田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 26

2018-01-26 21:59:21 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

道なきところに踏み出せるスノーシューで何かをしてみたい。さりとて不案内な山は危険が伴う。そう考えたときに、「そうだ河原を歩こう!」というアイデアが閃いた。冬だからこそ近づける河原を辿りながら、川を遡ろう!私の小さな冒険は豊平川の上流を目ざした。どこまで行けるのか、事前踏査をまったくしていないのだから皆目見当が付かない。何日かに分けて無理なく行けるところまではと思っているが…。(この豊平川を遡ろう!を行ったのが私の石狩川河岸遡行の原点である)
 なおタイトルの後の数字は、私がこの石狩川河岸遡行に取り組み始めからの総日数である。  
 

愛別橋 ⇒ 中愛別駅周辺  トレッキング期日 ‘18/01/23

 今シーズン2度目(第4日目)の石狩川河岸遡行である。札幌から遠ざかったために、今回も2泊して上流を目ざすことにした。この日は新雪がやわらかかったためにスノーシューが深く沈み込み、深雪に苦戦した私だった。 

 この日(1月23日)、私は早朝3時50分に自宅を発ち、スタート地点近くの「愛別駅」に7時10分に到着した。
 車載温度計はマイナス18℃を表示していた。車の外へ出ると頬がピリッとする感覚である。準備を整え、駅駐車場から前回の終着点の「愛別橋」のたもとに立ったのは午前8時だった。
 石狩川の水面からはすごい勢いで川霧が立ち昇っていた。水温より気温が低いために発生しているのだろう。

               
               ※ この日のスタート地点となった「愛別橋」です。

               
               ※ 写真からお判りでしょうか?川霧がもうもうと立ち昇っています。

 スタートしてすぐに気付かされた。雪がやわらかく、思っていた以上にスノーシューが沈み込み、「これはけっこう厳しいぞ」と覚悟せざるを得なかった。

 スタートしてそれほど行かないうちに頭首工のような施設が目に入った。「愛別橋」の下流にも頭首工があったのに、「また頭首工?」と思ったのだが、帰宅して旭川建設部に問い合わせると間違いなかった。「愛別橋」の下流にあったのが「大雪頭首工」で、今回目にしたのは「石狩川愛別頭首工」という名称が付けられているとのことだった。

               
               ※ 「石狩川愛別頭首工」です。
 
 この日は右岸を行ったのだが、河岸には灌木が生えていてその間を縫うようにして進んだ。石狩川の川面には雪を被った大きな岩が目立ち始めた。真駒内川の時もそうだったが、上流になるとこのような光景が目立ち始める。石狩川もいよいよ上流の気配を見せ始めたようだ。

               
               ※ この日の右岸はこうした灌木の間を行くところがかなり多かったです。

               
               ※ 石狩川の様相が少しずつ変化し、川面に雪を被った大きな石が顔を見せ始めました。

 スタートして1時間半くらい経ったころだったろうか?恐れていた掘割に遭遇した。マップをよく見ると、それは掘割ではなく立派に「ケメムナイ川」と川の名が記されていた。
 川は水面がぱっかりと割れていて、とても渡れるようなところは見つからず、大きく迂回することになった。
 国道まで出る前に周辺の農家の人たちが渡るための橋があり、そこを渡って石狩川の河岸に戻った。

               
               ※ 掘割ならぬ「ケメムナイ川」の流れです。

 スタートして2時間後の10時05分、この日の最初の目印である「豊愛橋」に到達した。「豊愛橋」は私の手持ちの国土地理院の地形図(平成3年修正)には掲載されていない橋なので比較的新しい橋のようである。

               
               ※ この日の第一の目印「豊愛橋」です。

 豊愛橋を過ぎても河岸の様子は変わらず、灌木地帯を行く。朝が早かったこともあり空腹を覚えたので、ザックを木の枝にかけ、私の好物のミルクカステーラを熱い紅茶で流し込んだ。
 12時近くになって、この日二つの目の入り込み川(ペンケメムナイ支線川)に遭遇した。もちろんこの川も渡ることはできない。国道まで戻ろうと覚悟して迂回していると、国道の手前に橋があった。どうやら石狩川に並行するようにサイクリングロードが走っているらしい。そのサイクリングロードの橋「オオルリ橋」を渡り、再び石狩川河岸に戻った。

               
               ※ 休憩時や昼食タイムはこうしてザックを木にひっかけて、立ったままて休みます。

               
               ※ 特に説明の要はない石狩川の流れです。

               
               ※ 時にはこんな倒木が行く手を阻みます。

               
               ※ こちらは川面にきれいに浮かんだ雪を被った岩の群れです。

               
               ※ 河の向こうには大雪連峰が望めるようになってきました。

               
               ※ サイクリングロードに架かる立派な「オオルリ橋」です。

 オオルリ橋を渡ってから25分後の12時25分、JR石北本線が石狩川を跨ぐ「第4石狩川橋梁」の下を潜った。
 対岸を見ると、崖が石狩川の水面まで迫っており、右岸を選択したことが正しかったこと確認できた。

               
               ※ JRの「第4石狩川橋梁」です。

               
               ※ 石狩川の対岸を見てください。崖が水面まで迫っています。

 体力はかなり消耗していた。この日の目標である「中愛別橋」まで行くのは難しいのでは、と思い始めていた。十数歩歩くと、一息つかねば前へ進めない状態になっていた。
 マップで確かめると、バスの時間までに「中愛別橋」まで到達するのは無理と判断し、スマホのGPSで「中愛別駅」の延長線上の位置を確認し、石狩川河岸を離れた。

               
               ※ 「中愛別駅」のかわいい駅舎です。

 そして、バスではなくJRでわずか一駅間乗車し愛別駅まで戻り、車で宿泊先の上川町に向かったのだった。

 この日の歩数 23.513歩 距離 16.7km(但し、愛別駅から石狩川まで、石狩川から中愛別駅までのスノーシューを脱いで歩いた区間も含む)