≪訂正とお詫び≫
昨日(3月3日)のタイトルに「その1」とつけましたが、その部分を削除します。また、現在は「認知症」という用語に統一されましたが、個人的な考えから「痴呆症」という言葉を使わせていただきます。決して差別意識があるものではありません。
今日は、痴呆性高齢者を抱える家族のつどい資料から。
「ぼけを理解するための7大法則・1原則」~杉山 孝博先生より
【第1法則】記憶障害に関する法則;
・記名力低下:話したことも見たことも行ったことも、直後には忘れてしまうほどのひどい物忘れ。同じことを繰り返すのは、毎回忘れてしまうため。
・全体記憶の障害:食べたことなど体験したこと全体をごっそり忘れてしまう。
・記憶の逆行性喪失:現在から過去に遡って忘れていくのが特徴。ここ数年あるいは数十年の記憶がすっぽりと抜け落ち、その年数だけ昔の世界に戻っている。
【第2法則】症状の出現強度に関する法則;
ぼけの症状は一番身近な信頼している人に対してより強く出る。安心してぼけ症状を見せることは一種の信頼の証。
【第3法則】自己有利の法則;
自分にとって不利なことは決して認めようとしない。明らかにわかる嘘をついたりする。自分が弱ったことや老いたこと、過失や責任を認めたくないという、誰にでもある心理(自己保存のメカニズム)が本能的に強く働いているのかもしれない。
【第4法則】まだらぼけの法則;
正常な部分とぼけとして理解すべき部分とが混在する。初期から末期まで通して見られる。常識的な人だったらしないような言動をするため、周囲が混乱させられるが、このような時は「ぼけ問題」が発生しているととらえ、その原因は「ぼけ症状」にあると解釈する。
【第5法則】感情残像の法則;
言ったり、聞いたり、行ったことはすぐ忘れるが、感情の世界はしっかり研ぎ澄まれている。感情は残像のように残っている。
【第6法則】こだわりの法則;
ひとつのことにいつまでもこだわり続ける。説明や否定はこだわりを強めるだけ。本人が安心できるようにもって行くことが大切。
【第7法則】ぼけ症状の了解可能性に関する法則;
老年期の知的機能低下の特性から、すべてのぼけの症状が理解・説明できる。
【第1原則】介護に関する原則;
お年寄りが形成している世界を理解し、大切にする。その世界と現実とのギャップを感じさせないようにすることが大切。
話し変わって、昨日3日はひなまつりでした。国際都市仙台を支える市民の会(略称:ICAS)主催のひな祭りに顔を出してきました。
ICAS(アイカス)は、仙台に来た外国人(=外国籍市民)を対象に「日本人が、日本語を使って、日本語を教える」NPO法人です。ひな祭りの日には、毎年おひな様を飾って、外国人を招待し、お茶やお菓子でもてなしながら、ひな祭りを楽しむという行事を行っています。
ただ招待するだけではなく、日本情緒に浸ってもらおうと、男なら羽織袴、女なら振袖を着せたりします。ひな飾りの前に敷いた毛氈の上に座らせての記念写真に人気がありました。
雛人形も、こけしや堤焼きのおひな様等いろんな種類のおひな様が揃っていて、飽きさせません。
抹茶がおいしかったです。