統計的に二人に一人はがんに罹るとされている。他人事などと言ってはおられない。「大腸がん」を切り口にしたがん治療の最新情報を聴くことができた。
8月27日(土)北大病院腫瘍センターが開催した市民公開講座「大腸がんを知ろう!」に参加してきた。
会場の札幌教育文化会館には関心の高さを示して多くの市民が集まり用意された椅子が足りないほどだった。
北大病院は平成21年に厚生労働大臣から「がん診療連携拠点病院」に指定されたことから、がんに関する研究・研修活動と共に、こうした市民への啓蒙活動も行うこととなり、今回がその第1回目だった。
講座は、大腸がんの知識と見つけ方、外科的治療、薬物療法と大腸がん全般についての解説だった。
その中から私が印象的だったことを記すことにする。
一つは外科治療、つまり手術によってがんの部位を除去する方法である。
現在では「腹腔鏡下手術」が主流になってきているということだった。腹部に穴を開けてモニター映像を見ながら患部を除去するのだが、その手術の動画も見せていただいたが素晴らしい技術の進歩である。
開腹手術を免れることは体へのダメージも少なく大きなメリットがあるようだ。
以前は「腹を切る」などと言われたが、そうしたこともこれから昔話になるかもしれない。
次に抗がん剤の話である。
抗がん剤もこれまでのイメージを覆すような新薬が開発されているということだ。
それは「分子標的治療薬」と称して、がん細胞だけを標的として壊滅させようとする治療薬だということだ。
これまでの抗がん剤は正常な細胞までも痛めつけるために副作用も大きかったということだ。
ただ、この「分子標的治療薬」はだ完全なものではなく、発展途上の薬ということなのでこれからのさらなる開発が期待されるということだ。
抗がん剤というと、慶大医学部講師の近藤誠氏が文芸春秋誌で「抗がん剤は効かない」という記事を読んで、抗がん剤に疑心暗鬼になっていたのだが、こうした新薬の登場はそうした論争にも大きな影響があるのではないだろうか?
大腸がんももちろんそうだが、どのようながんにおいても、その治療が最も効果を発揮するのは「早期発見」であることは言うまでもない。
二人に一人ががんに罹患すると言われると、もっと真剣に考えなくちゃいけないなぁ…。
8月27日(土)北大病院腫瘍センターが開催した市民公開講座「大腸がんを知ろう!」に参加してきた。
会場の札幌教育文化会館には関心の高さを示して多くの市民が集まり用意された椅子が足りないほどだった。
北大病院は平成21年に厚生労働大臣から「がん診療連携拠点病院」に指定されたことから、がんに関する研究・研修活動と共に、こうした市民への啓蒙活動も行うこととなり、今回がその第1回目だった。
講座は、大腸がんの知識と見つけ方、外科的治療、薬物療法と大腸がん全般についての解説だった。
その中から私が印象的だったことを記すことにする。
一つは外科治療、つまり手術によってがんの部位を除去する方法である。
現在では「腹腔鏡下手術」が主流になってきているということだった。腹部に穴を開けてモニター映像を見ながら患部を除去するのだが、その手術の動画も見せていただいたが素晴らしい技術の進歩である。
開腹手術を免れることは体へのダメージも少なく大きなメリットがあるようだ。
以前は「腹を切る」などと言われたが、そうしたこともこれから昔話になるかもしれない。
次に抗がん剤の話である。
抗がん剤もこれまでのイメージを覆すような新薬が開発されているということだ。
それは「分子標的治療薬」と称して、がん細胞だけを標的として壊滅させようとする治療薬だということだ。
これまでの抗がん剤は正常な細胞までも痛めつけるために副作用も大きかったということだ。
ただ、この「分子標的治療薬」はだ完全なものではなく、発展途上の薬ということなのでこれからのさらなる開発が期待されるということだ。
抗がん剤というと、慶大医学部講師の近藤誠氏が文芸春秋誌で「抗がん剤は効かない」という記事を読んで、抗がん剤に疑心暗鬼になっていたのだが、こうした新薬の登場はそうした論争にも大きな影響があるのではないだろうか?
大腸がんももちろんそうだが、どのようながんにおいても、その治療が最も効果を発揮するのは「早期発見」であることは言うまでもない。
二人に一人ががんに罹患すると言われると、もっと真剣に考えなくちゃいけないなぁ…。