いや~、寒い一日でした。遠く十勝連山の峰々には白い雪が被り、近くの山々もすっかり紅葉する中、ブドウ畑や秋まき小麦の畑の田園風景を見ながらのウォークとなった。ワインとチーズもしっかりとゲットしながら…。
※ JRウォーキングのマップでは初めて2枚組のマップでした。
10月20日、予告どおりJR北海道の「一日散歩きっぷ」(2,540円)を利用し、JRヘルシーウォーキングの「いつでもウォーク」として設定されている富良野コースを歩いた。
「なぜわざわざ遠く富良野まで出かけて歩かねばならないの?」と事情を知らない方は訝るかもしれない。趣味の世界というのは、関心がない人にとっては「何が面白いの?」ということになる。
私の場合は、昨年からこのJRウォーキングに取り組んでいるのだが、このJRウォーキングはポイント制を採用しているところが参加者をくすぐるのだ。私は昨年30ポイントを獲得し、主催者からささやかなプレゼントをいただいた。今年も「ぜひ30ポイントを!」と思い取り組み始め、春先は順調に道内各地を巡りポイントも積み重ねだのだが、途中から「さっぽろラウンドウォーク」にも取り組み始めたために、こちらの方がおろそかになっていたのだ。ウォーキングシーズンも終わりに近くなり、慌てて帳尻を合わせようと思い始めて、まだ歩いたことのない富良野コースを選択したということなのだ。
昨日の朝、札幌駅発6時35分の鈍行列車に乗り、岩見沢、滝川で乗り継いで富良野駅に到着したのは10時46分だった。(鈍行列車は辛い!滝川駅で1時間半も待たされた)
※ JR富良野駅です。駅内には「駅そば」が開店していました。
駅そばで腹ごしらえをしたり、トイレを使ったりしてスタートは午前11時富良野駅前をスタートした。
※ 富良野駅からは西側と南側に駅前通が伸びといるが、写真は西側の駅前通です。
すると厚目のアウターを羽織っていたのに「寒い!」のだ。それもそのはず、遠く十勝連峰の峰々は白い雪が被っていたのだ。この日私が札幌を出る時も雨が霰に変わり道が白く染まり始めていた。
※ 十勝連峰の峰々はすでに真っ白くお化粧をしていました。
ルートは駅前から直ぐに郊外の田園風景と変った。初めは普通の畑作地帯だったが、しばらく進み道を折れ曲がると、周りは一面ブドウ畑に変わった。富良野市のウリの一つである「富良野ワイン」の原料となるブドウ畑が連なる道を歩いた。
※ 写真のようなブドウ畑が延々と伸びていました。
そのブドウ畑の中にたくさんの車が駐車している「カンパーナ六花亭」が建っていた。「カンパーナ六花亭」は、本業の菓子の販売はもちろんのこと、ちょっとオシャレなランチの場ともなっているようだ。六花亭は札幌でもそうだが、ちょっとハイクラスなお店づくり長けているように思える。ここを通った時、ちょうど正午だったのだが、建物の一部に鐘楼があり、正午を伝える鐘が鳴り渡った。
※ たくさんの車が駐車している「カンパーナ六花亭」です。鐘楼は写真の右側に建っていました。
さらにその先には「ふらのワイナリー」の工場が建っていたが、先を急ぐ私は工場には寄らず通過した。
※ 「ふらのワイナリー」の建物です。
ルートは街中近くの住宅街に導かれ、さらには街中へと一時戻ったが、そこには「富良野神社」が建ち、さらにその向かいには「富良野小学校」が建っていた。その小学校の校庭には「北海道中心標(正式には、「北海道中央経緯度観測標」)」という高さ4m、重さ34トンという大きな標石が置かれていた。富良野市は「へそのマチ」として知られているが、その由来がこの中心標が立てられていることによるようだ。
※ 富良野神社の第二鳥居と本殿です。
※ 富良野小学校の校庭に立てられていた「北海道中心標」です。
※ 中心標の傍には「北海へそ祭り」をPRする人形も立っていました。
ルートは富良野の道の駅的存在でもある「ふらのマルシェ」という富良野地方の産品を一堂に並べて販売するマーケットであるが、ここも私は一度訪ねたこともあり、時間的に余裕もなかったのでパスして先へと進んだ。
※ 「ふらのマルシェ」は大盛況のようで、第二会場も建設されました。
ルートはまたまた田園地帯へと導かれる。ほとんど休みらしい休みもとらず10キロ近くも歩き続けたことでかなり疲労がたまってきたようだった。畑は収穫が終わり、整地されていて単調な風景だった。中に一部緑色の畑が見えたが、秋まき小麦が芽を出した状態のようだった。
※ 秋まき小麦の畑では?と思われますが…。
ルートの目的はただ一つ、畑作地帯の先にある「富良野チーズ工場」を目ざすことだったが、疲れた体にはこれが遠かったぁ…。畑作地帯の外れ小高い丘の中腹にそれはあった。日曜日とあって観光客がたくさん詰めかけていた。私はこうした時に、土産などは購入しない主義なのだが、せっかくの記念とあって妻に富良野ワインとここの工場で生産されたチーズをお土産を購入した。
※ 「富良野チーズ工場」の庭(写真上)と工場・売店の建物です。
あとは一部来た道とルートは違ったが、一路約4キロをゴールの富良野駅に向かって歩み続けるだけだった。
※ 富良野駅から南に伸びている駅前通です。こちらがメインかな?とも思われました。
ゴールの富良野駅に着いたのは午後2時40分。つまり所要時間3時間40分を要したのだった。コースは約15キロということだったが、途中私の地図読みの甘さから2度ほどルートを間違えてあちこちと彷徨ったこともあり、私の歩測計では約17.5キロと出ていた。
富良野市での滞在時間は4時間15分。私はその大半を歩いていたことになる。そして札幌からは遠方ということで2ポイントを獲得し、札幌駅へは午後6時47分に帰り着いたのだった。
※ 若い頃、何度も何度も、何度も滑った富良野スキー場(旧称:北の峰スキー場)です。
私は今後さらに2コースのJRウォークを予定している。なんとか目標の30ポイントを獲得できるのではないかと計算している。
◇ウォーク実施日 2024年10月20日(日)
◇歩いた距離 約15.0 km