田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

アカデミックすぎて…

2009-08-29 17:27:34 | 環境 & 自然 & 観察会
 久しぶりに環境の勉強を!と思い参加したのですが、アカデミックすぎて私にはいささか荷が重すぎたシンポジウムだったようです。
 
 北海道や北方圏センターなどが主催する「北方圏の環境と文明」~気候変動に関するネットワーク構築に向けて~と題するちょっとアカデミックな国際シンポジウム一般公開講演会が27日夜、共済ホール(場所はこちら)で開催され参加してきました。
 シンポジウムは基調講演とパネルディスカッションで構成されていました。

            

 基調講演は「研究評価基準としてのノーベル賞」と題してノーベル財団事務総長のグナー・オキュスト氏の講演でした。
 内容は演題のとおり、ノーベル賞に値する研究とはどのような研究なのか、またそうした受賞者を生む素地や体制はどうあるべきか、など私の関心事とはまるで次元の違った話で戸惑いを覚えましたが、研究者にとっては刺激的な内容だったようです。

        
      ※ ノーベル財団のグナー・オキュスト事務総長の講演の様子です。    

 ということで私の期待はいきおいパネルディスカッションということになったのですが・・・。
 こちらもなかなかレベルが高くて、私のようなものが理解するには大変でした。
 その中で登壇者の一人、スウェーデン・イェテボリ大学教授のライフ・アンダーソン氏の提言が印象に残りました。氏曰く・・・、世界レベルで環境問題を語ると、
○ 産業隆盛期における環境問題は局地的な問題だった。(産業の盛んな地域における問題)
○ 現在の環境問題は全地球レベルの気候変動が問題となっている。
○ 気候変動の解決に向けては二つの課題がある。
○ 一つは温室効果ガスの排出をいかに押さえるかという課題
○ もう一つが大気中の二酸化炭素をいかにして削減するかという課題
○ 現在、中・後進国の温室効果ガスの排出が激増し、技術の開発が追いつかない状況にある。
○ 今後期待されるのは大気中から二酸化炭素を抽出する技術の開発である。

 以上の提言は現在の気候変動問題に対する主流的な考え方であろうと思います。
 たまたま翌朝のテレビで大気中の二酸化炭素を吸収しアルコールを産する藻を培養する技術が紹介されていましたが、アンダーソン氏の最後の提言に関わりがあるのかな、と思いながら見ていました。

 パネルディスカッションでは、その他札幌大学文化学部長の本田優子氏、国際日本文化研究センター教授の安田喜憲氏、北海道環境財団理事長の辻井達一氏がそれぞれの立場から、気候変動と北方圏の環境や文明について語りました。(その全てをレポートする力量は私にはありません)

        

 何にでも興味を抱き、さまざまなところに出没する田舎おじさんですが、そのほとんど(いや全て)が無駄な行動だと自覚してはいるんですよ。
 しかし、まあいろんな世界を覗いてみることも悪くはあるまいと思いながらこれからも彷徨を続けようと思っています。