田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

眠れないのはうつの入り口?

2011-08-18 21:46:58 | 講演・講義・フォーラム等
 札幌医大の齋藤利和教授は言う。「不眠患者の約3割はうつ病だ」と…。道新ぶんぶんクラブと札幌医大主催のすこやかライフ講座を聴いた。


         

 8月18日(木)札幌医大を会場に第2回目の「すこやかライフ講座」が開催された。今回は神経精神医学が専門の齋藤利和教授が「あなたの周りの眠れない人々~不眠と心の科学」と題されての講座だった。

 現代人はさまざまなストレスのためにぐっすりと眠られない人が増えているという。そうでなくても年齢が増すにつれて不眠に陥る人も多いという。そういえば私も若い頃に比べるとぐっすりと眠られることが少なくなってきたように感ずる。
 そして、不眠は心の病を発するアラームであると齋藤氏は指摘する。うつ病、不安障害、認知症などなど…。

        

 話は齋藤氏の専門の「うつ病」の話に移っていった。
 うつ病を疑う身体的症状は頭痛と睡眠障害だということだ。
 また、精神的症状としては「抑うつ気分」と「興味や喜びの喪失」があるという。この二つの症状が2週間以上続くようだとうつ病の疑いがあるという。
 うつ病やうつ状態になる生涯有病率は約2割ということだから、現代人の5人に1人はうつ病に罹る可能性があるということだ。

 さて「睡眠障害」についてだが、眠りたいためにお酒の力を借りることは事態をいっそう深刻化させる場合が多いという。
 眠るために酒を飲む寝酒は徐々に量が増え、そのことが深い睡眠を妨げるという。また飲む量が増え、深酒をすることでアルコールが体外に排出できぬまま翌日を迎えることになってしまうとも指摘した。

 その予防法であるが、単なる睡眠不足であるなら、軽い運動とゆったり入浴が効果的とのこと。
 うつ病の疑いがあるなら、精神科での診断を求めることが大切であると結んだ。

        

 お話が終わって、質問コーナーになったところ会場の何人もの方から不眠や精神的なことでの質問が相次いだ。私が思う以上にこうしたことで悩んでいる人が多いように思った。
 睡眠障害と言わないまでも、ぐっすり眠れることが少なくなってきたと感じている私だが、これはひょっとしてうつの入り口なのか?
 最近眠りが浅くなったと感じているあなたもひょっとして??