田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ワンコインランチ紀行 27 町なかファームカフェ

2018-11-20 16:55:10 | ワンコインランチ紀行 

 トマトベースのピリ辛スープという謳い文句がちょっと不安だったが、具材の豆がたっぷりと入ったチリコンカンはそれほど辛さも感じず絶妙の一品だった。併せて提供された雑穀米との相性も素晴らしかった。

           

          ※ 電車通り沿いにあるお店の2階が「町なかファームカフェ」です。

 「町なかファームカフェ」は、電車通り沿いの「中央区役所前」停留所の傍近くあった。小さなビルの2階にあるのだが、入口が狭く私たちのようなシニアには店に入るハードルがやや高いように思えたが、若い人たちにとっては何の問題もないのかもしれない。

           

          ※ 階段を上がり、店内に入って直ぐのところのデコレーションです。

 店内に入ると、一人ということもあり窓辺のカウンター席に導かれた。入店したのは12時過ぎだったが、若い人を中心にけっこうな人たちがランチを楽しんでいた。私の席から窓の外を見ると、そこには市電の線路が見えた。

           

          ※ 案内された窓際のカウンター席からは、電車通りが良く見えました。

 オーダーは「ランチパスポート」推奨(?)の「具材たっぷりチリコンカンと雑穀米のセット」(通常価格850円)である。

 セット内容は、チリコンカン、雑穀米ライス、ポテトサラダという組み合わせである。

 

 チリコンカンについて、私は知識がなかったが調べてみると、ルーツはヒスパニック系アメリカ人がアメリカに持ち込んだ豆料理のようだ。今やアメリカ合衆国庶民の国民食の一つだそうだ。

          

          ※ これがチリコンカンのセットです。

 ほどなくして運ばれたチリコンカンは写真のように真っ赤なスープである。いかにも酸味が強く、辛み十分のスープに見えた。ところが!口に含んでみると、適度にマイルドな酸味と辛みが絶妙のスープだった。しかも、中には4種の大豆などの豆がたっぷりと入っていて旨さを増してくれた。

  ※ チリコンカンの具材を写した写真を掲載しようと思いましたが、少し食した後だったため、器が汚く写っていたので掲載を止めました。

 併せて提供された雑穀米ライスであるが、ガイドブックによると新十津川産の栄養価の高いユメピリカを使っているそうだ。スープとの相性も抜群の雑穀米だった。

 

 リピート有りの一店である。

 

【町なかファームカフェ データー】 
札幌市中央区南1条西11丁目327-7 2F
電  話   011-284-4141
営業時間   8:00~18:00(ランチパスポート利用可能時間11:00~16:00)
定休日    日曜日
座席数    19席(テーブル席、カウンター席)
駐車場    無

入店日   ‘18/11/16


北大CATS公開講座② 旅先で作品を味わう

2018-11-19 17:18:30 | 大学公開講座

 講師の山村教授は、旅先はいつでも読書部屋であり、映画館だという。詩や、小説や、映画に舞台となった地に赴くことはある種の聖地巡礼とも通ずるものがあるが、その地で実際に作品を味わうことはさらに深い楽しみがあるという。

 ※ この日使用した画像は全てウェブ上から拝借した。

            

         ※ 「魔女の宅急便」の一場面です。この風景がタスマニア島に似ているとか…。

 11月8日(木)夜、第2回目の北大CATS公開講座が開講された。2回目は「旅先で味わう詩、文学、映画」と題して高等研究センターの山村高淑教授が務めた。

 山村氏も冒頭「旅」について触れた。山村氏にとって「旅」とは、時間という縦糸と空間という横糸からなる織物のようなものと表現した。

 

 山村氏は言う。今やスマホひとつで、旅先で何冊の本でも、何作もの映画を楽しめる時代だという。そこで氏は旅先で作品を味わうことを楽しみにしているそうだ。目の前の風景が作品世界に変わる不思議な体験をいくつかの作品を通して語ってくれた。 

 山村氏が紹介してくれた作品は、「長くつ下のピッピ」、「アルプスの少女ハイジ」、「赤毛のアン」、「魔女の宅急便」といった作品だった。

 こうして眺めてみると、アニメの作品が多いことに気が付く。

               

              ※ 「アルプスの少女ハイジ」のポスター? 

 氏はそれぞれの作品が描いた現地へ赴いて映画の中で描かれた風景や建物と、実際の風景との類似性と差異などについて語った。

 例えば「アルプスの少女ハイジ」については、監督の高畑勲氏をはじめ、美術やプロデューサーを同行して現地にロケハンティングしているそうだ。そこで得たイメージが画面に相当に生かされていると動画を交えて語った。

 

 また「魔女の宅急便」では、監督の宮崎駿氏は具体的な土地をイメージしない方なのだそうだが、オーストラリアのタスマニア島に作品のよく似た風景があるそうだ。するとファンの間で俄かにそのことが広まり聖地的な人気が出てしまったところがあるという話も披露してくれた。山村氏はもちろんタスマニア島も訪れている。

            

             ※ 「赤毛のアン」の一場面です。            

 この日の講義では、そのほとんどを上記アニメ作品とそこを実際に訪れた印象に終始した感があったが、それはアニメ作品の持つ特徴の一つなのかな?とも思った。

 それは実写映画では観る側がスクリーン上の映像以上にイメージを膨らませることはなかなか難しいが、アニメ作品の場合はスクリーン上の映像から観る側が自由にイメージを膨らませることができるところに一つの特徴があるのではないだろうか?

 そのことがアニメファンの中に聖地巡礼が一つの楽しみとなっているように思える。


新装なった苗穂新駅を拝見!

2018-11-18 16:32:11 | 札幌(圏)探訪

 躍進する創成川イーストを後押しするように昨日(11月17日)JR新苗穂駅が開業オープンしたと新聞が報じていた。その報を聞いて早速本日(18日)新苗穂駅を訪れてみた。

          

          ※ 新装なった新苗穂駅の南側の入口(南口)です。

 新苗穂駅は、旧苗穂駅から300メートル西側に移動したところに新築・開業した。旧駅は昭和10年に建てられたものだが、老朽化が進んでいたことから新築されたということだ。

新駅は旧駅が南口からしかJRに乗車できなかったものが、新駅は橋上駅としたため北口の住民、南口の住民が共に利用できる駅となった。

 さらに鉄路を跨ぐように広くて快適な自由通路が設けられたことによって、鉄路の両側の行き来が自由に、容易となったことは地域住民にとって大きな朗報だろう。

 両側には、ショッピングセンター(アリオ札幌)、サッポロビール園、新装近い札幌市中央体育館、さらには高層マンションが次々と建設されることになっているようだ。

 そうしたことからますます躍進が予想される創成川イーストの核となる施設となりそうな新苗穂駅を訪れてみた。

          

          ※ 入口の表示は「苗穂駅前広場連絡歩道 南口(1)」と表示されていました。

          

          ※ 南口を入ると、写真のような上りと下りのエスカレーターが設けられています。

          

          ※ エスカレーターの横には緩やかな階段があり、自転車利用者などが利用するのでしょうか?

              

 ※ さらには足の不自由な方、高齢者などのためにエレベーターもありました。こうした三つの施設が南北両側に設けられていました。

          

          ※ 階段を上がると、一直線に自由通路が伸びていました。黄色い表示の右側が苗穂駅の入口です。

          

          ※ 苗穂駅の構内です。駅としては簡素な造りのように映りました。

          

 ※ 通路から苗穂駅、鉄路を眺めたところです。右の白い壁の建物が苗穂駅です。鉄路の正面に跨線橋が見えます。「なんだろう?」と思い、駅員に訪ねたところJR社員が業務のために渡る跨線橋だということでした。

          

          ※ 南口の車回しのところです。向こうに「札幌アリオ」の建物が見えます。

          

          ※ 自由通路に隣接してマンションが林立していました。

          

  ※ さらに自由通路のすぐそばに高層マンションが建設する準備が進んでいました。報道によると、このマンションは自由通路と直結するとのことです。

          

          ※ 左側が新装なった自由通路、その右側には以前からあった人道橋です。私も渡ったことがあります。

 

 新苗穂駅、自由通路を見学した後、旧苗穂駅にも寄ってみた。やはり使命を終えた施設はどこか物寂しく見えるのはいたしかたないことか?駅舎の前には「11月16日で営業を終えます」という表示が張られていた。

           

          

          


北大CATS公開講座① 「旅行」とは?「旅」とは?

2018-11-17 17:39:21 | 大学公開講座

 講師は言う。「旅行」ではなく「旅」だと…。CATS…、Center for Advanced Tourism Studies(観光学高等研究センター)では、これまでの「観光学」の講座から、講師一人ひとりの「私の旅」を語る講座へと衣替えしたそうだ。その第1回講座をリポートする。 

 なかなか文章化できないうちに時間だけがどんどん過ぎていった。やはり私のポリシーとしては受講した講座を少しでも自分のものとするために文章化することは避けて通れないことと考え、遅ればせながらリポートすることにした。

  北大CATS公開講座は11月1日(木)から始まっていた。今年のテーマは前述したように『観光研究者が語る「私の旅」』である。

 その第1回目の講師は、「ペルシャの風景を旅して」と題して研究センターの上田裕史准教授が務めた。

 上田氏は冒頭、「旅行」と「旅」の違いについて私たちに問いかけた。そして自らの考えを述べられた。私のメモによると、「旅行」は個人的な目的を達するものであり、「旅」は他人の灯にあたらせてもらうもの、自分の何かを満たすための移動、となっている。私は上田氏の考えを十分に咀嚼できなかったきらいがあったので、帰宅して調べ、私なりに二つの違いについて考えてみた。

 

 ウェブ上を検索していると、私も同意でき納得できるある論文に出合った。それによると…。

 「旅」は自分で作るもの。自分で作るというのは、自己責任で行動して、決断して、その日その日を過ごすこと。そして、旅に出てみないことには、何が起こるか分からないから、どんなことが待ち受けているのか、どんな旅になるのか、すべては自分次第だから「旅は冒険であり、ドキドキがある、とした。

                  

                    

               ※ 「旅」をイメージするイラストとして掲載したのですが…。

 一方、「旅行」は、ある程度中身が前もって決まっているものを指す。「こんな感じになる」という、旅行をしているイメージが出来上がっているような形態を言う。どういうスケジュールで、どこを敢行して、そこを実際に楽しむのが「旅行」である、とした。

               

             ※ 一方、こちらは「旅行」をイメージするイラストとして…。

 私にはこのほうがしっくりときたのだが…。この説に従って、私の中で近々に行った「旅」or「旅行」を類別してみると、昨春の「小笠原島」は「旅行」の範疇に入るだろう。一方、一昨年の「熊野古道トレッキング」や「富士山0 to Summit」は「旅」に分類されると思われる。

 

 さて講義の方であるが、上田氏は自分の専門ではないのだがと断りを入れながら、イランを旅したことを「ペルシャの風景を旅して」と題して、イランでの印象を多角的に語ってくれた。

 その中で、イランという国はその歴史をみると非常に多くの王朝により支配争奪が繰り返されて今日を迎えていることが分かった。

 そのため、現在はイスラム教の戒律に非常に厳格なイスラム共和国となっているが、イラン人のアイデンティティは遠い昔、イランの地域が栄えたペルシャ時代にあるのではないか、というのが上田氏の見方だった。

 そして上田氏はイラン高原の中に残るペルシャ時代の遺跡(特に庭園)を見て回り、「サラセン式庭園」の特徴についてレポした。

 それによると、「サラセン式庭園」は、その後に続く「イタリア式庭園」、「フランス式庭園」、「イギリス式庭園」の始まりに位置する庭園形式だということだった。その「サラセン式庭園」とは、他の庭園形式とは違って自己完結的小空間に造られた庭園だということだった。

             

            ※ 典型的な「サラセン式庭園」の一つです。

 上田氏が何十枚にも及ぶイランの景色や街頭の写真を紹介してくれる中で、私は遠い昔50年前にイランを旅した(通過した)ことを思い出していた。私がイランを旅した時はイスラム革命が起こる前の1965年春である。(イスラム革命は1979年)イランの首都テヘランでは洋楽が流れ、町往く女性は欧米の女性のように洋装していて、私は驚いた記憶がある。ただ、漠としたイラン高原の様子は当時と変わっていないように見えた。

 

 上田氏が冒頭に問いかけた「旅行」と「旅」についてだが、上田氏の今回の「旅」は上田氏が「知りたい!」と思っていた「サラセン式庭園」を現地で見たいという目的を満たすための移動だったと解した。


札幌グルメ紀行 40 鮨とろ

2018-11-16 18:43:13 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行

 都心のビルの一角に小さいながらも清潔感に満ちた和の空間が広がり、そこでいただいたランチ鮨は絶品とは言えないかもしれないが満足の一品だった。

           

 妻が年越しの鮨をどこに依頼するか?その鮨店を探索するために「ランチしようか?」との提案があった。断る理由がない。即座にOKの回答をして、候補に挙がった「鮨とろ」に出かけることにした。

 

 「鮨とろ」は札幌の街の都心も都心、大通公園から南に1ブロックもいかないところにあるビル(札幌スカイビル)の1階に位置していた。

 外観からしていかにも鮨店という趣の設えを施した「鮨とろ」だった。

           

 店内に入ると、カウンターの白木が眩しい。店内全体に清潔感が漂い、いかにも高級鮨店という雰囲気が漂っていた。

 昼食で贅沢ができる身分ではない。私たちはランチメニューからチョイスすることにした。ランチメニューには、握りと生ちらしがあった。私は純粋の鮨好きではない。好みが少ないのだ。したがって、多種の鮨ネタを使った握りを楽しむことができない。そこで握りは握りでも、マグロ・イカ・サバがそれぞれ三貫入った「三色すし」(1,300円)を頼んだ。妻は「生ちらし」(1,600円)を注文した。

           

 私は鮨というと「サバ」の〆かただけで店の好き嫌いを決めてしまうところがある。

 そのサバが含まれている「三色すし」が運ばれてきた。まず、そのサバを一口。う~ん「旨い!」〆かたも良かったのだが、サバ自体の脂ののりがイマイチに思えた。

 マグロ、イカについては、何も言うことがない。美味しくいただくことができた。

 妻が食した「生ちらし」も「美味しかった!」話していた。

           

 さて、年越しに向けてどうするか?私個人としてはサバの脂ののりがイマイチだったことからちょっと引くところがあるが、最終判断は妻に任せることにしよう。 

【鮨とろ データー】
札幌市中央区南1条西7丁目 札幌スカイビル1F

電  話  011-241-0567
営業時間    11:00~22:30 

定休日   月曜

駐車場   無
座 席   20席(カウンター席8 テーブル席12)

入店日  ‘18/11/13


ブリリア会の活動がラジオで放送されました!

2018-11-15 16:27:20 | ボランティア

 私たちの清掃活動の様子がラジオで取り上げらましたた!とは言ってもほんの短い時間だったのですが…。リポーターの方が私たちから話を聞いて、それをまとめて放送するということで、どのように放送されたのか気になっていたのですが…。

          

「近美を愛するブリリア会」の今季最終日(11月2日)の活動中のことでした。一人若い女性が私たちの活動をしているところを訪ねてきた。聞くと彼女は「HBCラジオ」のリポートカー「トピッカー」のリポーターの方だった。

 私は代表ということでリポーターの方に聞かれるままにあれこれと答えた。

 そして彼女は「あとは私がまとめた形で放送します」と言って私のところを離れていった。どのように放送されたのか私には知る由もなかった。

 

 ところが!現代はなんて便利な世の中なんだろうか!オンエアされた全ての放送(その中に地域FMが入っているかどうかは知らない)が一週間以内なら聴取できると某知人が有力な情報を提供してくれたのだ。

 さっそく案内に従ってウェブ上を検索すると、同日(11月2日)の朝6時30分から放送それているHBCラジオの「朝刊さくらい」という番組で放送されていた内容を再生することができた!私に質問したリポーターは柳谷杏奈さんという方だということも判明した。

              

 私は妻にも手伝ってもらいながら、何度も再生して柳谷さんが放送中にリポートした内容を採録することができた。その内容は…、

 

 先ほど、北1条宮の沢通りを通ったんですが、北海道近代美術館の前で10名くらいの方が掃き掃除をしていらっしゃったんです。

 みなさん箒の動きがとても素早くて、まるで職人さんのようでした。

 2週間に1度、こういう活動を行われているそうなんですが、今日が最後の活動日でした。

 代表のMさん(私の名前)にうかがいました。もう、9年目になるそうです。始められたキッカケが凄いんです。(「どんなふうに」とスタジオのアナが問いかける)

 Mさんが道路のゴミやほこりが気になるなと思い、同じマンションのみなさんにお声がけをしたそうなんです。すると、17戸のご家庭が賛同してくれて始まったらしいんです。

 定期的に集まって一緒に掃除をするので、コミュニケーションの輪が広がって、みなさんの喜んでいる姿がとっても嬉しいとお話してくださいました。

 今日もとっても素敵な皆さんにお会いしました。

 

というように放送された。

 それにしても、ラジオ放送を一週間分保存するサービスがあるなんていうことをまったく知りませんでしたが、便利なサービスがあるんですねぇ…。 

              

             ※ 派手なカラーリングを施したHBCラジオのレポートカー「トピッカー」です。

 

 


90年前の札幌を伝えるフィルムを観る

2018-11-14 15:43:26 | イベント

 無声で白黒フィルム、しかも主として家庭の様子を描くフィルムということで札幌の様子を伝えるというには物足りないところもあったが、約90年前の札幌の様子を垣間みることができた貴重な上映会だった。

          

          ※ 鴨々堂の外観です。(ピントが合っていない写真ですね)

 約90年前の札幌を撮影した家庭用の映像フィルムを復元し、観賞するイベント「中島公園の今昔~9.5ミリフィルム上映会」が11、12の両日開かれると知り、11月11日(日)午後、会場となっていた古民家ギャラリー「鴨々堂」に赴いた。主催は札幌の歴史を掘り起こす市民団体「鴨々川ノスタルジア実行委員会」だった。

 

 フィルムは大正末期から昭和初期にかけて、撮影されたものだ。当時、札幌市内で「北海石版所」という印刷会社を二代目社長だった本間昭夫氏が父親の清道氏などを撮影したものだった。上映されたフィルムはいずれも1~2分程度の長さのフィルム8本が上映された。それら8本にはそれぞれタイトルが付けられていたが、そのタイトル名は…、

 ① 川遊び、② 中島公園・祭、③ 飛行機、④ 胡蝶園、⑤ りんご園、⑥ 定山渓、⑦ 花輪、⑧ Venice の8本だった。

          

          ※ 映像をワンカットだけ写させてもらいました。「定山渓」の月見橋ではと思われます。

 8本のフィルムから印象的だったことを記すと、当時中島公園には川を堰き止めるようにしたプールがあったこと、本間家は当時相当の資産家で中島公園の近くに「胡蝶園」という私的な公園を所有していたこと、父親(清道氏)の葬儀に出された花輪が当時はそうとうに貴重なものであったらしいこと、等々が印象的だった。

 さらに「飛行機」とタイトルが付けられたフィルムは、当時札幌に飛来した飛行機に昭夫氏が遊覧飛行のような形で搭乗したことからも本間家の当時の資産家ぶりを見て取れた。

 

 なお「Venice」というフィルムは、ベニスの運河をゆくゴンドラの様子が写されていたが、説明によると昭夫氏はベニスを訪れたことはないという。ということは、ベニスの観光用のフィルムを何らかの方法でコピーしたフィルムだったと考えられる。

 

 鴨々堂内には、当時使用されていたであろう「手回し映写機」も展示されていた。映写機の傍にあった説明書によると、国内でも相当に珍しい映写機だったようだ。(9.5mの撮影機も珍しかったと思われるが…)

           

          ※ 遺されていた「手回し映写機」の現物が展示されていました。

 およそ90年も眠っていた劣化の激しいフィルムを復元するという技術の進歩はこの上映会の陰の主役だったのではないだろうか。


札幌グルメ紀行 39 中国料理 芙蓉城

2018-11-13 16:33:42 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行

 フカヒレの柔らかなゼラチン質の食感とカニの旨味を堪能できる湯麺(タンメン)のスープは絶品だった。久々のグルメ紀行で私たちは札幌プリンスホテルに入居する芙蓉城(ふようじょう)を訪れた。

          

       ※ 「芙蓉城」が入居する札幌プリンスホテルの特徴ある円筒形の建物です。左は中央区役所です。

 この日の投稿は、グルメ紀行にすべきか、麺紀行にカテゴライズすべきか迷ったのだが、少し価格が上ということもありグルメ紀行として投稿することとした。

 ワンコインランチ紀行で重用している「Poroco ランチパスポート」の中に一部に「デラックスページ」が含まれている。そのページはワンコイン(500円)ではなく、もっと高価な価格を設定したうえで、そこから20%OFFで提供しているお店を紹介している。

 その中に本日レポする「芙蓉城」が載っていたのだ。

           

          ※ 「芙蓉城」のエントランスです。

 札幌プリンスホテルの2階に入居する「芙蓉城」が提供するランチは「フカヒレと蟹の湯麵」(通常価格1,960円のところ20%OFFで1,568円)だった。

ランチパスポートに掲載されている他の店が土・日・祝日は対象外となっている中、「芙蓉城」は全日可能となっていたことから、この日は日曜日だったが妻と訪れることができた。

 さらには、ワンコインの方は一人のみでの利用に限定されているのに対して、デラックスページの方は二人で利用可というのも嬉しい点だった。

           

          ※ 高級感のある店内の様子です。

 「芙蓉城」は中国・四川料理をメインとする中華の店である。中華の店の場合、ほぼ例外なく赤色を基調とした室内装飾がされているが「芙蓉城」も例外ではなかったが、ホテルに入居している店らしく高級感が漂う店内だった。

 

 注文の「フカヒレと蟹の湯麵」が運ばれてきた。メインのフカヒレは見たところは判別できなく、エノキダケだけが目立つ感じだった。

 ところがスープを一口口に含むと、フカヒレのゼラチン質のやわらかな食感が口の中に広がり、蟹の旨味も伴い、まろやかな醤油ベースのスープが心地よく喉を通過した。

 私にはもうこれで十分だった。麺の方には特別の印象はないほど、スープが絶品だった。

           

          ※ これが「フカヒレと蟹の湯麵」です。

 最近は体のことも考え、札幌ラーメンを食することも以前と比べると激減したが、今回のようなスープで食せる麺であれば時々食してみたいと思わせてくれた。

          

          ※ このスープの色から旨さが伝わらないでしょうか?

【中国料理 芙蓉城 データー】
札幌市中央区南2条西11丁目札幌プリンスホテル2F

電  話  011-241-1251
営業時間 [ランチタイム]    11:30~14:30  ※パスポート使用は12:30~14:30

      [ディナータイム] 17:30~21:30

定休日  無休

駐車場  有(食事利用で2時間まで200円)
座 席  122席(全てテーブル席)

入店日  ‘18/11/11


ひふみん節(加藤一二三九段)炸裂!!!

2018-11-12 18:44:50 | 講演・講義・フォーラム等

 冒頭からひふみん節が炸裂しっぱなしだった。自分は若い時から“天才”と言われてきたが、今をときめく藤井聡太七段に対しては20歳までにA級八段に定着した時に、ひふみんは初めて藤井七段を“天才”と呼びたいという。自分とはまだ格が違うと言わんばかりなのだが、それが嫌味に聞こえないところがひふみんの愛されキャラなのだろう…。

           

 11月9日(金)午後、札幌流通総合会館(通称:アクセスサッポロ)において将棋の加藤一二三元名人「勝負と人生」と題して対談形式の講演をするのを聴く機会を得た。

 この講演は、「ビジネスEXPO2018」のビジネスセミナーの一環として特別ゲストとして加藤元名人が招かれたということのようだ。

          

 対談形式の講演と記したが、確かに加藤氏の質問する役として札幌市内の女性社長(氏名不詳)が登壇したのだが、彼女が必要ないほどひふみんは喋り続けた。

 講演はタイトルのように加藤名人の将棋人生を振り返るものだった。

 加藤名人の主な語録を記すと…、

 プロのとしての対局数は2,505局(歴代1位)で、勝敗は1,324勝、1,180敗だそうだ。

 ひふみんは言う。将棋を始めたとき(幼少の頃)新聞の棋譜を見て、「良い手を指し続ければ勝てる」と確信し、そのまま成長し14歳でプロになったという。

 

 ちなみにひふみんがどれくらい凄い棋士なのか調べてみると、最高齢現役(2017年6月20日引退)、最高齢勝利、最高齢対局、現役勤続年数、通算対局数、通算敗戦数は歴代1位であり、1950年代1960年代1970年代1980年代1990年代2000年代の各年代で順位戦最高峰A級に在籍したことがある唯一の棋士だそうである。

 リード文で触れたひふみんがA級に昇級したのは18歳3ヵ月だそうだが、この記録は次々と最年少記録を更新している藤井聡太七段でも更新は不可能ということだ。

 

 ひふみんは言う。藤井聡太七段のことを“秀才”“大器”とは称しても、“天才”というには20歳までにA級に昇級したときに初めてそう呼びたいというところにひふみんの自負を見て取れる。

          

 ひふみんは、一つ質問をすると、そこから話が次々と広がっていく。あることについては話をしていると、「あっ、そうだ」と言って次の話に移っていく。そういうことを二度三度と続けて止まることを知らないのだ。そんな中から印象的な言葉をいくつか…。

 小学校6年生の時に関西の棋士・升田幸三氏から「この子、凡ならず」と言われたという。

 昭和40年代はエンジン全開で絶好調だったそうだ。(昭和43年には大山名人を十段位戦で制して初タイトルを獲得)この時期は大山名人、中原名人らと数々の好勝負を演じた加藤氏にとっては最も脂が乗りきっていた時期だったのかもしれない。

 加藤氏は、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖を相手に、それぞれ100回以上対局しているが、対戦成績は負け越していても、そこから「相手の良いところを認め、学んでいた」と語った。

 

 加藤氏の話を聞いているとさすがであるが、非常に記憶力に優れていることをうかがわせてくれた。氏はご自分が対局した2505局のうち95%はその棋譜を思い出せると言う。それは将棋というのは理詰めの戦いであるから、それは可能だと語った。

 そして将棋に対する加藤氏の信条は「敵と戦うときは勇気をもって戦い、相手に弱気を見せない」ことだったそうだ。

 

 自由奔放に、話はあちこちへと飛びながら、加藤氏は自分を、そして勝負人生を語った。

 昨年6月、62年にわたる現役生活を引退したが、78歳になった今も加藤氏は“ひふみん”の愛称で精力的に活動を続けている。まだまだやりたいことも多いらしい。

 最後にひふみんは「一日の苦労は、一日で去れり」との言葉を残して会場を後にした。

 

※ なお、ビジネスEXPO2018セミナーは、前日(18日)にも「新型『aibo』の誕生秘話と今後の可能性」と題して、ソニー(株)AIロボティクスビジネスグループの事業企画管理部統括部長の矢部雄平氏の興味深い講演があり受講したのだが、レポすることが他にあるので、割愛することにしたい。


コンサドーレ惜敗! & コンサ戦士の行方

2018-11-11 21:25:17 | スポーツ & スポーツ観戦

 アグレッシブに戦いながらも、我がコンサドーレは昨日対浦和戦に1対2で敗れてしまった。非常に悔しい敗戦である。この敗戦によって自力でのACL出場は消えたという。望みを繋ぐためにも残り2戦の勝利が絶対となった。

     

 当初、昨日は直接観戦しなかったのでブログとしては取り上げないつもりでいたのだが、昨日のアクセス傾向を見るとコンサ関連の記事に多くのアクセスがあった。あるいは私が昨日の敗戦をどう見るか、興味を持たれている方がいるのかな?との思いから急遽取り上げてみることにした。それと共に、シーズン後のコンサ戦士の行方を私なりに占ってみた。

                

 昨日の浦和戦もできればスタジアムで観戦したいと思っていた。しかし、会場が厚別公園競技場の上、対戦相手が人気チームの浦和レッズとあって「無理かな?」という思いがあった。というのも、私の場合は「シニアチケット」といって当日発売の割安チケットでいつも観戦している。そのシニアチケットは、あくまで席に余裕がある場合のみ発売されるのだ。

 コンサのHPを見ると、割安チケットであるシニア&学生チケットは「当日8時に整理券を配布する」という告知だったために、直接観戦をあきらめTV観戦に切り替えたのだ。

 結果、昨日の入場者数は12,723人だったという。余裕があったのではないだろうか?

 

 それはさておき、昨日の戦いはけっして悲観するような内容ではなかったと思う。

 前半の2点の失点が惜しかった。最初の失点は武藤の巧さが際立ったが、2失点目はボールをクリアしきれなかった残念な失点だった。

 後半に入りコンサは積極的に攻めたが、完全に相手を崩すまでには至らなかったのが残念だったが、アグレッシブな戦い方は見せてくれた。

 

 この敗戦で前節の勝利で「ACL出場に現実味が!」と記したが、危険信号が灯ってしまった。ライバルが勝ち続けると自力での出場が不可能となったという。

 ここは残り2戦で2勝して勝ち点6を上積みし、ライバルチームの戦い方を見守りたいものである。夢を掴め!コンサイレブン!

 

 ところで、前回の投稿で触れたが、コンサ戦士たちのリーグ戦後の動向はどうなるのだろうか? 激戦中の今、そうしたことに触れるのはあるいは禁じ手かもしれないが、敢えて予想してみたい。

 私がその去就が気になるのは、次の選手たちである。

 ◇GKク ソンユン、◇MF兵藤、◇MF三好、◇MFチャナテップ、◇FWジェイの5人である。

      

 ◇ク ソンユンは、これまでにも移籍の噂がたった選手だが、札幌の守護神として絶対的存在である。チームがJ1上位戦うチームに成長したのでチームに留まってくれると信じたい。

     

 ◇兵藤は、昨年はレギュラーだったのが、今シーズンはずっと控えとなり出場機会が極端に減った。この事態を兵藤自身がどう考えているか?33歳とベテランであり、チームにとっては貴重な人材だが、出場機会を求めて、さらには現役最後を故郷の九州でということでの移籍が考えられるかもしれない。

     

 ◇三好は、今や札幌にとってなくてはならない存在となった。しかし、彼は川崎フロンターレからのレンタルの選手である。彼自身は川崎にまだまだ未練があるのではないか。彼自身が川崎に戻ってもレギュラーを獲得できる自信をもったとしたら、あるいは戻ってしまうかもしれない。そうならないことを祈りたい。

     

◇チャナテップは、一番心配される選手だ。彼ももはや札幌にはなくてはならない存在となった。それだけに心配だ。他チームが資金力を背景にして、チャナに移籍を働きかけるようなことはないだろうか?彼はシーズン中にレンタルから、正式移籍へ契約を変えたと伝えられているから、それが頼りである。

     

◇ジェイは、どうだろうか?彼は今年36歳である。点取り屋として今年の貴重な存在であるが、年齢相応に動きも鈍ってきてはいないだろうか?都倉がまだまだ働ける年齢ということも考えると、若い点取り屋候補を補強するのがベターではないだろうか?

 

 それほどチーム事情に詳しくはない私だが、上記のように予想してみた。

 さらにベテラン陣の去就である。内村、河合、小野、稲本といったこれまでの名手たちの動向はどうなるのだろうか?

 シーズン後を心配と興味をもって見守りたい。