それにしても胸のすくような一戦だった。日本代表戦はほとんどがテレビ観戦の私だが(生で観戦したのは過去3回)、あれほどの快勝を生で観戦できたのは本当に幸運だった。あの一戦を改めて振り返ってみたい。
振り返るとは言っても、素人の私が戦術的なことなどを論じたとしても笑止千万であろう。戦略・戦術的なことは専門家に任せることにして、素人の私は当日現場に立ち会った者として周辺情報的なことをレポートしょう。
※ これはU23の試合前なのだが、熱烈サポーター席には日の丸が掲げられた。
太志(ふとし)って誰だ?
国際試合においては国家が歌われたり、吹奏されたりする。今回は両国とも歌い手がアカペラで歌った。
韓国はテノール歌手が聞き覚えのある韓国国家を朗々と謳い上げた。
さて、日本は?と思っていると「日本国国歌は太志さんが歌います」とアナウンスは告げた。「太志って誰だ?」…。会場は一種ざわめいたが私には知らない顔がオーロラビジョンに現れた。
正直言ってガッカリしてしまった。キーを高く設定しまったためか、高い音などはようやく絞り出している印象で、全体的にも何の感動も与えてくれなかった。
帰宅して調べてみると、ロックバンドのアクアタイムスのボーカルということだったが、おそらく一部のロックファン以外には知られていない存在ではなかったのか。
傑作だったのは、その後の試合開始前に急死した松田直樹選手を追悼して会場全体が黙祷する場面があった。会場全体が静まり返る中、ドームの天井付近の席から微かに君が代を歌う声が聞こえてきた。隣の席にいた婦人たちが「さっきの歌手より上手いね」と話していたが、私もそうだと思った…。
※ 「なでしこジャパン」フィバーに沸く日本国内である。試合前なでし
こジャパンの佐々木監督が挨拶した。
本田圭佑 キングオブジャパン?
会場のオーロラビジョンに日本選手団のパスが到着した様子が映し出された。
バスから降りる選手団の最後は本田圭佑選手だった。実はこの最後に降りるというのは歴代の日本代表においては、その時のチームの核となる選手が担うそうなのだ。
確かに試合においても本田選手はチームの核として存在していた。彼は常にボールがあるところに現れ、チームの攻撃・防御をコントロールしていたように映った。
また、内田選手が絶好のシュートチャンスをポストに当ててミスしてしまった場面では内田選手の尻を軽く蹴るような仕草をするところにもチームの核として風格を漂わせていた。
南アWC前はその言動に眉をひそめたこともあった私だが、今では彼の言動も落ち着きを感じさせ、名実ともに日本チームの核として欠かせない存在になったようだ。
※ これは貴重な(?)ワンショット!遠藤選手がコーナーキックを蹴った
瞬間です。ボールが空中に浮いているのが見えますか?
李選手のゴールが見たかった!
李忠成選手にとって今回の日韓戦は特別な思いでピッチに立ったはずだった。 というのも彼は在日韓国人4世として生まれ、一時は韓国代表も目ざした選手である。しかしU19韓国代表候補の合宿に呼ばれたときに屈辱的な思いを味わったという。
その李選手が北京五輪を機に日本国籍を獲得し、日本代表まで上りつめ対韓国戦の先発メンバーとして出場したのだ。
ゴール前で激しく動き回り、チームに貢献しながらゴールも貪欲に狙うというプレースタイルに共感を覚える。
今回の日韓戦では李選手の高さのあるヘッドが決まったかに思えたが相手GKに好捕されてしまった。
しかし、交代枠の多い親善試合で最後までワントップとして使われたということは、ザック監督としてはWC予選のワントップは李選手でいく、という表れではなかったのかと思っている。するとまた、あのアジアカップ決勝のような鮮やかな李選手のシュートが見られそうである。
※ 試合前、ドームの外ではこうした代表選手の写真の前で写真を撮
っている人が多く見受けられた。
会場内はキリン一色!?
会場に入ってしばらくしたとき、いつもの札幌ドームとは違うことに気付いた。
いつもはドーム独特の天井からたくさんの広告幕が下がっているのだが、それが一つも見えない。さらには壁に描かれている広告も全て黒幕で覆われているのだ。
広告として目に入るのはキリンに関係したものだけである。(一部「朝日新聞」の広告があったが)
キリンがサッカー日本代表のオフィシャルサプライヤーであることは知っていた。
このことは日本代表の試合に関してはチームの戦略・戦術以外のことに関しては全てをキリンに委ねているということのようだ。(詳しくは分からないが、新たなことを発見した思いだ。)
そういえば、いつも頻繁に現れるビールの売り子が全く姿を現さなかった。札幌ドームのビールの売り子はサッポロビール専属の売り子だということだった。
きっとビールを飲みながら観戦しようとしていた人にとってはアテが外れた日韓戦だったかもしれない…。
※ ご覧のようにいつもは天井から下がっている広告が一つも見えません。
日本代表のサッカーはやはり楽しい!
流れるようなパス交換、一つの意思を感じさせる連動性、素早い身のこなし…、日本人の特性を最大限に発揮した姿を日本代表には見てとれる。その上、対戦相手が外国チームとなることで日本全体が一つになっているような思いを感じなから観戦できるということは何にもまして楽しい!
その日本代表がブラジルWC(2014開催)出場を懸けてのアジア予選がいよいよ始まる。9月の対北朝鮮戦から2013年まで長きにわたり日本代表の戦いを楽しむことができる。
手に汗しながら、テレビの前で声援を送ることにしたい。
※ 試合後に選手たちは「がんばろう ニッポン!」の幕を掲げながら
場内を一周した。
振り返るとは言っても、素人の私が戦術的なことなどを論じたとしても笑止千万であろう。戦略・戦術的なことは専門家に任せることにして、素人の私は当日現場に立ち会った者として周辺情報的なことをレポートしょう。
※ これはU23の試合前なのだが、熱烈サポーター席には日の丸が掲げられた。
太志(ふとし)って誰だ?
国際試合においては国家が歌われたり、吹奏されたりする。今回は両国とも歌い手がアカペラで歌った。
韓国はテノール歌手が聞き覚えのある韓国国家を朗々と謳い上げた。
さて、日本は?と思っていると「日本国国歌は太志さんが歌います」とアナウンスは告げた。「太志って誰だ?」…。会場は一種ざわめいたが私には知らない顔がオーロラビジョンに現れた。
正直言ってガッカリしてしまった。キーを高く設定しまったためか、高い音などはようやく絞り出している印象で、全体的にも何の感動も与えてくれなかった。
帰宅して調べてみると、ロックバンドのアクアタイムスのボーカルということだったが、おそらく一部のロックファン以外には知られていない存在ではなかったのか。
傑作だったのは、その後の試合開始前に急死した松田直樹選手を追悼して会場全体が黙祷する場面があった。会場全体が静まり返る中、ドームの天井付近の席から微かに君が代を歌う声が聞こえてきた。隣の席にいた婦人たちが「さっきの歌手より上手いね」と話していたが、私もそうだと思った…。
※ 「なでしこジャパン」フィバーに沸く日本国内である。試合前なでし
こジャパンの佐々木監督が挨拶した。
本田圭佑 キングオブジャパン?
会場のオーロラビジョンに日本選手団のパスが到着した様子が映し出された。
バスから降りる選手団の最後は本田圭佑選手だった。実はこの最後に降りるというのは歴代の日本代表においては、その時のチームの核となる選手が担うそうなのだ。
確かに試合においても本田選手はチームの核として存在していた。彼は常にボールがあるところに現れ、チームの攻撃・防御をコントロールしていたように映った。
また、内田選手が絶好のシュートチャンスをポストに当ててミスしてしまった場面では内田選手の尻を軽く蹴るような仕草をするところにもチームの核として風格を漂わせていた。
南アWC前はその言動に眉をひそめたこともあった私だが、今では彼の言動も落ち着きを感じさせ、名実ともに日本チームの核として欠かせない存在になったようだ。
※ これは貴重な(?)ワンショット!遠藤選手がコーナーキックを蹴った
瞬間です。ボールが空中に浮いているのが見えますか?
李選手のゴールが見たかった!
李忠成選手にとって今回の日韓戦は特別な思いでピッチに立ったはずだった。 というのも彼は在日韓国人4世として生まれ、一時は韓国代表も目ざした選手である。しかしU19韓国代表候補の合宿に呼ばれたときに屈辱的な思いを味わったという。
その李選手が北京五輪を機に日本国籍を獲得し、日本代表まで上りつめ対韓国戦の先発メンバーとして出場したのだ。
ゴール前で激しく動き回り、チームに貢献しながらゴールも貪欲に狙うというプレースタイルに共感を覚える。
今回の日韓戦では李選手の高さのあるヘッドが決まったかに思えたが相手GKに好捕されてしまった。
しかし、交代枠の多い親善試合で最後までワントップとして使われたということは、ザック監督としてはWC予選のワントップは李選手でいく、という表れではなかったのかと思っている。するとまた、あのアジアカップ決勝のような鮮やかな李選手のシュートが見られそうである。
※ 試合前、ドームの外ではこうした代表選手の写真の前で写真を撮
っている人が多く見受けられた。
会場内はキリン一色!?
会場に入ってしばらくしたとき、いつもの札幌ドームとは違うことに気付いた。
いつもはドーム独特の天井からたくさんの広告幕が下がっているのだが、それが一つも見えない。さらには壁に描かれている広告も全て黒幕で覆われているのだ。
広告として目に入るのはキリンに関係したものだけである。(一部「朝日新聞」の広告があったが)
キリンがサッカー日本代表のオフィシャルサプライヤーであることは知っていた。
このことは日本代表の試合に関してはチームの戦略・戦術以外のことに関しては全てをキリンに委ねているということのようだ。(詳しくは分からないが、新たなことを発見した思いだ。)
そういえば、いつも頻繁に現れるビールの売り子が全く姿を現さなかった。札幌ドームのビールの売り子はサッポロビール専属の売り子だということだった。
きっとビールを飲みながら観戦しようとしていた人にとってはアテが外れた日韓戦だったかもしれない…。
※ ご覧のようにいつもは天井から下がっている広告が一つも見えません。
日本代表のサッカーはやはり楽しい!
流れるようなパス交換、一つの意思を感じさせる連動性、素早い身のこなし…、日本人の特性を最大限に発揮した姿を日本代表には見てとれる。その上、対戦相手が外国チームとなることで日本全体が一つになっているような思いを感じなから観戦できるということは何にもまして楽しい!
その日本代表がブラジルWC(2014開催)出場を懸けてのアジア予選がいよいよ始まる。9月の対北朝鮮戦から2013年まで長きにわたり日本代表の戦いを楽しむことができる。
手に汗しながら、テレビの前で声援を送ることにしたい。
※ 試合後に選手たちは「がんばろう ニッポン!」の幕を掲げながら
場内を一周した。