鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

夏バテ?、熱中症?

2012-08-22 21:14:11 | 最上川

 暑い、熱い毎日が続きます。 昨夜から山形遠征の準備をして、6時に出発しました。 順調でした。そう思っていました。

 いつものオトリ店でオトリ鮎2匹と最上川第2組合(寒河江川と最上川)の日釣り券を購入し、チェリーランドの下流域へ向かい、着替えをしていたときのことです。

 メガネを交換しようとしたところ、度付偏光レンズが見当たりません。 小さいバッグに入っていませんでした。 今夏はじめてのこと。 

 しかし、それだけではありませんでした。 あろうことか、何となんとナントタモ網を忘れてきたのです。 いつもなら遠征の時は念のためタモ網は2本用意します。 目の粗いのと細かいのと。 なのに、なのに1本も車に入っていません。 目の前が暗くなりました。 ”#ナンタルチア#!! タモなしでどうするか? 今は亡き諏合正一のように、オトリ鮎と掛かり鮎を空中で取り外してセットするしかないか???でもにわかにはそんなことはできっこない。

 でも、ここまで来て、着替えも済まして今更諦めて帰るというのはあまりにもみじめすぎます。 まあ、何とかなるだろう、掛かってから考えればいいこと、くよくよしても始まらない!と考え直し、川に入りました。 正直なところ頭は混乱していました。がっくりしていました。 ショックでした。 よりによってタモ網を忘れてしまうなんて・・・。

 

 寒河江川ではとりあえず午前8時から9時まで竿を出すことにしました。少なくとも2匹はゲットしたいと思いながら、左岸へチ狙い。こんなところです。

 ① 

 より近付いててみるとこんな状態です。 どうです、いい川相でしょう。深さは深いところで膝上、平均は膝頭くらいです。 鮎は跳ねています。時には川底でヒラを打っているのが見えます。 オトリ鮎もよく泳いでくれました。 でも掛からないのです。

              ② 

 下の写真は下流域の早瀬やチャラ瀬です。 ここでも掛かりませんでした。 タモなんかなくてもよかったのです。必要なかったのです。 それを見越して、タモ網を忘れてきた!なんて、ことはないですよね。

 ③ 

 

 でもここで挫けては男が廃る!リベンジは最上川で!ということで近くの最上川へ向かいました。 まだ1匹の養殖オトリは元気でしたから。

              ④ 

 上下の写真は異常渇水の最上川です。 土手の上からの撮影です。去年等の増水で川底は一部変わってはいますが、ここの岩盤のあたりはあまり変わってはいないようです。

  ⑤ 

              ⑥ 

 この上下の2枚の写真は川の中から撮ったものです。上が上流側、下は下流側です。

 ⑦ 

 最上川では9時40分から11時10分まで竿を出しました。 最上川の最初の写真④の上流からです。 

 驚いたのは最上川の水温の高さです。 といっても水温計で測ったわけではありません。 水温計も忘れたからです。 いつも持ち歩くものを3つも忘れてしまいました。水温は寒河江川よりも明らかに高いと分かりますし、最上川は山形県を南から北まで200キロ近く流れていきます。 寒河江付近までは何十キロあるのでしょうか、水量が少なく、しかも猛暑の中をゆったりと流れるので、いやでも水温は上がってしまうでしょう。 

 いままでの経験からして、28度はいっています。もしかして30度になっていたかも。30度の最上川は過去に1度経験しています。ぬるま湯です。腰まで入っても冷たいとはもちろん、気持ちいいとも思いません。 ぬるいからです。

 水は少ない、水温は異常に高い、空中は猛暑、条件はあまりに悪く、寒河江川でも釣れなかったのに、最上川で釣れるとは思えませんでした。 1時間やって釣れなければ諦めて帰ろうと重い、竿を出しました。

 そしたら、④のやや上流の早瀬で、弱りつつあったオトリに背バリをセットして泳がせていたところ、コツンという軽い当たりが伝わってきました。 ウンッ?これは掛かったのかな??竿を立てると強い引きが竿を引っ張ります。そうなのです、掛かったのです! 掛かるはずはないと諦めていたのに、私を慰めてくれるかのように鮎が掛かってくれました。 時に10時3分。

 そうそう竿はシマノの輝石 9.0 H2.75 ソリッド穂先 でした。ソリッドだからといってとくに弱いということはないし、これでも大きい鮎を抜くことはできるのです。

 下りながら鮎を左岸の浅瀬に寄せようと努力します。下流浅瀬に寄っても手もとにはまだ距離があります。それでも何度も水面をジャンプしながら寄ってきました。 右手に竿、左手はハナカン糸をつかみます。 そしてやむを得ず2匹の鮎を水中から陸地に上げ、オトリ鮎から外そうと試みます。オトリ鮎はもう完全にグロッキーです。手もとに寄せるまで、ずーと水面から顔を出していましたので。

 その鮎をみてびっくり! なんてでかいんだ! 25センチはあるか? 今夏最高の大きさではないかと思いました。 記念にこの大アユを持ち帰ろうかなとも思いましたが、そういう弱気を捨ててオトリとして使いました。

 写真の⑥から⑦まで釣り下りましたが、全く何の音沙汰もなし。 それでもう一回最初に近いところから竿を出してみることにしました。 そしたら10時55分頃ですか、またしても軽い当たりがでました。 これも耐えながら下りつつ左岸へチに2匹の鮎を導きます。 前回と同じくハナカンハリスをつかんで、水中から小石の陸地へ。 前の鮎ほどは大きくはないですが、それでも立派な勇壮な鮎でした。

 これで釣れないだろうと思われている最上川から大きい鮎を2匹も釣り上げました。 これで良しとしなければ。 

 水面や空中では相変わらず猛暑が続いています。 今までなら下半身が川に入っていれば、十分我慢が出来たのですが、きょうの日中のこの暑さには考えてしいましました。 いくら水分をたくさんとっても、このまま川に入っていれば、熱中症になってしまいかねません。 それで2匹掛かったものの、これにてお仕舞としました。

 帰宅して鮎の全長を測ったところ23センチでした。

                                                                                                                                                               

 死後硬直すると、身長は縮むと言われてきました。生きているときはもっと大きかったのではないかと今も思っています。 でも釣れてよかった~。

                

 内臓を取って、頭をとって、塩焼きにして食べました。結構美味いのです。

 

コメント (3)
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