田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

近美コンサート 渡部美蕗のピアノ

2018-01-09 21:16:03 | ステージ & エンターテイメント
 今春の「ステージ&エンターテイメント」のスタートは、お隣の道立近代美術館のコンサートだった。比較的耳に馴染みの曲が多かったこともあり、私にとっては楽しむことができた1時間だった。 

                 

 1月6日(土)午前、近代美術館ホールにおいて、「名曲で綴るピアノの調べ ~新春の贈り物~ 」と題して、札幌市を中心に活躍しているピアニスト・渡部美蕗(わたなべ みぶき)さんのコンサートが、道銀文化財団の主催で開催された。私は友人二人とともにコンサートを楽しんだ。

 コンサートはまず、新春らしく宮城道雄作曲の「春の海」から始まった。お正月にはおなじみの箏と尺八で奏でられる名曲であるが、ピアノも名手にかかるとまたいい。
 その後も名曲が次々と披露された。プログラムを列挙すると…。
 ◇ 春の海/宮城道雄
 ◇ ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1 “子犬のワルツ”/F.ショパン
 ◇ ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53 “英雄ポロネーズ”/F.ショパン
 ◇ 「子どもの情景」より 第7曲 トロメライ/R.シューマン
 ◇ 献 呈/シューマン=リスト
 ◇ ラデッキー行進曲 作品228/J.シュトラウス1世
そして、アンコールに披露されたのは、現在開催されている特別展「特別追悼展 高倉健」にちなんで彼の遺作ともなった「あなたへ」の中で挿入曲として流されている松村崇継作曲の「彼方の光」が演奏された。

                  

 リード文でも触れたとおり、ほとんどの曲がどこかで聞いたことのある曲だったこともあり、心地よく聴くことができた。
 ところで、いらぬことではあるがコンサートの司会者が渡部美蕗さんの登場の時に「美人ピアニスト」と紹介した。なるほど彼女は楚々とした美人であった。音楽家が美人でなければならないという条件は何もないが、逆説的に言うと音楽家が美人であるということは何かにつけて好都合なのではないだろうか?

            

 また、彼女の演奏を聴きながら次のようなことも考えていた。
 ピアノの演奏家としてソロで活躍できるということは、かなりの実力者ということが言えるのではないか、ということだ。それは、現在音楽家として活躍されているほとんどの方が最初に出会った楽器はピアノだったと思われるからである。
 その中で、ピアノ一筋でここまでこられたということは、ピアノの技量が抜群だったからなのではないか、と素人は想像するのだが…。

 今年も私らしく無料のコンサートからスタートを切ったが、有料、無料を問わず、本当に多くのステージが展開される札幌である。今年も大いに楽しみたいと思っている。