ケーナが、サンポーニャが、チャランゴが、南米の素朴な音楽を奏でる…。なんとも心地良い音に聴き入った時間だった。
※ 岡田浩安とその仲間たちの演奏風景です。 会場に掲示されたクールチョイスの表示
11月25日(日)午後、琴似のレンガの館ホールにおいて「地球にやさしいトーク & コンサート」のゲストとして招かれたのがフォルクローレ奏者の岡田浩安とそのグループだった。
リーダーの岡田浩安は全国的に活躍するフォルクローレ奏者のようだ。彼のHPを拝見すると、この日の直前まで茨城、東京でライブを行い、12月に入ってからも本州や九州各県でのライブが目白押しといったフォルクローレ界ではかなりの位置にいる方のようだ。
この日は、岡田のソロとともに、彼の仲間3人を加えての演奏も披露した。
その仲間とは、マンドリンの森末まきこ、ギター、ボーカルの森末ゆうじ、パーカッション、ケーナの吉田ゆうこといった面々だった。
※ 岡田浩安 with ケーナ
フォルクローレについて傾倒しているわけでもなく、詳しいわけでもない。ただ、限られたフォルクローレを聴く機会に接した時に、何とも言えぬ良さを感じてしまう自分がいる。数年前に大通公園で路上演奏をしていたペルー人のグループがいた。その音色に接した時、私はそこを離れることができなくなった。そしてCDなどふだんほとんど購入しない私が、衝動的に彼らのCDを買ってしまったことを憶えている。
フォルクローレの音色には、私たちがどこかへ忘れ去った素朴さのようなものが人の心をくすぐるのかもしれない。
※ 岡田浩安 with サンポーニャ
そんなフォルクローレの音色を一流のミュージシャンの演奏でしばし楽しむことができたのは幸運だった。演奏された曲目を記録しておくことにする。(紹介された曲名をその場で記録したので正確でないものもある)
◇コンドルは飛んでいく(ケーナを中心としたクァルテット)
◇オリャンタイ(ケーナ2本の演奏)
◇コルシクーリ(サンポーニャのソロ)
◇パチャママへの祈り(サンポーニャのソロ)
◇チャランゴのエチュード(チャランゴのソロ)
◇希望(クァルテット)
◇蝶々(クァルテット)
アンコールでフォルクローレの名曲 ◇花まつり(クァルテット)
※ 岡田浩安 with チャランゴ
演奏の中で、チャフチャスという楽器が紹介された。この楽器は、羊の爪を乾燥させて束ねることで「チャッ、チャッ」という音を出すものだが、独特の民族楽器である。
※ 羊の爪を使った民族楽器「チャフチャス」です。
実は岡田浩安氏の演奏は、9月17日に野生生物基金ネィチャーフォーラムにおいてもゲストで招かれて演奏を聴かせていただいたが、その際は確か2~3曲の演奏だった。
今回はたっぷりとフォルクローレの世界に浸ることができた至福のひと時だった。