田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ボルタ誕生物語

2009-08-28 19:56:08 | 講演・講義・フォーラム等
 鉄のマチ「室蘭」の新名物、ボルト人形の「ボルタ」誕生の物語を聴くことができました。 

 ボルタって知っていますか?
 ボルトやナットを組み合わせて接着し、擬人化された愛嬌のある人形が今密かなブームになっています。
 その「ボルタ」を産み出した「室蘭てつのまちぷろじぇくと(テツプロ)」代表の川原隆幸さんのお話をうかがうことができました。
        
        
        ※ さまざまな形をし、さまざまなポーズをとるボルタたちです。

 「地域学習活動活性化支援セミナー」というちょっと固い名称のセミナーが「かでる2・7」(場所はこちら)を会場に開催され、「おやじの仲間づくり21の会」のメンバーと共に参加しました。
 私たちが参加したのは事情もあってセミナーの一部だけだったのですが、そのときのコマは地域活動に実際に取り組んでいる方と、それを支援する行政の方の実践報告でした。
 その報告者の一人が川原隆幸さんだったというわけです。

        
        ※ セミナーで自分たちの取り組みを発表する河原さんです。
        
 川原さんは室蘭の中心街輪西町で家具店を営む跡取り息子だそうです。
 衰退する室蘭の街を活性化させようと、特に輪西商店街に賑わいを取り戻そうと「輪西青年経営研究会」に入って活動をしています。(現在会長を務める)
 研究会での話し合いや試行錯誤の中から、「もっと広く市民と連携した動きにしよう」ということで「てつのまちぷろじぇくと(テツプロ)」を立ち上げ、商店街や鉄鋼業の方、室蘭工大の人、地元マスコミなどを巻き込み2004年から「アイアンフェスタ」を開催しました。
 「アイアンフェスタ」では溶接や鋳造体験、製鉄所見学などいろいろなことを試したそうです。
 そうした試みの一つとしてが室工大生が現在のボルタの原型をデザインしたのが始まりだったとのことです。
        
        
        ※ セミナーの全体会場の様子です。

 ボルトやナットが思わぬ形に変身する意外性、その愛嬌のある形や動作がたちまち人々の関心を呼び寄せたようです。マスコミも飛びつきました。
 今では「ボルタ工房」でスタッフ11人が制作し、全国に通信販売されるまでの人気となっているようです。
 川原さんたちはこれに満足することなく、「鉄」をキーワードにこれからもいろいろな可能性にチャレンジしたいということでした。

 川原さんの言葉で印象に残ったのは「イベントでいろいろと試して、その中で手応えのあったものを志向しよう」という言葉でした。
 失敗を恐れない、無駄を重ねることの大切さを教わったような気がします。