田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市消防音楽隊 119ニューイヤーコンサート

2018-01-19 21:22:22 | ステージ & エンターテイメント
 軽快なマーチが耳に心地よい。キタラにほぼ満員の聴衆を集めての札幌市消防音楽隊のニューイヤーコンサートは久しぶりの吹奏楽の音色に酔ったひと時だった。 

     

 1月17日(水)夜、札幌コンサートホールKitaraにおいて札幌市消防音楽隊119ニューイヤーコンサートが開催された。友人が鑑賞券を入手してくれて、三人でコンサートを楽しんだ。
 札幌には、北部方面音楽隊、北海道警察音楽隊といった音楽隊が活動していて、それぞれ人気があるようだが、札幌市消防音楽隊も負けずに人気があるようだ。キタラの大ホールがほぼ満員となる中、コンサートは始まった。

 ◇J.レノン & P.マッカートニーの「オブラディ・オブラダ」を皮切りに、◇K.J.アルフォードの「ボギー大佐」、◇都倉俊一の「ピンク・レディー・メドレー」と続いた。いずれも軽快なアップテンポの曲で、聴いているものをワクワクさせるものがあった。
 消防音楽隊は、その設立目的からも多くの市民に親しまれることが何より重要なことから、こうした親しみ深い曲を得意としているのだろう。

 プログラムを見ていて、あることに気づいた。自衛隊や警察では所属そのものが音楽隊である。ところが消防音楽隊の場合は、隊員の所属は札幌市内の各消防署に分かれていることが分かった。このことは、自衛隊や警察の音楽隊とは違って、それぞれが消防署員としての仕事をしながら音楽活動も行っているということなのだろうか?
 もし、私の想像が間違っていないとすると、音楽隊員の彼らは大変な努力をしながら音楽活動を行っているように思えるのだがはたしてどうなのだろうか?もちろん彼らは中学、高校などで吹奏楽に親しみ、基礎はしっかりできている人たちだとは思われるが…。

               
               ※ 写真は夏の演奏の様子だが、今回は黒っぽい礼装での演奏だった。

 コンサートは続いた。◇久石譲の「さんぽ」、◇S.フォスターの「フォスター・ソング・ファンタジー」、◇Nargoの「パラダイス・ハズ・ノー・ボーダー」、◇C.フランソワ & J.ルヴォーの「マイ・ウェイ」、◇K.バデルトの「パイレーツ・オブ・カリビアン」、◇A.メイケン & H.アッシュマンの「美女と野獣」と、やはり親しみやすい曲が次々と披露された。
 正直に言うと、曲によってはパートの音が乱れてしまうところもあったが、あまり気にならずに楽しむことができた。

 第2部では、プロのカスタネット奏者である真貝裕司氏がゲストとして登場した。真貝氏は、札響のパーカッション部門を長く務められた方で、素晴らしい技を披露してくれた。
 演奏した曲は、◇P.マルキーナの「エスパーニャ・カーニ」、◇M.Dファリアの「恋は魔術師より『火祭りの踊り』」、◇藤田崇文の「カスタネットの為の『カルメンファンタージー』」の3曲で聴衆を魅了した。

 最後は真貝氏と札幌消防音楽隊のコラボレーションで、◇杉山真人の「おひさしぶりね」、◇村井邦彦の「虹と雪のバラード」、◇E.ワルトトイフェルの「女学生」が演奏された。

 道東の片田舎で現職時代を過ごした私にとって、管弦楽を聴く機会はきわめて限られていて、日常的に聴けるのは吹奏楽だった。そうしたこともあって、吹奏楽はいわば耳慣れた音楽である。
 近日中に、北部方面音楽隊、警察音楽隊のコンサートも聴く予定となっている。管弦楽とともに吹奏楽も大いに楽しみたいと思っている。