饅頭のようななだらかな稜線を見せる北海岳は直ぐそこに見えたのだが、山頂までは意外に遠かった。ようやく辿り着いた北海岳山頂には素晴らしいパノラマが広がっていた。
赤岳山頂で15分の休憩をとり、午前9時「北海岳」を目ざして登山を再開した。
登山路は完全なガレ場の上りである。
※ 赤岳から白雲分岐に向かってガレ場を往く
※ 登ってきた後をパチリ。いかにも縦走という感じの登山路が続いています。
しばらくすると平坦なところに出た。すると登山路から外れること100m先くらいにケルンのようなものが見え、そこに数人の人が休んでいた。そこが「小泉岳」(2158m)の山頂だという。どう見ても山頂らしくない山頂があったものである。
※ ご覧のようにピークというにはどこかイメージが違う小泉岳山頂です。
小泉岳は目的地でもなかったのでパスして10分も行ったろうか、9時35分に「白雲分岐」に到着した。ここから「白雲岳」は目前だが今回はそちらに回らず、北海岳を目ざす。この白雲分岐からは「白雲岳」、目ざす「北海岳」、そして「黒岳」、「烏帽子岳」などが良く見えた。
※ 白雲分岐から「白雲岳」がすぐ目前に迫ります。
※ 白雲分岐から正面に見えるのが「北海岳」です。奥は「北鎮岳」(?)
白雲分岐で小休止をとった後、目前に見える饅頭のような稜線を見せる「北海岳」に向かっての登山を開始した。(9時35分)
※ 白雲分岐から下るとまたまた雪渓に遭遇です。
目前と見えた「北海岳」だったが、登山路は一度大きく高度をぐーっと下げた。振り返ると「白雲岳」の裏側が見え大きな岩石が山を覆っているように見えた。
下がり続けた登山路はやがて「北海平」と呼ばれる平らなところに出る。
※ 高度が下がるとご覧のような花畑が…
※ 大雪山の代表的な花「チングルマ」の可憐な花びらです。
当初ここで昼食と考えていたようだったが、パーティ全体が好調だったため昼食地点を北海岳山頂に変更して登り続けた。
※ ご覧のように北海岳の山頂に続く登山路が白く続いています。
北海平からだらだらとした上りが続いた。なかなか山頂が近づかない。
反対の登山路の稜線のところを走って山頂を目ざしている人たちが目に入った。いわゆる山岳トレイルランニングに取り組んでいる一団だろう。
特に急坂もない登山路を登り続け午前10時45分「北海岳」(2149m)山頂に到着した。
※ 北海岳山頂は広くてまるで広場のようでした。
※ 珍しく私自身の山頂での記念写真を掲載します。これだとなかなか
私だとバレないでしょう?
北海岳山頂の展望が素晴らしかった。
「北鎮岳」、「凌雲岳」、「黒岳」、「烏帽子岳」などがぐるっと一望ののもとに見渡せるのだ。そして下を覗くと「御鉢平」と呼ばれる広い平面が広がっていた。この御鉢平は有毒ガスが噴出している(ヒグマが死んでいたという話もある)とかで立ち入り禁止になっているそうだ。
そうした雄大な景色を眺めながらの昼食は何の変哲のないお握り飯でもとても美味しく感じられた。
※ 北海岳山頂からのパノラマです。左から「北鎮岳」、「凌雲岳」、ひとつおいて奥に「黒岳」、
そして一番右側の尖った山が「烏帽子岳」です。
※ 北海岳山頂眼下に広がる「御鉢平」です。
メンバーシップとは…
今回のような集団登山において参加者はリーダーの指示に従って行動するのが大前提だと私は思うのだが…。
もしそこにリーダーの指示を無視したり、リーダーを攻撃するようなメンバーがいたとしたら、他のメンバーはどう思うだろうか?
私が属した第3グループにAという参加者がいた。彼はこの種の企画にも何回も参加し、登山そのものもかなりのベテランのようだった。
そのAは登山を初めて間もなく、「暑いので上着を脱がせてくれ」と全体を停まらせて一人着替えをしたり、休憩を取るタイミングが悪いとチーフリーダーを非難したり、と何かと目立っていた。
すると、それを聞いた隣の班のリーダーがチーフリーダーに忠告に及んだのだ。
Aは「このパーティにはチーフリーダーは不在なのか」などと言い出した。そしてついには休憩時にA自身がチーフリーダーに抗議というか文句を言っているところを目撃した。
私自身は何の不都合もなく、登山を楽しんでいたのだが、昨日取り上げたリーダーとAの存在だけはちょっと気になった。
そのAだが途中からグループから遅れ出したのである。いつもグループの最後尾を付いてきていたのだが、気付くとグループから離れてしまい他のグループと一緒に行動を取っていたときがあった。
理由は写真の撮影のためである。一眼レフを抱えながら、ところかまわずレンズを向けて、全体の登山のペースなどどこ吹き風といった様子なのだ。
その某惹無人な態度に私たちのリーダーは苦笑するばかり…。口うるさいAとのトラブルを避けたい風に見えた。それはガイド経験豊富な彼にとってはまだ我慢が出来る範囲内だったのかもしれない。
しかし、私にはそんなに写真を撮影したいなら、そんなにリーダーを信用できないなら、「単独登山をしたら!」と叫びたい気持ちになった。
赤岳山頂で15分の休憩をとり、午前9時「北海岳」を目ざして登山を再開した。
登山路は完全なガレ場の上りである。
※ 赤岳から白雲分岐に向かってガレ場を往く
※ 登ってきた後をパチリ。いかにも縦走という感じの登山路が続いています。
しばらくすると平坦なところに出た。すると登山路から外れること100m先くらいにケルンのようなものが見え、そこに数人の人が休んでいた。そこが「小泉岳」(2158m)の山頂だという。どう見ても山頂らしくない山頂があったものである。
※ ご覧のようにピークというにはどこかイメージが違う小泉岳山頂です。
小泉岳は目的地でもなかったのでパスして10分も行ったろうか、9時35分に「白雲分岐」に到着した。ここから「白雲岳」は目前だが今回はそちらに回らず、北海岳を目ざす。この白雲分岐からは「白雲岳」、目ざす「北海岳」、そして「黒岳」、「烏帽子岳」などが良く見えた。
※ 白雲分岐から「白雲岳」がすぐ目前に迫ります。
※ 白雲分岐から正面に見えるのが「北海岳」です。奥は「北鎮岳」(?)
白雲分岐で小休止をとった後、目前に見える饅頭のような稜線を見せる「北海岳」に向かっての登山を開始した。(9時35分)
※ 白雲分岐から下るとまたまた雪渓に遭遇です。
目前と見えた「北海岳」だったが、登山路は一度大きく高度をぐーっと下げた。振り返ると「白雲岳」の裏側が見え大きな岩石が山を覆っているように見えた。
下がり続けた登山路はやがて「北海平」と呼ばれる平らなところに出る。
※ 高度が下がるとご覧のような花畑が…
※ 大雪山の代表的な花「チングルマ」の可憐な花びらです。
当初ここで昼食と考えていたようだったが、パーティ全体が好調だったため昼食地点を北海岳山頂に変更して登り続けた。
※ ご覧のように北海岳の山頂に続く登山路が白く続いています。
北海平からだらだらとした上りが続いた。なかなか山頂が近づかない。
反対の登山路の稜線のところを走って山頂を目ざしている人たちが目に入った。いわゆる山岳トレイルランニングに取り組んでいる一団だろう。
特に急坂もない登山路を登り続け午前10時45分「北海岳」(2149m)山頂に到着した。
※ 北海岳山頂は広くてまるで広場のようでした。
※ 珍しく私自身の山頂での記念写真を掲載します。これだとなかなか
私だとバレないでしょう?
北海岳山頂の展望が素晴らしかった。
「北鎮岳」、「凌雲岳」、「黒岳」、「烏帽子岳」などがぐるっと一望ののもとに見渡せるのだ。そして下を覗くと「御鉢平」と呼ばれる広い平面が広がっていた。この御鉢平は有毒ガスが噴出している(ヒグマが死んでいたという話もある)とかで立ち入り禁止になっているそうだ。
そうした雄大な景色を眺めながらの昼食は何の変哲のないお握り飯でもとても美味しく感じられた。
※ 北海岳山頂からのパノラマです。左から「北鎮岳」、「凌雲岳」、ひとつおいて奥に「黒岳」、
そして一番右側の尖った山が「烏帽子岳」です。
※ 北海岳山頂眼下に広がる「御鉢平」です。
メンバーシップとは…
今回のような集団登山において参加者はリーダーの指示に従って行動するのが大前提だと私は思うのだが…。
もしそこにリーダーの指示を無視したり、リーダーを攻撃するようなメンバーがいたとしたら、他のメンバーはどう思うだろうか?
私が属した第3グループにAという参加者がいた。彼はこの種の企画にも何回も参加し、登山そのものもかなりのベテランのようだった。
そのAは登山を初めて間もなく、「暑いので上着を脱がせてくれ」と全体を停まらせて一人着替えをしたり、休憩を取るタイミングが悪いとチーフリーダーを非難したり、と何かと目立っていた。
すると、それを聞いた隣の班のリーダーがチーフリーダーに忠告に及んだのだ。
Aは「このパーティにはチーフリーダーは不在なのか」などと言い出した。そしてついには休憩時にA自身がチーフリーダーに抗議というか文句を言っているところを目撃した。
私自身は何の不都合もなく、登山を楽しんでいたのだが、昨日取り上げたリーダーとAの存在だけはちょっと気になった。
そのAだが途中からグループから遅れ出したのである。いつもグループの最後尾を付いてきていたのだが、気付くとグループから離れてしまい他のグループと一緒に行動を取っていたときがあった。
理由は写真の撮影のためである。一眼レフを抱えながら、ところかまわずレンズを向けて、全体の登山のペースなどどこ吹き風といった様子なのだ。
その某惹無人な態度に私たちのリーダーは苦笑するばかり…。口うるさいAとのトラブルを避けたい風に見えた。それはガイド経験豊富な彼にとってはまだ我慢が出来る範囲内だったのかもしれない。
しかし、私にはそんなに写真を撮影したいなら、そんなにリーダーを信用できないなら、「単独登山をしたら!」と叫びたい気持ちになった。