田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌Cafe紀行 №98 nana’s green tea

2012-02-09 19:33:39 | 札幌Cafe紀行
 いつも女性が長蛇の列を作っている「nana’s green tea」ってどんな店なんだろう?といつも気になっていました。夜の講座を受講した帰りに近くを通ったとき、その列がなかったのでオヤジ二人で入店しました。 

 パセオの地下にはいくつかの行列店があるようですが、特に目立つのがこの「nana’s green tea」です。若い女性がいつも行列を作っています。
 「何がそんなに人気なのだろう?」といつもオヤジは気になっていました。
 気になってはいても、なかなか近づけませんでした。

          
          ※ nana's green teaのエントランスです。この日、この時は行列はできていませんでした。

 ところがチャンス到来!! 講座受講後の午後8時過ぎ、さすがに行列はなく、友人と「入ってみよう!」と衆議一決(二人でも衆議一決??)入店しました。
 入店すると座席に座る前に、レジでドリンクをオーダーして会計を終えてカードを受け取り、空いている席を見つけて座るというシステムです。
 私は抹茶ラテのホット(450円)、友人は同じ抹茶ラテのアイスをオーダーしました。

          
          ※ 我々がオーダーした抹茶ラテのホットとアイスです。

 店内の造りはいたって簡素な造りで、テーブル・椅子もごくごく普通です。混んでいるせいか、全体にざわついていてけっして静かにお茶を楽しむという雰囲気ではありません。何が女性たちを惹きつけるのでしょう?
 そこでオヤジは考えました。一つはgreen teaをメインメニューにしたという珍しさではと考えました。もう一つは、誰が作ったのか絶えず行列ができていることで話題の店に乗り遅れまいとする若い女性心理を突いたということが言えるかもしれません。何せオヤジたちも気になったのですから…。

          
          ※ ご覧のように店内は客席同士も近く、落ち着いた雰囲気とはけっして言えません。

 出された抹茶ラテは抹茶の渋みをラテがほど良く消してくれ、なかなか飲みよい味となっていました。
 今回は心の準備もなく入店したため、目に付いたものをオーダーしましたが、後から考えると、ここは和三盆付の抹茶(550円)をいただくべきだったのかなぁ、と思いました。次の機会にはぜひ和三盆付の抹茶でいきましょう!(はてして二度目の入店はあるのか?)

【 nana's green tea データー】
札幌市札幌市北区北6条西2丁目 札幌駅パセオ センターB1F
電  話 011-213-5459
営業時間 10:00~22:00
定休日  不定休(パセオの休日に準ずる)
座 席  74席
駐車場  有(パセオ専用・契約駐車場あり)
入店日  ‘12/01/28


映画 68 しあわせのパン

2012-02-08 21:29:44 | 映画観賞・感想

 洞爺湖を背景にした美しい四季、美味しそうなパンや料理、舞台となるペンション&カフェの白い内外装、主人公たちの白を基調としたファッション、そして主役の原田知世さんの白をイメージするような透明感のある表情…。いかにも女性監督が撮った映画といった印象だったが、はたしてその評価は…。 

          

 映画の舞台が北海道・洞爺湖だったこと、北海道が産んだスター大泉洋が主演していることで、観なくてはいけない映画にリストアップしていた「しあわせのパン」を2月2日、ユナイテッドシネマ札幌で観た。
 映画は原田知世、大泉洋のカップルが洞爺湖畔で経営するペンション&カフェを縦糸に、そこを訪れる三組のわけありの人たちを横糸にして織りなすオムニバスドラマのような形式をとった映画である。

          

 わけありの人たちはペンション&カフェで原田と大泉の優しさに触れ、洞爺湖畔の自然に癒されて生きる勇気を得て自分の居場所に還るストーリーである。そこに大泉の焼く美味しいパン、原田が作る愛情のこもった料理が重要な脇役となっている。

 生きることに疲れたり、人間関係で躓いたりした人にとっては「自分もそんなところへ滞在して元気を取り戻したい」と思えるような映画ともいえる。

          

 ただ、私からみると映画の流れにぎこちなさを感じてしまった。
 それはときどき無意味(と私にはみえた)な沈黙の時間が画面を支配するときがあったことだ。もっと自然にセリフが流れてもいいのに、と思える場面が何度かあった。
 このあたりは監督・脚本の三島有紀子の若さが出たのではと思ったのだが、私の思い過ごしだろうか。

          

 それにしても北海道が産んだスター大泉洋の器用さには舌を巻く思いだ。
 監督が意図する役柄を完璧に演じきったと言えるのではないか。
 どんな役柄も違和感なく演ずることができる彼の演技力は、今や貴重な存在となりつつあるのではないか。
 同じ道産子というだけで何の関係もないのだが、何だか映画を観終わったときに誇らしい気持ちにさえなった。
 これからも大泉洋には注目していきたい。


札幌Cafe紀行 №97 BISSE SWEETS KINOTOYA Cafe

2012-02-07 21:28:39 | 札幌Cafe紀行
 座ってゆっくりスィーツをと思ってもなかなか入れなかったビッセビルのカフェスペースでしたが、講演会の帰路オヤジ三人で夜遅く足を踏み入れてみました。 

          
          ※ 夜間のビッセのスィーツコーナーからの窓の明かりです。

 ビッセビルのスィーツコーナーは札幌のど真ん中にあって、これまで何度か入ってはいましたが、カフェスペースに腰をおろすことはありませんでした。いつも女性が席を占拠しているようなイメージがあったからです。
 今回夜の講座の後に近くを通ったので窓越しに覗いてみると、さすがに時間帯が時間帯だっただけに空席が目立ちました。そこでオヤジ三人組で入店と相成りました。

          
          ※ カフェスペースはご覧のようにライトな感じを与えるテーブルや椅子です。

 洋菓子の製造・販売をする「きのとや」のカフェですから、コーヒーはコーヒーメーカーで落とす方式(?)のためドリップコーヒーは380円とリーズナブルな価格設定です。(おかわりは190円)同行者はケーキもオーダーしていましたが、私はケーキは少し重たいと思い、KINOTOYA アイラブほっかいどうクッキー(チョコレート挟み)168円をオーダーしました。

          
          ※ 私がオーダーしたドリップコーヒーとアイラブほっかいどうクッキーです。

 コーヒーの味のほうは「まあ、それなりに」といったものでしたが、クッキーの方は洋菓子メーカーらしい香ばしさとまろやかさを感じさせるものでした。
 店内は大通公園や駅前通りに面して大きく窓を取った明るいつくりになっていて、いかにも街中のカフェといった感じです。

          
          ※ ご存じのようにスィーツコーナーはきのとやばかりでなく、道内のいろいろなスィーツメーカーが出店しています。

 きのとやのショーケースには、果物をふんだんに使ったオムパフェ(399円)なるものがいつも賑やかに陳列されています。
 チャンスがあったらぜひともオムパフェにトライしたいと思っています。(いい歳したオヤジがぁ~???)

【BISSE SWEETS KINOTOYA Cafe データー】
札幌市中央区大通西3丁目 北洋大通センター1階
電  話 011-233-6161
営業時間 8:00~21:00
定休日  1月1日のみ
座 席  ?席(かなり多数)
駐車場  無
入店日  ‘12/01/26

さっぽろ雪まつり

2012-02-06 22:44:29 | 札幌(圏)探訪
 第63回さっぽろ雪まつりが今日開幕しました。素晴らしい大雪像、微笑ましい市民参加の小雪像、そして大勢の観光客と賑やかな各種の売店…。そこにはいつもの光景が広がっていました。 

 札幌市民となって5回目の冬を迎えている。
 冬の目玉行事「さっぽろ雪まつり」もいまの私にとっては話題性の乏しい行事となってしまった感がある。
 どうしようか迷ったのだが、私のブログタイトル名からしてやはりこの行事を欠かすことはできまいと考え、今日の午後出かけてみた。
 それではまず、まつりの主人公の大雪像、大氷像を写真で紹介します。各像を角度を変えて撮ったのですが、掲載数が多くなるため結局はノーマルな正面からの写真ばかりとなってしまった。

◆2丁目 道新氷の広場 「動物たちの夢の城」(高さ6.0m×奥行14.0m×横幅14.2m)

          

◆3丁目 HTB PARK AIR広場 「TOYOTA BIG AIR予選スノーボード大会」(高さ24m×全長60m)
  
          

          

 ここでは、来る11,12日の両日、札幌ドームで開催されるTOYOTA BIG AIR(私も観戦予定)に出場する日本人選手の予選会を兼ねた大会が開かれていました。

◆4丁目 STV・よみうり広場 「雪の水族館~海からの贈りもの」(高さ15.0m×奥行20.0m×横幅25.0m)

          

◆5丁目 毎日 氷の広場 「故宮博物院(台湾)」 (高さ10.0m×奥行16.0m×横幅18.0m)

          

     環境ひろば 「魔法よ、みんなに届け」 (高さ12.0m×奥行15.0m×横幅18.0m)

          

◆7丁目 HBCインド広場 「タージ・マハル」 (高さ18.0m×奥行21.0m×横幅30.0m)

          

◆8丁目 雪のHTB広場 「会津 鶴ヶ城」 (高さ15.0m×奥行21.0m×横幅20.0m)

          

◆10丁目 UHBファミリーランド 「ドリーム9『トリコ&ワンピース』」(高さ15.0m×奥行20.0m×横幅24.0m)

          

 
 次は私の目から見て、ピックアップしておきたい写真を紹介します。
 今年も市民グループが作成するたくさんの小雪像が並びました。昨年、私はもう少しレベルアップできないものかと述べたのですが、希望者が抽選によって選ばれるというシステムではレベルアップは難しいのかもしれない。
 そんな中でなでしこジャパンの澤穂希選手を象った雪像が秀逸だった。報道によると、一昨年のマイケルジャクソン、昨年の齋藤祐樹と、いずれも話題になった像を作成した方ということだった。

                    

 雪まつり開催期間中に世界各地の国・地域・都市によるチームが参加して雪像制作を競い合いますが、その制作が今日から始まっていました。こちらは毎年レベルの高い作品が生まれます。8日に制作が終了するとのこと。写真はニュージーランドチームの制作の様子です。

          

 次に大雪像などの横には、制作された作品の解説が日本語だけでなく5か国語で表示されています。日本語以外では、英語・韓国語・中国語、それにおそらく台湾語だと思われるのですが、どちらがどちらなのか判然としません。おそらく略語を多用している方が中国語だと思われるのですが…。(どなたか教えてください)

          

 最後に、会場の混雑ぶりです。
 相変わらず雪まつりがたくさんの観光客を呼び込む大イベントであることを知らされます。それでも今日が平日ということもあってか、やや少なめかな?と感じたのですが実際はどうだったのでしょうか?

          


スノーシュー in 動物園の森

2012-02-05 17:23:09 | スノーシュートレック & スノーハイク
 オオバユリやツルアジサイが去年の栄華の余韻を雪の上に残していた…。トチノキやハリギリの固い芽が春を待ちわびていた…。クモガタガガンボが陽気に誘われて(?)雪の上を動き回っていた…。動物園の森の中をスノーシューで遊んだ…。 

 スキーを楽しんできたばかりなのに、今度はスノーシューに行くと告げると妻はあきれながら見送ってくれた。
 今日(5日)の午前中、円山動物園が主催するサンデーセミナー「スノーシューをはいて森を歩こう」に参加した。

          
          ※ 動物園の森をスノーシューで散策する参加者たちです。

 円山動物園の動物が飼育されている園舎の裏には、ふだん入園者が足を踏み入れることができない豊かな森が広がっている。(そのことを知ったのは本日なのだが…)
 そこに参加者10数名と、それと同数くらいの動物園ボランティアスタッフの方々と足を踏み入れた。
 ふだん足を踏み入れていないところとあって、踏み跡もなくふかふか雪の中、しかも好天の上、無風とあってスノーシューの楽しさを満喫することができた。

 その上、この種のイベントでは森のことに詳しいリーダーが必ず一緒についてくれ、いろいろと木々のこと、虫のこと、鳥のこと、等々について説明してくれるのがうれしい。例え聞いても直ぐに忘れてしまうのだが、説明を聞きながら森の中を歩いていると心が満たされた思いになるから不思議だ。
 今日もたくさんの生き物たちの冬の姿について説明を受け、懸命にメモすることに励んだ。そのうちのいくつかを写真と共にレポートします。

          
          ※ 立ち枯れたまま冬を越したオオバユリです。

          
          ※ 他の木に付着しながら蔓を伸ばし生育するツルアジサイの枯れた姿です。

 セミナーを終え、スノーシューには二つの楽しみ方があることに気づいた。
 一つは、一人で山野を歩き回り体力づくりに資することがある。私の場合は自然の生物に全くといっていいほど疎いので、一人の場合はひたすら雪上を歩くことに専念してしまうことになる。

          
          ※ トチノキの芽はまだ固く覆われていましたが、その部分には粘性の液体で覆われていました。

          
          ※ こちらはトゲの針が特徴のハリギリです。栓の木とも称され、良質の木材になります。

 もう一つは、今回のようなイベントに参加し、自然の生物に詳しい方の説明を受けることで、自然に息づく生物たちの存在を知るという楽しみがある。

          
          ※ 雪の上に躍り出たクモガタガガンボですが、手持ちの安いデジカメは近接撮影には適してなくピントが甘くなりました。

 どちらも私にとって楽しいひと時である。
 しかし、私自身がもっと森の生物に詳しくなることで二つの楽しみを同時に味わえることにもなる。
 動物園の森では春から秋にかけて「森の散策タイム」というセミナーを開催されていると聞いた。ちょっとだけ心を動かされている…。

スキー in ニセコ 第二日

2012-02-04 22:28:11 | スポーツ & スポーツ観戦
 夜間に降った極上のパウダースノー!! 私たちは嬉々としてスキーの聖地ニセコの滑りを楽しんだ。しかし、そんな喜びに浸ったのもごくわずか…。私たちは午前中にニセコを後にしたのだった。 

 今回のスキー行はホテルの手配、日程、その他全て息子がプロデュースしたものだった。
 その息子から前夜に「午前中に帰路に付く」と聞かされていた。それは子どもがまだ2歳になったばかりとあって、子ども優先に考えたいからということであった。
 おじいちゃんとしては、孫のことが理由とあっては従わざるを得ない…。

 そこで仰天(?)プランが浮上した。
 私たちの宿泊するホテル前から出ているゴンドラが朝7時30分から1時間だけの早朝運転をしているという。(ゴンドラだけの営業。1,000円)朝食前にそれを利用することにした。

          
          ※ 私の車に降り積もった雪です。一晩でこれだけ積もりました。

 目が覚めると外では重機が動く音がする。夜間に積雪があったようだ。
 空が明るくなったばかりの7時30分前、支度をして外へ出てみると思っていたより寒くはない。早朝スキー(ボード)を楽しもうとする人たちがけっこう集まっていた。
 ゴンドラで上ってさっそく滑走開始である。コース上には約10センチの新雪が積もっている。
 昨日は少し難しいコースに入って失望感を味わったので、今日はメインコースを中心に滑った。早朝のため広いコース上にほとんど人はいなく、降り積もった新雪の中、雪煙りを上げながら爽快に滑った。
 2月上旬ということもあり、外国人からも評判のニセコのパウダースノーの良さを最も味わえる時期ではないだろうか。
 コースが長いため1時間で3本滑るのが精いっぱいだった。

          
          ※ ご覧のようにゴンドラは私たちの宿泊したホテルの直ぐ前から出ています。

 脚に心地良い疲労を感じながら、温泉に直行である。
 早朝に運動をして、その後に温泉なんて記憶にあまりないことだ。あ~あ、極楽、極楽。
 体が温まったところで、ゆっくりと朝食を楽しんだ。

 これで今回のスキー行のスキーはおしまい!
 「えーっ!?」と思う向きもあるかもしれないが、結果論でいえば私の体力ではこれくらいがちょうど良かったのかもしれない。
 午前11時、ホテルのチェックアウト時にあわせてニセコを後にした。
 一泊二日のスキー行でスキーに乗った時間は少なく、若い頃の自分では考えられないようなスキー行だった。しかし、逆に考えれば贅沢な時間を過ごしたことにもなる。

          
          ※ これだけ武装(?)していると街で出会ってもわからないでしょう…。オールドファッションで滑っています。

 さて、今回のスキー行で感じたことを2~3記しておくことにする。
 一つは評判通りニセコは外国人が目立つスキー場だった。私の宿泊したホテルが外国資本だったこともあるのか、とにかく外国人が目立った。それも中国系、韓国系の人たちがかなり増えているようにも思った。国の勢いが国民の暮らし(娯楽)にも如実に反映されている証と言えるでしょう。もちろんオーストラリア系の人たちも目立ったが…。

          
          ※ 昨日撮った写真ですが、ゴンドラの上に設置されているリフトで上がるとニセコアンヌプリの山頂が直ぐ目の前に見えます。

 次にはやはりスキー人気の低落傾向がニセコでも感じられたことだ。
 スキーヤーはけっこう滑っているように思えたのだが、それでもスキー場にあるリフトがところどころで停止していたのが目立った。最盛期の状況には遠く及ばないということだろうか? 往時のスキー人気が再来することは難しいのかもしれない…。

 しかし、私には過日のルスツ、今回のニセコと、スケールの大きなスキー場で滑ることによってスキーの醍醐味を再発見したような思いである。
 スキー体力が続く限り、これからもスキーを楽しみたいと思った…。


※ あっ、Soft Bankの名誉のために、昨日の投稿の一部を訂正します。アイフォーンが圏外のマークを出していたのですが、念のため電源を一度切って、再起動したところしっかりとネットも、メールも、フォンも繋がりました。

スキー in ニセコ

2012-02-03 17:05:35 | スポーツ & スポーツ観戦
 ニセコにいます。今日と明日、ニセコでスキーを楽しんでいます。久しぶりのニセコですが、そのスケールの大きさを楽しんでいます!!
  

 今日の投稿を当初アイフォーンから投稿しようと思っていました。ところがところが、ホテルに帰ってから、いざと思ったところSOFTBANKは圏外であることが発覚しました。「ピンチ!!」です。
 そのとき、妻がホテル探検(?)を終えていて、ホテル内にパソコンコーナーがあることを助言してくれ、そこから今日の投稿をしています。

 今回のスキー行は、息子の家族と私たち夫婦の5人でやってきました。
 息子のところは子どもが生まれたりして、なかなか家族でスキー行ということにはならず、願っていてもなかなか実現できなかったのですが、今回ようやくその願いが叶いました。
 息子とは毎年のように一緒に滑っていたのですが、家族一緒には初めてです。

 さて、ニセコです。
 さすがにスケールの大きなスキー場です。
 ニセコのスキー場といってもニセコの秀峰ニセコアンヌプリに4つのスキー場が点在し、それらのスキー場が山頂近くで繋がっています。
 私たちは今日、東山スキー場をベースに、花園スキー場、ヒラフ場を渡り歩きながら楽しみました。

 楽しんだといいながら、ほろ苦い思いも味わいました。
 それは私自身のスキー技術の衰えです。
 息子と私の滑りの状態が年を重ねるごとに逆転現象が生じていたことは十分理解していたのですが、今日再び、三度その現実を叩きつけられました。
 加齢と共にしかたのないこととはいえ、若干の寂しさも感じました。

 それでもスキー自体は楽しんでいます。
 年齢に即した滑りをしながら明日もまた一日楽しんでいきたいと思っています。
(写真の添付はホテルのパソコンゆえ、私の技術では添付することはできませんでした) 

南極は温暖化しているのか?

2012-02-02 21:13:57 | 講演・講義・フォーラム等
 「作家・林心平が専門家にきく」シリーズ第4弾を聴いた。実際に南極でペンギンの生態調査をしている国立極地研の高橋晃周氏との対談だった。果たして南極は温暖化しているのか?興味深いお話をうかがえた。 

 昨年から札幌市環境プラザ主催で開催されている作家の林心平氏の対談シリーズが興味深い。主として自然科学が対象なのだが、林氏が科学に疎い人でも理解できるようにと上手に話を引き出してくれるところが好評である。
 今シリーズはスケジュールの調整がうまくゆかず、今回がシリーズ4回目であったが私の参加は2回目だった。

          
          ※ ペンギンの生態や南極の温暖化について語る高橋氏です。

 今回(1月28日 エルプラザ)は「ペンギン目線で観る南極の温暖化と生態」と題して、国立極地研の高橋氏を招いてのセミナーだった。
 高橋氏は主として南極おいてペンギンの生態を観察し研究しているとのことだ。
 南極に生息するペンギンは主として、マカロニペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギン、コウテイペンギンと5種が生息しているが、生息数の増減は種によって異なっているという。
 したがって、ペンギンの増減と気温との因果関係について今のところはっきりしたことはいえないという見解である。

 高橋氏から意外なことを聞いた。
 南極には膨大な数のペンギンが生息している(EX.マカロニペンギン 900万つがい、ヒゲペンギン400万つがい、アデリーペンギン260万つがい、というように)が、それは南極海はペンギンなどが生息するに相応しい膨大なナンキョクオキアミという食料が存在するということだ。つまり寒い地域の(北極海も含めて)海は、意外にも暖かい地域の海より生物にとっては豊かな海だということだ。

          
          ※ 高橋氏から話を引き出す役目のナビゲーターの林氏です。

 さて、肝心の「南極は温暖化しているか?」という命題についてだが…。
 高橋氏は近年50年の観測データーを示し、南極半島地域では温暖化傾向がみられるが、東南極地域では顕著な傾向がみられない、とした。
 このことは何を意味するか?高橋氏はそれ以上の言及を避けたが、ここからは素人の私が想像を逞しくさせることにする。

          
          ※ 高橋氏が持参してくれたコウテイペンギンの羽です。表面は毛に覆われ柔らかでしたが、全体は非常に
           硬く板のように頑丈でした。海中を泳ぎまわるのに適しているようです。

 南極半島は南極大陸の中でも低緯度地域に属する。それに対して東南極地域は高緯度地域である。ということは、人間が住む地域により近い低緯度地域では地球の温暖化傾向の影響を受けつつあるということではないか。やがてその影響は高緯度地域にも達するのではないかと考えた。(このことについては、セミナー後に林氏とも交流した)
 そうなる前に地球温暖化をストップしなくてはいけないのだが…。(その地球温暖化説について異論反論が存在していることは承知しているが…)

 シリーズ第6回目「地球温暖化による海洋生物の変化」は今回の続編のような形になるようで興味深い。

鈴木北大名誉教授は好々爺?

2012-02-01 20:49:13 | 講演・講義・フォーラム等
 講師紹介のとき、紹介子は「言い方に語弊があるかもしれないが、お話をさせていただくと鈴木名誉教授は好々爺そのものの感じです」と紹介された。なるほど、ノーベル賞を受賞した鈴木教授ですが、偉ぶらないその言動に素晴らしい人間性を感じさせられた。

             

 好奇心いっぱいに、どこにでも顔を出していることで、時には良いこともあるものだ。今回の道新ぶんぶんクラブ主催の「北海道初のノーベル賞・鈴木章先生からのメッセージ」のトークショーには私も応募していたけれど参加券は届かなかった。そうしたところ、知人から「都合が悪くなったので、参加券を譲る」という話が飛び込んできて、喜んで譲り受けお話を聞くことができた。

 1月28日の道新ホールは鈴木名誉教授の話を聞こうという人たちで満員に膨れ上がっていた。私が鈴木名誉教授のお話を聞くには昨年三月以来二度目だった。
 今回のトークショーは、お天気キャスターとして活躍中の菅井貴子さんが質問し、それに答えるという形で進行した。
 したがって、まとまった話を伺うというより、鈴木名誉教授の人となりを伺うような内容であった。

          
          ※ トークショーは菅井貴子さんの質問に鈴木先生が答えるという形で進行しました。

 話は多岐にわたったが、その中から印象深かったことを2~3レポートすることにします。
 一つは、ノーベル賞受賞の対象となった「鈴木カップリング」について特許を申請しなかったことについて話された。鈴木氏は特許を取ることは毛頭考えていなかったということだった。特許を申請することが煩雑だったということだが、鈴木氏の中に特許を取って富を得ることを良しとしない思いがあったようだ。そのこともあって、鈴木カップリングは医薬品、農薬、液晶、有機発光ダイオードなど、さまざまな分野で活用されることとなった。その広がりが結果としてノーベル賞に繋がったのではないか、と鈴木氏は語っていた。

 二つには、ノーベル賞受賞後は大変多忙になったということだった。鈴木氏は1995年に北大を退官され、その後岡山県の私学で教鞭をとられているが、そこに9年勤めた後は札幌に還り、比較的ゆったりと生活されていたようである。それが受賞後は、外遊や講演の機会が増えて忙しく過ごしているということだった。80歳を超えての外遊や講演はさぞかし大変なことだと思われるが、鈴木氏はかくしゃくとしたものである。

 三つ目には、鈴木氏は北海道初とか、北大初とか、そうしたローカル的なことあまり意識されていないということを強く感じさせられた。それはつまり、自分の研究成果は広く世界に役立ってほしいという鈴木氏の思いがあるからなのだろうと、私は勝手に解釈した。

 最後に鈴木氏は東日本大震災のことについて言及し、「絆」を大切にする日本人の特質・気質は必ずや日本を復旧・復興する力になると力説された。

          
          会場を埋めた満員の市民が鈴木先生のお話に耳を傾けました。


 鈴木氏は自らの研究や思い、そして近況についてけっして偉ぶることなく淡々と語り、自らの少年時代についても「ごく普通の少年だった」と飾ることなく語ってくれた。
 生まれ変わってもやはり「化学をやりたい」という鈴木氏は、根っからの化学者だった…。

 ノーベル賞受賞者の鈴木章名誉教授を“好々爺”などと称しては失礼とは思いながら、紹介子の言葉をタイトル名に引用させてもらったことをお許しください。