鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

前期高齢者としての心構え?

2014-03-23 15:32:35 | 思いつくまま

 第10期「男の台所」が終了したことはきのうお知らせしました。 この男の台所は、賢和会という団体が開いているものですが、その塾長の考えがなかなかユニークで面白くためになります。

 去年の開講式のときの話しの内容は、去年6月のブログでお知らせしたと思いますが、修了するにあたって書いた感想文でも思い出しながら書かせてもらいました。

            (午前10時20分頃)

      

 『 ボランティアは体験学習であり、人生修行である、ボランティアはさせていただくのだから授業料を払うのは当たり前である、奥さんが悪妻だからみなさんはここに来ている、共依存からフィフティフィフティの関係へ、健康とは食べること、何をどのように食べて自分の人生を全うするか発想・想像が大切である、食というフィルターを通せばすべてが見える、・・・・』

              (河原では親子連れや犬の散歩者が・・・)

           

 20日の修了式にあたり塾長の考えをA4版一枚にまとめたものを渡されました。あとで読んでくれというだけで、一つ一つの説明はなかったのですが、考えさせられることが書かれていました。  以下 項目を並べていきます。自ずと問題点が見えてくることでしょう。

 ≪ 2025年問題=昭和100年問題  団塊世代が75歳を迎える年  後期高齢者となる時期  その数:2179万人  約5人に一人が75歳以上  高齢化率は30%以上  社会保障費の増大  納税者が年金受給者となる  再雇用の義務化・新規採用中止  若者世代のダメージ大  要介護・要支援者は755万人  介護従事者は249万人必要  人材確保は困難  孤独死・老老介護・介護難民等悲惨な現実  介護保険は限界  2025年の介護保険費用は20兆円  現役世代から高齢世代まで租税負担上昇  費用と負担の問題  多死時代に突入  病院のベッドの取り合い  死に場所がなくなる  火葬場・墓地不足  医師も高齢化し不足する  高齢患者が病院に殺到  必要な医療の提供は無理  尊厳の危機   ではどうすればいいのか?

 行動の源泉は発想にある  四苦(生・老・病・死)にどう対応するか  四苦は思うようにならない  どうよく生きるか  どうよく老いるか  どうよく病むか  どうよく死ぬか  『地域包括ケアシステム』の確立(中学校区単位)  福祉と生活サービスが一体となった安全・安心・健康の確保  お互い様という気持ちでの『地域連携』  (公助はあてにならないので)自助・互助(共助)の精神で『終の棲家』構想  ≫ みなさまはどう考えますか?どう感じますか? 私も団塊世代の一人として、若い人たちには極力迷惑はかけたくないと思いつつ生きているつもりです。

                     

 そういう世の中の流れですから、”上野千鶴子”のような考えの人が必要なのです。 愚かな市長を諌めた市の幹部がいて、講演会は開催されたそうですが、そういうことが騒がれるようでは余りにも低次元の問題と思わざるをえません。

      

 

           ①  ②

 「新老人の思想 もう甘えるわけにはいかない」(幻冬舎新書)は2013年12月10日発行、「終末の思想」(NHK出版新書)は2013年3月10日発行の新書です。 著者は、五木寛之と野坂昭如で、五木は1932年、野坂は1930年生まれで、ともに早稲田大学中退というのがおもしろいです。

      

 ①「新老人の思想 もう甘えるわけにはいかない」は、帯にもありますように、自立と相互扶助で、すがらず、老いに抗わずに絶望から希望を見出すにはどうしたらいいか、新老人階級の出現で乗り切ろうというものに対して、②「終末の思想」は現状を変えることは無理、国として自滅の道を行き尽くすしかない、では如何に滅ぶべきか、死ぬべきかを野坂らしい文体で書いています。

               

 「終末の思想」の”第九章 日本にお悔やみ申し上げる”のなかでこういうことを言っています。 【 外からの圧力待つまでもない。近い将来、軽薄無知な権力者が登場。中途半端な暴走を繰り返すうち、日本を道連れにあっという間に自滅するだろう。 】(P180)  まるで今の自民党総裁安倍独裁者のことをいっているようではないですか。ちょうど一年前の発行ですが。 こういうことになると、もう野坂の独走、だれも野坂の右に出るものはいません、誰も止められません。 野坂の本領発揮ですね。戦前戦中戦後を苦労して生きぬいてきた者のみが言えることでしょう。

                 


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