民 宿 考
民宿は旅のスタイルによっては楽しくかつリーズナブルな手段であるが、高齢者などが利用するには慎重な選択が必要だとも思いました。
私の記憶では、私が民宿を利用するのはおそらく初めての経験だったと思います。
今回の旅は、40年前のスタイルにこだわりバックパッカーに徹しようと考えていましたから、民宿の選択もいわば当然のことでした。
ところで民宿の定義を一応ウィキペディアで確認しました。すると…、
《民宿は主に民間が経営する、多くの場合小規模かつ、客室が和室であるなど設備が主に和式である宿泊施設のこと。観光・レジャーによる利用を主体とし、多くは家族単位の経営である》
とありました。
私の今回の旅では、竹富島1泊、波照間島2泊が民宿で、与那国島2泊は[旅館]と称したものでした。(石垣市の2泊はビジネスホテル)
竹富島、波照間島で宿泊した民宿は、定義にあるとおり小規模で、和式であり、家族による経営でした。それに対し、与那国島の旅館はやや大きく従業員も雇って経営しているようでした。
利用した二つの民宿は、六畳程度の和室が何部屋か並んでおり、布団は部屋の隅に積まれてありました。(自分で敷いて、自分で片づけるスタイルです)
洗面所、トイレ、シャワー室(風呂はない)は共用で、数ヶ所用意されていました。
食事は食堂で宿泊者全員が揃って朝夕いただきます。
つまり民宿は最低限のプライバシーは確保される(? 部屋の鍵はかからない)ものの、基本的には宿泊者同士の共同宿泊のような形です。(民宿によっては相部屋を要請されることもあるとか)
ですから、宿泊者同士が知り合いになる機会も多いのです。私も前日まで見ず知らずの人たちと夕食後には毎夜のように酒を酌み交わしました。特に竹富島では真夜中を過ぎてもまだおしゃべりをしていたほどです。これを沖縄では「ゆんたく」と称するそうです。
もちろん中には「ゆんたく」に加わらず部屋に引っ込む人もいます。
※ 宿泊者同士がゆったりとおしゃべりを楽し
む沖縄の民宿の「ゆんたく」の様子です。
民宿の特徴は、なんといってもその低価格と素朴な家族的なサービスにあります。そのことが宿泊者同士の交流を促す面もあります。
食事はけっして豪華ではありませんが、地元食材を使った手作りの心温まる食事が提供されました。量的にも十分です。
しかし、プライバシーの確保やいろいろなサービスを望む人には不向きかもしれません。
低価格であることに割り切って宿に過剰な期待をしない人、宿泊者同士の交流を望む人にはお勧めの宿泊形態といえるでしょう。
(余話)
沖縄の離島で灼けた腕の表皮が2~3日前から剥がれ出していました。
そうしたところ昨日になって手の甲の皮まで剥け始めました。
手の甲の皮が剥けるなんて記憶にないほどです。
年齢を重ねた肌をいじめすぎました・・・。