというストーリーはこの国では生まれなさそうです。

 採決では、決算承認案は自民党・公明党のみの賛成となりました。国有財産無償貸し付け状況総計算書は、大学への無償貸し付けがあることから、例年通り共産、れいわ、維新が賛成に回りました。採決に先立つ討論で、れいわ・櫛渕万里さんは「分科会を除くと3年分を14時間しか審議しておらず、1分5000億円になる」と審議の短さを批判しました。

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