田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

フォークジャンボリー FAINALを振り返る

2011-08-05 13:22:50 | ステージ & エンターテイメント
 岩見沢キタオンの客席をいっぱいに埋めた一万余名の聴衆はフォークジャンボリー2011 in 岩見沢FAINALに満足して家路に着いただろうか? 私はちょっとだけど不満のようなものを抱いたのも事実だった。  

        
        ※ 当日会場で配布されたパンフレット。4人のイラストがなかなかよろしい!

 FAINALに出演した南こうせつをはじめとして、松山千春、山本潤子、伊勢正三の4人はそれぞれの代表曲をはじめてとして自らの持ち歌をていねいに、誠実に歌ってくれた。
 聴いている私たちは心地良い風に吹かれながら彼らの歌を心ゆくまで楽しんだ。

        
        ※ オープニングアクトの様子を写したと思ったのだが…。
 
 これまでのジャンボリーであればこれで何の不満もない。(ちなみに私は3回目の参加だった)
 しかし、今回はこれまで10回にわたって続いたジャンボリーを締めくくるFAINALとしての開催だった。私の中では、これまでと違った何かがあるのでは、との期待があった。

 南こうせつがMCで何かを語ってくれるのか。
 最終回ならではのサプライズがあるのか。
 違った形での展望が語られるのか。

 しかし、残念ながらそれらは何もなかったといってよかった。
 こうせつのMCはきわめてあっさりしたものだった。
 特別のサプライズもなかった。
 千春が冗談交じりに「継続」を口にしたが、それは冗談の域を出ない話だった。

        
        ※ 開場前の長蛇の列、これでも真ん中あたり、先頭は見えません。

 続いていたものが終わりを迎えるときというのは案外こういうものなのだろうか。
 変にセンチメンタルになる必要などないということなのか。
 しかし、60代のオヤジには何か物足りなく思ってしまったのも事実である。

        
        ※ 会場脇にはこうしたテントが軒を並べて、まるでお祭りです!

 ところで10回も続いて夏の北海道の風物詩になりつつあったこのイベントがなぜ終止符を打つことになったのであろうか?
 最大の要因はやはりイベントとしての経済性だろうか? 対象となる聴衆が高齢化することによって参加数に翳りが見えてきたということなのだろう。
 そのことで主催するUHB(北海道文化放送)が決断したというのが真相のような気がする。

 それにしても松山千春が冗談っぽく言っていたように形を変えてでも同様なイベントをなんとか継続できないものかなぁ…。